　【明慧日本2025年11月6日】（北京市＝明慧記者）北京市豊台区に在住の法輪功学習者・王君平さん（77）は、今年2月18日に自宅で警官により連行され、豊台区拘留所に拘禁された。家族には面会が許可されず、問い合わせの結果、王さんがすでに判決を受けたことが判明した。6月25日に懲役3年6カ月の刑が宣告されたと伝えられている。家族は「なぜ知らせてくれなかったのですか」と聞いたところ、「裁判は行わなかった」との返事であった。

　王さんは1999年、法輪功を学び始めた。以前に足を捻挫して長年痛みに悩まされていたが、法輪功の学習と坐禅を始めたところ、痛みが消えたという。その後、『轉法輪』を入手して真剣に学び、五式の功法を習得した。修煉を通して道徳と健康の関係を理解し、健康を得るには善良な人間になること、すなわち道徳心を高めることが必要であると悟った。

　2020年11月4日、王さんは豊台区盧溝橋の近くにある駐車場で、スタッフたちに法輪功迫害の実態を伝えていたところ、スタッフの尹鴻達と王明磊2人に通報された。翌日、盧溝橋派出所の警官が王さんを拘束し、パソコン、プリンター、法輪功関連書籍など多くの私物を押収した。王さんは拘留されたが、身体検査で入所の基準に達していないため、同日中に保釈された。

　2021年2月22日、盧溝橋派出所は王さんを豊台区検察庁に送致し、検察庁は同区裁判所に起訴した。同年5月13日、豊台区裁判所は不当な裁判を行った。そして2022年12月28日、王さんは豊台区裁判所から懲役3年の不当刑と3000元の罰金を言い渡された。王さんは控訴したが、北京市第二高等裁判所は一審判決を維持した。その後、健康上の理由により刑務所外での執行となった。

　2024年10月18日、王さんはある大学生に法輪功迫害の実態を伝え、「三退」を勧めたところ、その大学生に通報された。当日、警官により派出所に連行され尋問を受けたが、その後帰宅を許可された。

　しかし今年2月18日、警官らは再び王さんの借家に行き、王さんを連行して豊台区拘置所に拘禁した。以後、家族は面会を許されず、非常に焦って解放を求めたが、裁判官に直接会うことすらできなかった。複数回の問い合わせの末、ようやく電話がつながり、王さんはすでに6月25日に懲役3年6カ月の実刑判決を宣告されたことを知らされた。