　【明慧日本2025年11月4日】（明慧ネット通信員・黒竜江報道）2019年、黒竜江省七台河市の法輪功学習者（以下、学習者）の張立平さんは連行され、その後、裁判所により不当に懲役9年の刑を言い渡された。2021年6月、彼女は黒竜江省女子刑務所に移送された。張さんはこれまで、第8監区第4組、第8監区6階第13組、第8監区５階第10組、第8監区五階第8組などに不当に拘禁され、各班の警官および受刑者らによって、残酷な拷問や虐待を受けた。現在も4年以上の不当な刑期が残っており、歯がほとんど抜け、食事にも苦労している。張さんの健康状態は非常に心配されている。

張立平さんは女性で、今年62歳。七台河市桃山区に住んでいる。彼女は1999年以前に法輪功を学び始め、病気が治ったことをきっかけに修煉を始めた。元は建築設計師であり、温かい家庭を築いていた。しかし、1999年7月20日以降、中共による迫害が始まった後、張さんは不当に労働教養を科された。

2019年3月11日、張立平さんは七台河市の馬場市場で法輪功のパンフレットを配っていた際、真相を知らない人に通報され、七台河市金沙公安分局の110警官に連行され、暴行などの拷問を受けた。2019年3月15日に帰宅した時、張さんの左頬は青紫色に腫れ、右頬は赤く腫れ上がり、両頬の内側は強くつねられて損傷していた。左の腰骨のあたりは蹴られて青くなり、筋肉にはしこりができ、しゃがむのも困難だった。その後、張立平さんは七台河市の公安・検察・裁判所によってでっち上げられ、不当に9年の刑を言い渡された。2021年6月、張さんは黒竜江省女子刑務所に移送され、最初は第8監区第4組に不当に拘禁された。

第8監区第４組（夜勤組）では、担当警官は郭蕾、受刑者の組長は馬一文、監視役(監視する受刑者)は韓傑と徐君だった。この組で、張立平さんは強制的に降圧剤を飲まされ、朝の廊下には彼女の悲痛な叫び声が響いていた。薬を無理やり飲ませた際には、2人の監視役の受刑者と第5組の組長・白英が関わっていた。その後、彼女は監房に閉じ込められ、外に出ることを禁じられた。部屋の中に桶を置かれ、排泄もその場でさせられた。ある日、張さんが煉功を行ったことを理由に、監房を監視する受刑者や一部の夜勤の受刑者たちにより、両手をシーツで縛られ、二段ベッドの鉄枠に吊るされた。彼女は耐え難い苦痛に襲われた。

　第8監区6階第12組では、受刑者の監視する受刑者である韓傑が、張立平さんが坐禅するとすぐに止めようとし、足を引っ張った。韓傑は性格が荒く、張さんが言うことを聞かないとすぐに手を出し、拳で張さんを殴ってぐらついていた前歯を折った（前歯がぐらついていたのは、降圧剤を無理に飲まされたことが原因だった）。韓傑は殴りながら大声で「殴った！　殴った！　警官にも知らせろ！ずっとこんなことやりたくなかった、変わりを呼べ！」と叫んだ。本来なら、韓傑はまもなく釈放されるはずだったが、張さんの監視役を強引に任された。もし何もしなければ警官に叱責されるため、彼女は監房内に設置された三台の高解像度監視カメラを警官の目のように感じながら、毎日、良心に反する行為を強いられ、心の中で苦しみを抱えていた。

第8監区5階第10組では、張立平さんがベッドの上で坐禅をしたため、警官の郭琳琳は罰として一晩中ベッドで寝ることを禁じ、床に置かれた小さな椅子の上で過ごさせた。さらに、組内の5、6人の一般受刑者（ほとんどが作業に出る者）にも一晩中寝させず、座らせ、張さんへの反感を煽った。

第8監区五階第8組では、昼食の時間に監視役が食事を取りに出ており、正午近くになった頃、張立平さんは坐禅して正念を発しようとしていた。すると、受刑者の組長の李淼が張さんの脚を力づくで押し下げようとしたが、張さんが解かず、動かせなかったため、その勢いで体をベッドの内側へ押し込んだ。その際、張さんの頭はベッド内側の壁にぶつかり、彼女は思わず後頭部を手で押さえた。午後になり、張さんは「少し頭がくらくらする」と言って横になろうとした。その後、受刑者の斉欣が「これから外で法輪功を煉っている人を見たら、一人見つけたら通報する」と話すのを聞き、張さんは深く悲しんだ。彼女は食事を拒み、四日間断食した。四日目の夜、周囲の説得でようやく数口の豆粉を飲んだ。

5日目の夕方６時頃、警官が点呼を取ろうとした際、張立平さんはベッドから降りて整列しようとしたが、番号を呼ばなかった。立ち上がろうとした瞬間、全身の力が抜け、そのまま崩れ落ち、立っていられなくな理、さらに手も動かなくなった。血圧を測ると200を超えていたため、すぐに病院へ搬送され、脳出血と診断された。入院してから一週間も経たないうちに再び刑務所に戻された。医師は3カ月は絶対安静で、ベッドから出ないようにと言った。しかし張さんにはもともと便秘の病歴があり、寝たまま排泄するのは極めてつらかった。便が出ず苦しみ抜いたが、便器の使用も許されなかったため、張さんは浣腸を希望したが、薬の投与を担当していた馬一文が二度だけ与えた。その後排便ができなかったので、同室の斉欣さんがビニール手袋をはめて、手で便を取り除いていた。

その後、ある学習者がこの非人道的な扱いを見かね、「床に降りることを禁じるのはあまりにも人間性に欠ける」として警官に面会を求め、事情を説明した。その結果、張立萍さんはようやく床に降りることが許されたが、すでに回復はできない状態だった。彼女は歩行困難で、片手が使えず、身の回りのことも自分ではできなかった。すべての動作に他人の助けが必要だった。その後、監区は胡鴻雁という受刑者を付き添いに付け、彼女の介助を任せたところ、張さんの状態は少しずつ回復に向かった。

現在、張立平さんは62歳になり、歯はほとんど抜け、食事をするのもひどく困難になっている。彼女の身体は深刻に損なわれ、意識もはっきりしないことが多いが、それでも心の奥では自分は大法修煉者であることをしっかりと覚えており、「真・善・忍」に従って良い人であろうとし続けている。張立萍さんには、今もなお４年以上の不当な刑期が残されている。彼女は毎日、法を学ぶことも煉功することもできず、一冊の大法の本を手に取り、静かに煉功できる環境をどれほど切望していることだろう。

正義と良心を持つすべての人々に呼びかけたい。共にこの迫害を解体し、刑務所に不当に拘禁されている学習者を救い出し、彼女たちが一日も早く自由を取り戻せるよう願っている。彼女たちは本来、「真・善・忍」に従って心を修め、善を行う善良な人々であり、本来ならば決して拘禁されるべき存在ではない。