文／日本の大法弟子　

　【明慧日本2025年11月1日】

　尊敬する師父こんにちは！

　同修の皆さん、こんにちは！

　私は、2010年に法を得た学習者です。初めて『轉法輪』を購入し、本を数ページめくってみたところ、涙が流れて拝みたくなる気持ちになりました。その後も、煉功をしたり本や経文を読むと涙が溢れてきました。本当に不思議に思いました。そして、このことが法輪功を信じ学ぶ決意となりました。

　法輪功を学び始めたころは、6年前に家族が手術をし、その後健康が回復するまでの日々、身体のことを考え、家族に治療を受けさせ続け、「ようやく完全ではないがもう大丈夫だ」と正常に生きて行けると安心し、達成感があり何かやり遂げた気持ちを持っていた時でした。

　ところが、6年間の間に自分の身体は疲弊して行っていました。夜の8時過ぎには、息切れをしながら家事をしている状況で、毎年３月末ころには長引く風邪を引いていました。少し外出すると、次の日は寝込んでいました。友人からお茶に誘われたものの、風邪が治らなく断り続けており、風邪がそんなに長引くのは変だと思われたのでしょう。友人を不機嫌にさせてしまったこともありました。婦人科健診では軽度の薬の処方は必要ない子宮内膜症と言われていましたが、自分でも身体に違和感を感じていました。具体的な病気は分かりませんが、全身が憔悴していると思っていました。

　しかし法輪功を勉強し始めてからは、これらの症状は一気に無くなりました。初めのころは、「法輪功に出会わなければ死んでいたかもしれない」と心の底で思っていました。また、法輪功に出会ってからは以前信じていた宗教は辞めて本を処分しました。

　当時、私の大法に対する認識は初歩的であり、「法輪大法は素晴らしい」と感性的に認識していても、正念を持って大法弟子らしく理性的に行動できるようなるまでには、紆余曲折し、法に沿わないこともありました。最初は、大法のプロジェクトにもなかなか積極的に入っていけませんでした。なぜなら、他の人からの批判や指摘に自分が傷つくという人心があったからです。突破することは難しい状態でした。

　しかし、同修から「一度に沢山の業が消された」との業力の転化の法理を聞いたとき、その言葉が心に響き渡り、自分の妄念を洗い流してくれ、自分が人心で問題を考えていたことが分かりました。また、ある同修は、私に大法の仕事を探して与えてくれるようになりました。法を得て以来、自分を引っ張り、助けてくれた同修たちに感謝しています。

　ここ一年、最近もですが、大法のプロジェクトにおいて心性の摩擦がありました。大法と修煉に対して不敬であると感じ、「法輪功学習者としての振る舞いなのかどうか」と疑問を持つようになりました。

　行おうとすることは手段を選ばすに、時に都合の悪いケースは曖昧にしながら、プロジェクトを強引に進めて行く同修Aさんが許容できなくなりした。Aさんの常人への対処の仕方にも時々疑問を持つようになり、常人からのAさんへの批判も私が仲立ちをするようになり、そのことに対しても苛立ちを感じていました。グループの一部でも批判の声が上がっており、私はAさんの良くない面だけを見ていました。

　その時、私は思い切ってAさんに、私の疑問と最も気掛かりだった「なぜ大法に対して不敬な言葉を発言したのか？」ということを聞いてみました。聞いてみないと一歩も前に進めないと考えていたからです。Aさんから、「そのような不敬なことは話していない」との返事でした。私は、「あまりにも衝撃を受けたため、明確に覚えている。でも、そう思っていないならもういいです」と返事をしました。Aさんの返事を聞いてみると、その言葉自体についてAさん自身も不敬だと認識していることに気づき、「私はAさんを過度に悪く見ていた」と思いました。後日、Aさんと話している際、あまり文脈もなく「Cさんという人は、慈悲深く人を責めない」と言われたとき、その言葉によって、「私の中に相手を責める心がある」ということに気づかされました。

　ある日、行われた交流でAさんのことに対して、各自、内に向ける必要があると話し合いがなされました。私は、内に向けると原因を外に向けて探しており、相手を批判する心があって、それは修煉者の心として正しくないと思いました。

　ところが、自分の不足を認識した後も暫く経ってから、私はまた、同修Aさんの言動が気にかかるようになりました。

　その際に、他の同修と交流をしたところ、その同修は、「修煉の角度から見れば、すべてがよいことです。自分の執着、足りないところを見て、すべて向上のチャンスです。そして、自分も内に向けて探します。感謝します」というメッセージと、師父の次の経文が送られてきました。「双方に問題があり、いずれも強い人心を抱いています。大法弟子が力を合わせると、力が本当に非常に強いのです。正念を発するとき、皆の念が集中することができれば、力は非常に強くなり、極めて強いのです！　卑しい鬼はほかでもなく、皆さんを妨害し、皆さんを阻み、皆さんの人心が作用を働くよう企んでいます。不平不満を抱いたり、相手を気に入らなかったりすれば、卑しい鬼はあなたの人間の念を強め、正念を発揮できなくなるまで強めるのです！」（『各地での説法十四』「大法伝出二十五周年ニューヨーク法会での説法」）

