文／日本の大法弟子

　【明慧日本2025年10月28日】

　偉大なる師父、こんにちは！

　同修の皆さん、こんにちは！

　私は2003年ころ法輪功と縁を結ぶことができました。当時、私はアメリカのニューヨークに住んで15年が経ち、ちょうど夫と別れたばかりでした。

　私は早産児として生まれ、身体は夏みかん二つほどの大きさしかありませんでした。母は母乳が出なかったため、助産婦さんは「すでに2人の子供がいるのだから、この3人目は諦める様に」と勧めました。しかし私の鳴き声がとても大きかったため、母は私が死ぬとは思わず、竹の籠に私を入れて湯たんぽで温め、米の研ぎ汁を与えました。そのせいなのか、私は体が弱く病気がちで、よく風邪をひき、咳が止まらない日々を過ごしていました。20代の頃には気管支喘息と診断されました。そのため私は健康に対する思いを強く持っていました。

　アメリカにいた時、日本人の友人が「法輪功のエネルギーは非常に強く、他の気功とは比べ物にならない」と教えてくれました。現在、私はほとんど病気をせず、健康でいられるのはすべて法輪功のお陰で、改めて師父に深い感謝を申し上げます。

　アメリカで法輪功と出会う

　初めのころ、その友人は私に功法の動作だけを教えてくれていましたが、後に本を読む必要があると言い、『轉法輪』という本を貸してくれました。読み進めるうちに本の内容に深く惹きつけられました。本の文字が時折、まるで3Dのように立体的に見えたり、歩いていると体が軽くなって浮き上がるように感じることもありました。自宅で功法を行っている時、はっきりと法輪が自分のお腹に入るのを感じたことがあり、別の時には法輪が体の中で回転しているのを感じたこともありました。その時私は、法輪功は普通の気功などではないという確信が持てました。

　その後、私たちはマンハッタンの西洋人同修の家で法を学びながら功法を行い、その後マンハッタンのチャイナタウンに場所を変えて功法を続けました。功法を終えた後、同修たちと一緒にチャイナタウンで食事をするのが楽しみでした。吹雪や刺すような寒風の中で皆と一緒に座禅をした光景は、今でも懐かしい思い出です。また時間がある時には、メディアの中国語翻訳稿の校正を手伝ったり、神韻のチケット販売、広告宣伝、ビラ配りなどの活動にも参加しました。

　しかし当時の私は、物事を本当の修煉者の観点で考えるには至っておらず、生きるために精一杯でした。アメリカでの生活の後半、年齢のことや93歳になった父が日本で一人暮らしていることを考え、ついに日本に戻ることを決意しました。

　2017年1月、私は35年ぶりに日本に戻りました。日本の生活に適応できるかどうか不安だったため、いつでもアメリカに戻れるように2年間有効な旅行ビザを取得していました。日本の社会には封建的な考え方や排外的な傾向があることを深く理解していたからです。

　日本で修煉の道を歩み始める

　最初の2年間は、日本語の表現力不足や文化の違い、価値観の相違で日本人との不協和音がありました。それでも師父の慈悲深いお力により、帰国2年目の64歳で英検2級に一発で合格し、介護の初任者資格も取得出来ました。そして父の世話をするために実家へ戻り、1年半の歳月を経て父の最期を看取ることができました。このことに心から感謝し、これは師父の按排であると確信いたしました。

　今では、私はインターネットを通じて同修たちと一緒に法を学んでいます。学法を通じて日本語能力が大幅に向上し、メディアの校正作業にも大変役立っています。一緒に学法している同修たちには心から感謝しています。日本に帰ったばかりの頃、全てが馴染めなかった私に対し、日本の同修たちは忍耐強く話を聞いてくれ、温かく接してくださいました。この支えこそが私にとって大きな力になりました。

　高齢であること、日本語が十分でないという状況にもかかわらず、私は英語講師の仕事や介護の仕事、さらにメディアの翻訳と校正にも携る事が出来ました。これらの成果は決して私一人の力で成し遂げられるものではなく、慈悲深い師父が見守ってくださっているからこそ実現したのだと思います。

　メディアと神韻の仕事を通じて心性を向上する

　現在、私はメディアの翻訳および校正の仕事を担当しています。2020年、協調人の招きによって、この仕事に参加する幸運を得ました。ニューヨークにいた頃、大紀元の仕事に短期間関わった経験があり、それがきっかけのひとつとなりました。

　翻訳された文章を読み進める中で、自分自身の心の中に隠れていた執着心、恐怖心、私心、嫉妬心、安逸心、闘争心などを見出すことが多く、自分の心性の不足を深く自覚させられる日々です。

　初めてメディアの仕事に携わった際、私は同修たちに対して多くの不満を抱いていました。協調人にも抗議し、「なぜ外国から帰ったばかりの私に難しい時事記事の校正をさせるのですか？　日本に住んで校正に3年以上も従事している他の日本人同修たちに、なぜ難しい仕事をさせないのですか？」と問いただしました。このような私の心は、師父が説かれる「求める心」そのものであり、その中には私の嫉妬心、闘争心、安逸心などが含まれていました。

　物事は全て修煉であり、自分自身を向上させるためなので、困難や苦難があって当たり前なのですが、それが私には全く分かりませんでした。今現在、翻訳校正する中で、自身の日本語の力不足な部分や技術的な部分などが、未だ未だ沢山あり、これからも努力して精進して参る所存です。幸い同修の皆様の協力もあり、やらせて頂く幸せに心から感謝しております。

