　【明慧日本2025年10月29日】（明慧記者・瀋容）10月18日の朝、暖かな陽光が大地を照らし、台湾台北中正記念堂の自由広場をまばゆく輝かせていた。台湾、日本、韓国、ドイツ、カナダ、香港、シンガポール、タイ、マレーシアなどから集まった五千人を超える法輪功学習者（以下、学習者）が、色とりどりの服を身にまとい、広場に静かで秩序正しく着席した。

　その中には、10歳の日本の小学生もいれば、ドイツから遠路はるばるやって来た事業主もおり、また迫害を経験し、カナダで中国共産党（以下、中共）による法輪功迫害の実態を伝えている学習者もいた。国は異なり、年齢もさまざまだが、皆が同じ願いを胸に抱き、輝く金色の光の中で巨大で荘厳な法輪の図形を作った。

10月18日、台北中正記念堂の自由広場で五千人の学習者によって巨大な法輪の図形と「法輪常轉」の文字

　日本の法輪大法子ども学習者「中国の学習者を助けたい」

　隊列の中に、10歳の日本人の少女が、まぶしい陽射しの下で静かに立っていた。彼女の名前は吉永美韻と言い、小学校四年生である。母親はかつて医師から「子どもを授かることはできない」と診断されたが、法輪大法を修煉した後、心身の状態が奇跡的に回復し、まもなく美韻ちゃんを身ごもった。美韻ちゃんは、6歳の時から修煉を始め、今では毎日欠かさず学法と煉功を続けているという。

　美韻ちゃんは学校で作文を書いたことがある。その中で、クラスに自分に意地悪をする同級生がいたことに触れた。しかし美韻ちゃんは師父の「内に向かって探す」という教えを思い出し、自分の心理状態を省みて、誠意と善意をもって相手に接することにした。すると数日後、その同級生は彼女に優しく微笑みかけ、さらに折り鶴を一羽プレゼントしてくれたという。

　美韻ちゃんは初めて台湾での人文字づくりの活動に参加した。美韻ちゃんは心から「中国で迫害を受けている学習者を、みんなで多く助けてあげてほしいです」と話した。

日本から人文字づくりに参加した吉永美韻ちゃん（左）と李欣信さん（右）

　日本の東京から人文字づくり活動に初めて参加した李欣信さんは、うれしそうに語った。「台湾では伝統文化の美しさを感じました。まるで一つ一つの文字が生命を持ち、深い意味を宿しているようです。こんなに多くの学習者と一緒に人文字を作ることができ、本当に荘厳で感動しました」

　李さんは若い頃、特に競争心が強かったと率直に語る。「クラスの40人あまりの同級生全員と議論したことがあります。でも法輪大法を修煉して、人に優しく接し、平和な心で物事を見ることを学びました。もう自分を実証しようとは思いません。そして修煉を始めて10年以上、一度も薬を飲んだことがなく、ずっと健康です」

　李さんは、人文字づくり活動を通して学習者の姿を示し、より多くの人々に法輪大法がもたらす穏やかさと素晴らしさを感じてもらいたいと語った。

　各国から訪れた学習者の感謝と願い

ドイツ・ベルリンから人文字づくりに参加した丁（てい）さん

　自由広場では、法輪の図形が放つ光が、各国から集まった学習者の願いと力を一つにしている。

　ドイツ・ベルリンから人文字づくり活動に参加した美容業を営む丁（てい）さんは、ドイツ語で自己紹介をした。彼女はこう語る。「私は2018年から法輪大法を修煉しています。この数年間でたくさんの恩恵を受けました。心も体も満たされ、内面から幸福を感じています。法輪大法にとても感謝しています」

　丁さんは、以前に台湾の学習者が人文字づくりをしている写真を見たとき、心の中に一つの願いが芽生えたという。「ずっと前から、いつか自分もこのような盛大な行事に参加したいと思っていました。今日ここに来ることができて本当にうれしいです。関心を寄せてくれた皆さん、そして助けてくれた学習者の方々に心から感謝しています」と丁さんは述べた。

韓国から人文字づくりに参加した高成女（コ・ソンナ）さん

　韓国から人文字づくり活動に参加した高成女（コ・ソンナ）さんは今年48歳であり、1996年から法輪大法を修煉している。高さんはこう語った。「かつて中共体制の下では、誰もが常にせっかちでした。しかし修煉を始めてからは、忍耐を学び、相手の立場に立って話すようになりました。今では善意と理性的な態度で人とコミュニケーションを取ることができるようになりました。おかげで、人間関係や家庭、周囲の環境もとても調和の取れたものになりました」

　高さんは笑顔で、面白い体験を話してくれた。「あるとき、韓国で歯のクリーニングに行ったのですが、病院のスタッフは私の医療カードを見つけられませんでした。なぜなら、私は20年以上韓国に住んでいますが、この医療サービスを使ったことがなかったのです。医師は驚いて、『こんなに長く病院に来たことがない人はほとんど見たことがない！』と言いました。私は『これが法輪大法がもたらしてくれた心身の健康です』と答えました」

　高さんは、自身の体験を通して、より多くの人々に法輪大法の希望を感じてもらいたいと語る。「私たちは韓国から来ました。それは、善良さと光明を広め、まるで雪だるまのようにどんどん広がっていくことを願ってのことです」

カナダから人文字づくりに参加した張さん

　カナダから人文字づくり活動に参加した張さんはこう語った。「中国にいたとき、人文字づくりの写真を見るたびに感動して涙が出ました。あの光景はあまりに壮観で神聖だと感じました。だからいつか自分も参加したいと思っていましたが、今日ついにその願いが叶いました！」

　張さんはかつて自分の会社を経営していた。修煉前は「ずる賢くなければ商売はできない」という考えが常識だと思っていたが、修煉後は「真・善・忍」の原則に基づき、人と接し、誠実に経営することを学んだ。その結果、商売はよりうまくいき、家庭の雰囲気も変化したという。

　1999年、1億人以上の学習者が中共による不法迫害を受けた際、張さんの会社は閉鎖を余儀なくされ、彼女自身も何度も不当に連行され、労働教養中にはさまざまな拷問や暴行を受けた。カナダで子どもと再会した後は、自由の国で自らの体験と法輪大法が受ける迫害の実態を伝え続け、いずれこの迫害と悲劇が終わる日が来ることを願っている。