文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月7日】最近、同修と交流した後、「同修を助けるのか、それとも同修を変えようとするのか」という点について、大きな感銘を受けました。以下に、最近の私の小さな体得を述べさせていただきます。法に合致しない点があれば、同修の皆様からのご指摘をお願いします。

　同修を変えようとするのではない

　これは、かつて一緒に大法プロジェクトで協力していた同修のことです。数年前、突然彼女が「脳梗塞」になったと聞き、それ以来同修との付き合いを避けるようになったため、私たちは連絡を絶っていました。この間、私の家に来て彼女の状況について話し、何かの執着が原因だと考える同修もいました。私は普段、他の人のことについて同修と話すのは好まないので、ただ「何か意見があるなら、その同修に会って交流してみたらどうですか」と言うだけでした。

　彼女が同修との交流を避ける気持ちは理解できますが、私自身は静かに学法し、内に向けて探すことが肝心だと考えています。修煉における難関を乗り越えるのは完全に自分自身にかかっており、自分の心が動かなければ、他人が大きな役割を果たすことはできません。

　最近、この病業の消去を続けている同修が突然私の家に来ました。彼女は、私がかつて刑務所で「脳梗塞」になった時のことを知っていたので、自分の症状が数日で消えた実体験について話してくれました。私は彼女と交流し、師父の次の説法を引用しました。「その一念の違いによって異なる結果がもたらされることがある」（『轉法輪』）、そして「それを認めず、大したことではないと思えば、それは大したことではなくなるのです」と伝えました。

　その後、彼女は私に、私に会いに来るまで心の葛藤があったこと、かつてアパートの階下まで来たものの、勇気が出ずに上がれなかったことを話してくれました。私に会うと、やはり彼女の執着を探す手助けをされるのではないかと恐れていたのです。しかし、私と話した後、そうではないと感じ、非常に気持ちが楽になり、多くの啓発を受けたと言いました。そして、私たちは以前のプロジェクトでの協力作業を再開しました。

　ある同修は、彼女が別の同修と一緒に自分の「脳梗塞」の病業の難関を乗り越えるのを助けた時のことを話してくれました。その結果、この同修の家族（同修）が非常に不快に感じたそうです。また別の同修が彼女の家に行き、この同修に強い口調で、「大法弟子が寝ていてどうするのですか？　起きて学法し、煉功しなさい…」と言った結果、彼女の家族に家から追い出されてしまったそうです。

　過去を振り返ると、私も同じようなことをしていました。師父は次のようにおっしゃっています。「他の修煉者を助けることは行うべきことで、誰かが取り残されないようにするのは間違っていません」（『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』）

　同修同士がお互いに注意を促し、助け合うことは間違いではありません。しかし、それは同修を変えようとすることではありません。なぜなら、同修を変えることができるのは大法であり、そしてその同修自身が変わりたいという心を持っている必要があるからです。ある人は、自分の心が動かなければ、大法ですら変えることができません。私たちに一体どんな能力があるというのでしょうか？！　同修自身が学法を通して自分の執着に気づき、難関を乗り越えているのに、他の同修がそれを自分自身の助けの結果だと見なし、大法のもたらす効果を軽視してしまうことがあります。

　「心性を守るように」について

　同修が魔難の関、特に「病業」の状態に陥ったとき、同修同士が集まって学法し、正念を発し、意見を交換することはごく自然なことです。これにより、同修はすぐに魔難を乗り越えることができます。

　しかし、往々にしてある現象が見られます。それは、言っても言わないまでも、他の同修が病業の魔難の中にいる同修に心性を守ることを望む、つまり病院に行かないことを望むことです。法理から見れば間違いではありませんが、次元が異なれば法理に対する認識も異なるため、対応も異なります。ある人は本当に生死を放下し、すべてを師父に委ねて魔難を乗り越えます。ある人は問題が起きるのを恐れ、薬を飲みながら修煉を続けます。ある人は入院します。また、ある人は世間体のために頑として入院を拒否した結果、亡くなってしまったなど、様々な状況があります。

　師父はこのようにおっしゃっています。「この場合、新しい学習者または長い間修煉しても向上できない学習者に病業が現れた場合、病院に行ってもよいのです。治療を受けてよいのです。それは修煉過程のことです。」（『各地での説法十五』「二〇一八年ワシントンDCでの説法」）

　私たちは同修が「病業」の難関を乗り越えるとき、安易に自分の観念を同修に押し付けてはなりません。

　以前、私たちの学法グループの中に、法を得て間もない女性同修がいました。彼女に下半身からの出血があり、病院で検査した結果、「子宮癌」と診断され、手術を勧められました。一部の同修は皆、彼女に「心性を守るように」、つまり入院して手術を受けるべきではないと説きました。

　ある日、彼女は私に会いに来て、この件を話し、「同修は皆、私に心性を守って手術しないようにと言います。私も分かっているのですが、心性を守りきれず、やはり手術を受けたいと思っています」と言いました。私は「では、あなたがしたいようにすればいい。修煉はあなた自身の問題です。しかし、どのような選択をしても、自分が煉功者であることを忘れてはいけません。手術もまた修煉の過程の一つです」と言いました。

　結果として、この同修は手術を受けました。手術中、医師は癌が広範囲に転移しているのを発見し、術後も化学療法を続ける必要があるとしました。この同修は、病室で化学療法後に髪が抜け落ちた人々の姿や、化学療法の副作用による苦痛と無力さを見て、突然、師父の声が耳元でヒントを与えるのを聞きました。同修は心の中で決意し、「やはり神の道を歩いて行こう！」と考えました。すぐに彼女は退院を求めました。

　退院後、彼女は学法、煉功、正念を発することを強化したため、すぐに健康を回復しました。私が再び彼女に会ったとき、彼女の顔色はとても良く、以前よりもずっと若返っていました。交流を通して、彼女の法に対する認識も大幅に向上していました。