　【明慧日本2025年11月1日】中秋節は家族が集まる時期だったが、張芝榕さんの両親は、1年間会っていなかった息子と再会できなかっただけではなく、息子が不当にも懲役4年の判決を受けたという通知を受け取った。

　山東省青島市萊西市の法輪功学習者（以下、学習者）の張芝榕さんは、2024年9月26日に萊西市国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）に拘束され、萊西市留置場に1年間勾留されて不当に懲役4年の判決を受け、先日、済南刑務所へ移送された。情報によると、張さんは萊西市留置場で拘留されていた時、すでにやせ細って骨と皮になってしまうほど迫害されていたという。

　張さんが拘束されて以来、80歳を過ぎた両親は、息子が家に帰って親孝行してくれることを切に願っていたが、まじめで実直な息子は、ただ自分の信念を守り、法輪大法を誹謗中傷する中国共産党（以下、中共）の嘘を明らかにしたというだけの理由で、再び刑務所に送られ、拘束・迫害されることになった。このことは張さんの家族に大きな打撃を与え、昨年、高齢の母親が入院した際も、高齢の父一人が看病するという、非常に悲しい状況だった。張さんの両親には収入源がなく、高齢の父親が廃品回収で生計を立てている。張さんの妻は、アルバイトをしながら、子どもの大学の費用を工面するという困難な生活を送っている。

　張さんは1969年生まれで、現住所は萊西市水集街道事務所ー壇店村に移住している。彼はまじめで実直な農民であり、1997年に法輪大法を修煉し始めてからは、「真・善・忍」の基準で厳しく自身を律し、どこに行っても良い人であり、周囲の全てに優しく接することを実践してきた。彼は師父の教えに従い、他人のことを考え、人と善をもって接していた。

　1999年7月に中共の江沢民集団が法輪功に対する迫害を開始した後、張さんは1999年末に国務院陳情受理室を訪れ、公平な意見を述べようとしたが、そこで待ち構えていた青島駐京事務所の陳情阻止要員に騙され、青島駐京事務所に連行され、丸1日不法に拘束された。翌日、彼は萊西市から駆けつけた2人の警官に連行され、萊西市収容所に丸1日不当に拘束された。この間、張さんは萊西市陳情受理室の職員によって持っていた1,000元以上の現金を奪われ、警官から2～3時間しゃがまされるという罰を受けた。

　2000年10月末のある日、張さんは北京の天安門広場で横断幕を掲げて法輪功の潔白を訴えたため、天安門広場公安支局に8～9時間不当に拘束された。夜、公安支局のパトカー4台が、合計13人の学習者を連れ、夜通し北京密雲県留置場へ送った。留置場では、張さんは現地の警官から2時間以上にわたり暴行を受け、その間、脅迫され、氏名と住所を言うように強要された。警官はさらに、受刑者に命じて、彼に冷水をかけさせた。当時すでに晩秋で、天気はとても涼しかったにもかかわらず、張さんは1時間以上も冷たい水の中にいることを強いられた。張さんは、地元の政府に迷惑がかかることを恐れて、氏名と住所を言わなかった。

　2001年10月末、張さんは萊西市公安局に出向き、「なぜ学習者を連行するのか、法輪功を学ぶことが何の法律に違反するのか」と質問した。すると、私服警官4人に髪の毛を掴まれ地面に倒され、1人は革靴で顔と頭を激しく踏みつけ、他の数人は激しく蹴るという暴行を30分以上受けた。その後、手錠をかけられ、萊陽市留置場に1カ月間拘留された。独房では、警官が受刑者に指示し、張さんに対して再び殴打や罵倒を行い、精神的および肉体的な拷問を加えた。

　張さんは不当に2年間労働教養を科せられ、村委員会からは5,000元の罰金を科された。2002年11月、張さんは青島市労働教養所に不当に拘束された。労働教養所第三大隊第二中隊の警官は、転向者に指示し、彼に法輪功への信仰を放棄するよう強要した。彼らは2昼夜、張さんを眠らせず、拷問を強要し、張さんに信仰を放棄するよう迫った。張さんが信仰を放棄しなかったという理由で、彼はそこで1年半にわたり不当に拘束され、あらゆる苦しみを味わった。

　2004年5月末、張さんが村委員会事務所に罰金の返金を求めに行ったところ、村の指導者は返金しないどころか、郷政府に行くように言った。結果的に、張さんは郷政府に行ってもお金を取り戻せないばかりか、自宅にも帰れず、悪人と公安によって拘束され、さらに不当に2年間の労働教養を科された。張さんは再び青島労働教養所第一大隊第三中隊に移送され、不当に拘束された。この間、労働教養所の警官は、4人の労働教養所の収容者を配置し、張さんを部屋に閉じ込め、4人が交代で見張り、その部屋から一歩も離れることが許さず、閉鎖的な強制転向を行い、いわゆる「転向書」を書くよう強要した。そこでは、張さんは毎日10時間以上の労働を強いられ、電子製品の作業を行い、時には夜中の12時まで働かされてからやっと休むことが許された。

　2017年8月9日、警官が張さんの家に押しかけ、戸を叩いて嫌がらせをした。彼らは「再訪問」に来たと言ったが、張さんは彼らにドアを開けず、嫌がらせに来た人々は張さんの母親に叱責されて立ち去った。しばらくして、彼らは別の若者（おそらくこの村の治安維持員）を連れてきて、再び戸を叩き、「写真を撮って個人情報を登録するだけで、上から命じられた任務を完了するだけだ」と言ったが、結局ドアは開けられることはなく立ち去った。

　2017年10月26日午前11時過ぎ、制服姿と私服姿の男性が1人ずつ、張さんの家にドアを叩きに来たが、家族は開けなかった。午後3時頃、彼らは再びドアを叩きに来たが、家にいた老人に問い詰められ、立ち去る際に「また来る」と言い残した。10月27日の夕方6時過ぎ、すでに暗くなっていた頃、張さんと妻が外での作業から帰宅した際、萊西市水集派出所の警官による嫌がらせを受けた。

　今年9月26日、張さんは萊西市国保の警官と萊西水集派出所の私服警官によって拘束され、不当に家宅捜索を受け、その後はずっと萊西市留置場に不当に拘留されていた。最近、張さんは不当に懲役4年の判決を受けたことが明らかになった。