　同修から送れてきたこの経文を見たとき、慈悲心を持っていなかったと気がつきました。

　相手を批判し、嫌悪感を持つことは、修煉者として相応しくないことであり、法に沿っていないと思いました。相手の良し悪しに限らず、内を見つめて、自分の人心を探し、慈悲心をもってすべてに接しなければならないと思いました。

　それ以降、Aさんの言動が気にならなくなりました。また、Aさんも衆生のために活動していると見れるようになり、日々、大法弟子として努力していると思うようになりました。自分の不足を教えてくれたAさんに感謝できるようになり、協調できるようになりました。Aさんも師父の大切な弟子であり、一生懸命に修煉をしていると思いました。

　Aさんは、ご自分のお母様が他界されるまでの1カ月間、『轉法輪』を読み続けておられました。これまでも、Aさんと協力して活動をしてきました。常人からのAさんに対するトラブルを取り持つことに対して、気を遣い、余計な時間を使うことになり、不快に感じていたことに対して、慈悲心があれば不快にならず双方に対して、温かい気持ちを持ち対処出来たはずだと反省しました。また、楽をしたいという安逸心も加わり、不快に思っていたと分かりました。心から相手の為になることをしてあげられなかったのです。自分の修煉者としての不足に気づきました。Aさんへの常人からの苦情が私に来ていたことは必然なことであったことにも気づきました。

　これまでの私は、自分の人心も守りながら、他人の為になる様にと考えていたのです。師父は私たちに、真の純正、真の無私になるように教えてくださっています。相手の言動を見て批判し、嫌悪感を持つのではなく、「慈悲心を持たなければならない」と認識しました。

　次に、真相伝えのことに関して皆さんと共有したいと思います。

　私は今も昔も、特に昔の方が多かったのですが、煉功している時にときどき複数の人の顔が現れる光景を目にします。その時、私は「もっと多くの人に真相を伝えなければならない」と思い、それ以降、大法のプロジェクトに入り衆生に真相を伝えてきました。

　私は自分の周りにいて、出会った人達も縁のある人達であると思い、外出先では、大法の資料を配布するようにしています。自宅では、郵便や宅配業者の方々にも資料を配布しています。電車の中で、何かのきっかけがあったとき、あるいは道を訪ねた人にも神韻のチラシやガンジンワールドのカードを渡すようにしています。

　最近あった２つの事例を共有させて頂きます。一つ目は、私の自宅マンションにBさんという高齢女性に対する真相伝えのことです。私は、コロナ禍の前にBさんに神韻を紹介しました。Bさんは、理解を示してくれました。ですが、コロナ禍が収まった頃、ふと、「Bさんは神韻を見に行っていないだろう」と思い、今度は、神韻を観に行く事を誘ってみようと思い、Bさん宅を訪問しました。しかし、息子さんが出て来られ、「母は認知症で、出かけると暴れてしまう可能性が高いので行けない」と断られました。Bさんも、「この人は誰なの？」と私のことを認識できていませんでした。その時に、始めから一緒に行こうと言ってあげれば良かったと、後からでは遅いことを反省し、人を救うことの緊迫性を認識しました。

　その後、暫く経ってから、Bさんが、私の自宅をBさんの自宅と勘違いし、玄関の鍵を開けようとしていました。2回目にも同じ事があった際、「Bさんは、法を求めに来ている」と思い、その夜にBさんの自宅を尋ね、「神韻作品を観ませんか？」と声をかけましたが、息子さんが出られて「観る事は出来ない」と断られました。

　2回息子さんから断られましたが、私は、何か必ず方法があるはずだと確信していました。「私は大法弟子であり、彼女を救えるのは私以外にはいない」「今の世の全ての人間が普通の人ではなく、背後には無数の衆生がいる」と思い直し、正念と決心を固めました。次に会った時に、「法輪大法は素晴らしい」を唱えてもらい、神韻作品を観てもらおう」と思いました。

　その日は、直ぐにやってきました。数日後、マンションのゴミ捨て場の所で、後ろから、Bさんから「おはよう」と声をかけられました。私は、「この時だ！」と思い、Bさんの自宅に行き、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えると良いと説明し、真相もなるべく分かりやすく伝え、神韻作品も観て貰いました。Bさんは理解してくれました。