　この2〜3年、神韻の営業に携わる中で、心性の問題を見つめる機会を得られました。私は自分のことを「100%日本人」だと考えていますが、他の人からは「あなたにはアメリカ人の特徴が多く残っている」と指摘されます。また、私は私心が非常に強く、常に自分が正しいと思い込んでしまう傾向があります。そのため、このような心が他者との交流で無意識に表れ、同修たちと摩擦を招くこともしばしばです。本当に、私は時折、自分には慈悲心が足りないのではないかと疑問を持つことがあります。これからは自分に一番欠けている「他者を思いやる心」を少しでも実践し修煉していきたいと思っております。

　浴衣パレード―日本人同修による新たな挑戦

　今年5月11日、浅草で行われた師父のお誕生日を祝う法輪功パレードは、私にとって印象深いものでした。それは日本人同修が主体となって行った初めてのパレードの様な気持ちでした。最初は中国人同修の提案から始まり、中国人が主体となっている修煉グループの中で少数派の日本人同修たちが勇気を持って参加し、協力し合ったこの経験は、私にとって非常に貴重なものとなりました。

　私が知る限り、これまでにこのような試みはありませんでした。5月初めのゴールデンウィーク中に、私は広島の同修が主催したフラワーフェスティバルで浴衣を着るパレードに参加し、それが今回の挑戦するきっかけとなりました。

　日本人同修が衆生を救うために団結して協力する姿を目の当たりにし、私は心から感銘を受けました。また、自分がパレードに参加することで、日本人も法輪功の活動に参加していることを日本の人々に伝えられることを望みました。

　ちょうどそのとき、中国人同修から「浅草のパレードで浴衣を試してみてはどうか」という提案があり、私はすぐに賛同しました。ただ、その時点でパレードまで残りわずか5日。私は不安を抱えつつ、日本人同修たちに連絡を取り始めましたが、ほとんどの同修から「お手伝い出来ません」という返事が返ってきました。私はすぐに中古の浴衣と草履を購入しましたが、最も難題だったのは、誰が浴衣を着付けられるかということでした。

　当時私は和服の着付けコースを始めたばかりで、まだ2回しか受講していませんでした。他の日本人同修に尋ねても着付けができる人はおらず、そもそも浴衣や草履を持っている人もいませんでした。最後の手段として広島の同修に助けを求めたところ、その同修が参加してくれることになり、私はようやくほっとしました。それに加え、人数分の浴衣と草履を用意できるとのことで、大きな問題はひとまず解決しました。残る課題は、パレード当日にどれだけの日本人同修が手伝いに来てくれるかでした。

　パレード当日

　当日はとても暑くて、中国人同修がテントを用意してくれましたが、朝からその中は蒸し風呂のようでした。浴衣の着付けができる同修がするのを、数名の日本人同修たちが見よう見まねで、汗を流しながら中国人同修やベトナム人同修に浴衣を着付けました。会場では髪飾りも用意していました。最終的に、子供を含めた約20名が浴衣を身にまとい、乱れることなく美しく優雅な姿で約1時間のパレードを無事に終えることが出来ました。

　沿道の観客たちの反応はとても良く。炎天下にもかかわらず、多くの人々が足を止め、笑顔で「浴衣がきれい！」と声をかけ、写真を撮る姿が見られました。パレードの浴衣姿の同修たちは皆、笑顔で観客に手を振り、喜びに満ちていました。より多くの日本の衆生に真相を伝えられたことに、私たちは大きな喜びを感じました。

　中国人同修への感謝と未来への展望

　今回、浴衣パレードのために奔走してくれた中国人同修は、パレード中に浴衣姿の私たちをカメラに収めながら、喜びの涙を浮かべていました。彼女は佛学会と調整し、浴衣パレードの許可を得るために尽力し、警察とパレードのルートを申請する交渉を行い、さらにテントや浴衣、飲料水などの準備もして下さいました。その重責は計り知れず、彼女がどれほどのプレッシャーに耐えていたかを想像するのは難しくありません。聞くところによると、警察でさえ「素晴らしい、非常に美しい」と絶賛していたそうです。

　彼女の尽力には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。もし彼女の提案がなければ、日本人同修が主体となった浴衣パレードは実現しなかったでしょう。日本人向けの活動とはいえ、中国人同修のサポートがあったからこそ成し遂げられたのです。そして、このパレードがこれほど明るく楽しいものだとは思いませんでした。この経験を通じて、努力すれば日本人修煉者にも同じことができ、不可能なことは一つもないのだと深く感じました。これは師父が日本人同修のために按排してくださった事なのだと強く思いました。

　師父の慈悲深い御配慮に感謝

　もし師父からの広大な慈悲やご加護がなければ、このパレードは決して成功しなかったでしょう。師父の慈悲と御指導に心から感謝するとともに、助けてくださったすべての同修に感謝いたします。修煉の過程で、日々、法輪大法の偉大さと奥深さを感じ、師父の慈悲と無量の恩恵に触れることができています。これからも努力を続け、師父の教えを決して無駄にすることなく、心性を向上させていきたいと思います。

　師父、ありがとうございます！　

　同修の皆さん、ありがとうございます！

（2025年日本法輪大法修煉体験交流会の発表原稿）