文／中国の大法弟子　

　【明慧日本2025年10月29日】私は今年85歳になりました。子供の頃は家が貧しく、学校に通ったことがありません。法輪大法を修煉して20年以上になりますが、今では『轉法輪』を通読でき、他の大法の本も読むことができます。修煉の過程で、師父は弟子の身体を浄化し、人としての道理を悟らせてくださいました。師父は常にそばで見守り、啓示を与えてくださっています。時に言ってはいけないことを口にすると、すぐに咳が出ます。最初は気にしていませんでしたが、時が経つにつれ、師父の啓示だと悟りました。心の中で師父に「師父、弟子は間違っていました。口を修めます」と伝えると、咳はすぐに止みました。

　以前、同修が法を暗誦する交流を聞く中で、『轉法輪』を何度も暗誦しましたが、本を置くと具体的な内容を思い出せませんでした。師父の『洪吟六』が出版された後、同修が『洪吟六』を暗誦した体験を交流するのを聞きました。同修は『洪吟六』の中の『度人度己難』という詩について交流しました。『洪吟六』は一度読みましたが、あまり印象に残っていませんでした。同修が暗誦するのを聞いて、本当に上手だと感じ、聞いていて明瞭に理解できました。私も『洪吟六』を暗誦したいという願いが湧きました。私は『洪吟六』を取り出し、この詩のページを開き、数回暗誦しました。私も暗誦できるようになり、とても嬉しく思いました。おそらく師父が弟子の法を暗誦したいという願いを見られ、弟子を加持してくださったのでしょう。それにより、法を暗誦する自信が増しました。その日から私は心を込めて『洪吟六』を暗誦し始めました。

　法を暗誦する過程は心を修める過程です。私は一首ずつ、焦らず落ち着いて心を静め、暗誦できるようになったら次の詩に進みました。時にはすぐに暗誦できる詩もあれば、長い時間をかけても覚えられない詩もありました。そんな時は何度も読み返し、繰り返し暗誦しました。忘れたらまた本を開いて確認しました。暗誦中に知らない字があると、娘に尋ねました。こうして日々積み重ね、1年以上経った今では、最後の数首を除き、目次を見ず順番を覚えなくても、詩の配列通りに自然に暗誦できます。今ではほぼ毎日『洪吟六』を一通り暗誦しています。

　暗誦する中で、自分の行動が法に合わない点にも気づき、他人の立場に立って物事を考えることもできるようになりました。ある日、娘一家が外食に出かける際、娘が「野菜は洗っておいたから、自分で料理して食べて」と言いました。私は胸がざわつき、不満な気持ちになりました。美味しいものが食べたいからではなく、私を一人きりで家に置いていくべきではないと思ったのです。しかし考え直すと、これは嫉妬心ではないか？　と気づきました。自分の欲深さが悪いのです。娘は私をこんなに良くしてくれています。娘の義父母は一緒に暮らしていませんが、私は一緒に暮らしているのに、それでも満足せず、不満を言っているのです。そう思うと、気持ちは楽になりました。同修と話し合うと、同修は「あなたはまだ娘への情を断ち切れていない」と言いました。確かにその通りです。何年も経った今、娘一家への情を放下すべき時なのです。

　20年以上も修煉してきましたが、『洪吟六』は私が唯一暗記した法なのです。師父の助けがなければ、到底続けられなかったし、全編を暗記することもできませんでした。私は『洪吟六』を心に刻むまで暗記を続けるつもりです。それが完璧になったら、『轉法輪』も暗記するつもりです。師父のご加護に感謝します。