　その後、Bさんに会った時に、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」の九文字を見せたり、唱えたりしましたが、Bさんは文字を認識するのが難しくなっており、Bさんの自宅を訪問した時が真相を伝える「最後のチャンス」だったのだと思いました。「衆生済度は後回しにできず、縁があり会ったときに直ぐに真相を伝えなければならない」と切に実感しました。

　二つ目の事例は、私の姑の話です。姑は、昨年3月に末期の大腸癌の診断を受けていました。6月上旬のある日、白いマスクをして臥せていて最期が迫っている姑が、声だけ明るく元気に私に話しかけてくれた夢をみました。夢のなかで、姑は私に会い、とても嬉しそうで元気ないつもの声で、私の名前を呼んでいました。

　その日、ちょうど主人から、姑がかなり容態が厳しそうだとの連絡がありました。直ぐに姑のところに向かい、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えてもらおう、「姑を救えるのは、私以外にいない。何としても、唱えてもらおう」と思っていました。姑の世話をしていた義妹にも、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えさせてもらいたいと伝えました。関する明慧のリンクを義妹に送りました。義妹は、小さなお店を開いており、以前から店に神韻のチラシを置いたり、ポスターを貼ってくれたりしていたので、直ぐに理解を示してくれました。

　私は姑はもっと長生きするだろうと思っていました。そして、これからやっと色々なことをしてあげようと思っていましたが、姑の最期が迫っていることを残念に思い、何もしてあげられなく申し訳ない気持ち、「純朴な人だった」と改めて思い、辛く悲しくなりました。しかし、私は大法弟子として情を放下しなければならないと思い直しました。以前から気づいていた人が亡くなることに対する悲しさ、人間の情を正念をもって自分を律しなければならないと思い、自分を律していました。

　姑はとても素直に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を唱えました。３日間唱えてもらい４日目に姑は息が上がり始め、５日目に他界しました。またその時に思ったのが、「衆生済度は後回しにできず、縁が到った時に直ぐに真相を伝えなければならない」と認識しました。

　私は人が他界することに関して、2021年に父、2022年に大法の活動に協力してきてくれてきたグループの常人Dさんが、志半ばに、ガンの為に59歳で死去して以来、人の死への悲しみの情が現れてくるようになりました。Dさんが他界される前、入院先の緩和ケア施設に見舞いに行った時に、『轉法輪』を読む様に勧めたところ、Dさんは快く受け入れてくれました。そして、１冊読み終えた後、数週間後に他界されました。Dさんは、正義感があり、人望のある方でした。Dさんが亡くなる間際に見舞いに行った後は、私は食事をとり難くなり、同修に会った時にも、何か暗い感じがしたと言われました。その後も、大法に協力してきてくれてきた常人が、立て続けに3人他界され、自分の身内も数人他界し、その度に、動揺する心が生じてきました。当時、面識の無い有名人の死すらにも、動揺していました。そして、人間が生きることへの生老病死の儚さを憂う心、元から持っていた寂しいという情が現れてきました。

　しかし、次第にこれは常人より、劣る考えかもしれないと気づき、自分の情、人生の中で人の死に対する観念が積み重なってきたと気がつきました。あらゆる出来事に対する自分の思考に情が不随してきており放下しなければならないと思いました。

　私は、心が正しくないときに、寂しさの情が現れてくることに以前から気がついていました。師父の経文には、寂しさについて、衆生済度をすることを常に考えて、行動していれば、何を寂しくなる必要があるのでしょうかと説かれていました。人の死を悲しむ必要はないことも説かれていました。以来、私はふと寂しくない自分に気づくようになりました。また、亡くなられた方に対して、新宇宙に行けるだろうと冷静に考えられるようになりました。

　法を得た後の15年間、師父はいつも側にいてくださり、時に悲しみ、焦り、激励し、私を見守ってきたくださったことを感じています。

　新経文には「あなたは末後に解体される前に自ら約束を交わしてこの世にやってきて、自らが代表する生命を救うために大法を修めたのです。言い換えれば、あなたは大法徒になるため、大法を修煉したいがために、命と引き換えに約束を交わしたのです」と説かれています。（『険悪を遠ざけよう』）

　「命と引き換えに約束を交わしたのです」という言葉に心が震えました。本来の私は、命と引き換えに降りてきており、衆生済度するという重責が、肩にのしかかっているということを真に自覚する必要があると思いました。私が自分自身を大切に思う以上に、師父は私たちを大切に思ってくださっているのです。大法弟子としての重大な責任を認識し、師父との誓約を果たさなければならないと思っています。

　慈悲で偉大なる師父に感謝します！

　同修の皆さん、ありがとうございます！

　合掌

　(2025年日本法輪大法修煉体験交流会の発表原稿)