　【明慧日本2025年11月7日】毎年恒例のクロアチア法輪大法修煉体験交流会が首都ザグレブで10月19日、盛大に開催された。クロアチア、セルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、およびスロベニアの一部の法輪功学習者（以下、学習者）が集まり、修煉の体験を分かち合った。

　法会では、計14人の学習者がそれぞれの法輪大法を修煉してきた体験を共有し、いかに内に向けて探し、人間の観念を取り除き、伝統的な理念に立ち返り、衆生を救い続けるために困難を克服したかについて語った。

'图1～2：二零二五年，克罗地亚法轮大法修炼心得交流会在首都萨格勒布（Zagreb）举行'

2025年のクロアチア法輪大法修煉体験交流会が、首都ザグレブで開催された

学習者がそれぞれの修煉体験を発表している様子

　内に向けて探し、怨む心を取り除く

　内汶（ネヴェン）さんは、修煉における「内に向けて探すこと」への理解、および自身の変化の過程をこう共有した。「長い間、心性の衝突が起きたり、大法のプロジェクトの中で誤解が生じたりしたとき、私はいつも同修の間違いを探し、同修がどう改めるべきかなどを考えており、彼らが私の意見に同意しないと不満を抱き、心の中で彼らと論争したり、頭の中で考えたりしていました」

　内汶さんは自身の不満のほとんどを妻（同修）に話した。妻が何度も、当事者の同修と直接コミュニケーションを取るようにと勧めたところ、彼は妻と激しい議論を交わした。しかし、その議論は解決に至らず、むしろとても嫌な気分になったという。その時初めて、彼は問題の根源を自分の中で探すべきなのに、他の修煉者や外部環境を非難し、外をばかり見ていたことを悟った。

　「私たちの尊敬する師父は多くの場面で、『内に向けて探すこと』の重要性を教えてくださっています。私は以下のことに気づきました。自分が他人を評価する状態にいるとき、内に向けて探すことができず、自分の欠点や執着、間違った観念や態度を改める時間がないのです。実は、他の同修は私たちの鏡なのです。真に内に向けて深く探すとき、自分の様々な執着、例えば歓喜心、口を修めていないこと、見せびらかす心、誇示、他人を批判する心、高慢な態度で他人を見下す心などをより簡単に認識し、取り除くことができるのです」

　今、内汶さんは心がより穏やかになり、学法や煉功、そして大法のプロジェクトにもっと集中できるようになったと感じているという。人柄も明るくなり、同修と交流したり、同修を助けたいという意欲も湧いてきて、他の同修が修煉の体験を共有する際、辛抱強く聞くことができるようになった。最後に、彼は「法輪大法から私が教わったのは、修煉とは、自分の心と考えを絶えず省み、執着を取り除き、真に真・善・忍に従って生きることなのです」と語った。

　外に出てチラシを配り、困難を克服して衆生を救う

　15年ほど大法を修煉してきたセルビア出身のミラさんは、すでに何年も前に退職している。5〜6年前、師父の誕生日を祝う際、彼女は中国の学習者のように外に出てチラシを配り、真相を伝えたいと思い立ち、それ以来、週に2回チラシを配りに出かけ、週末のグループ活動にも参加している。

　ここ半年ほど、セルビアで学生運動が発生したため、公共交通機関が停止している。にもかかわらず、ミラさんはチラシを配る場所へ通い続け、毎回5キロを歩いて移動している。彼女が嬉しかったのは、活動現場に中国人観光客がいたことだ。ある時、ある中国人観光客がチラシにある情報を読んだ後、彼女の肩を軽く叩き、微笑みながら「神のご加護がありますように」と言った。

　1カ月前、ミラさんは活動から帰宅途中、急ぎ足で歩いたため、家に着いてから脚に激しい痛みを感じた。まるで骨がずれたかのようで、朝起きると歩けなくなっていた。ある夜、彼女は激しい痛みに耐えながら横になり、涙を流しながら「もうチラシを配りに行けない」と嘆き、夜が明ける前に眠りについた。目が覚めて立ち上がると、痛みは消えていて、普通に歩けるようになったという。彼女はこう言った。「その瞬間、私は悟りました。師父が私の業力を消し去り、衆生を救い、チラシを配ることを可能にしてくださったのです」

　ミラさんはその日、早速チラシを配りに出かけた。当日、法輪大法を知ろうとする人が異常なほど多かった。彼女は通りかかったテレビの有名人にも出会った。その有名人は、彼女が配ったチラシのおかげで、法輪大法が中国で中共によって迫害されている真相を知ることができたと感謝の意を示した。その日、何人もの中国人が喜んでチラシを受け取った。

　チラシを配り終えて帰宅する途中、ミラさんはこう考えたという。「これは師父のご按排だ。業を消して、初めて衆生を救い、チラシを配りに行けるのだ。師父は間違いなく、学習者全員に気をかけておられているのだ」

　根本的な執着とその現れを認識する

　10年以上修煉してきたフィリップさんは、根本的な執着についての自身の認識を共有した。修煉を始めてまもなく、彼は酒とタバコをやめる決意をしたが、友人たちは彼を嘲笑し、変わり者扱いした。彼は納得いかず、密かにこう思ったそうだ。「何年後、彼らが歳を取った頃、私はまだ若々しくて健康でいるはず。最後まで笑うのが私だ」。友人たちが彼になぜ法輪大法を修煉し、真・善・忍の原則を守るのかと尋ねると、彼は傲慢な態度で「私にできるからだ」と答えた。彼が修煉し始めた理由は、自分が特別で、他の人とは違うと思っていたからだ。

　その後、修煉を通じて、彼は次第にそのような渇望を抱くことが、大法を利用して自分の特別さを証明しようとしていることに気づき、それが虚栄心であることが分かった。

　フィリップさんは外見の若さに執着しなくなった。「修煉の道を振り返ると、私はいつも他人の自分への評価を気にしていました」と彼は語った。大法情報デーでは、知り合いに会うかもしれないという不安から居心地が悪く、彼らの考えを気にしていた。彼はまた、自分がよく「大法の名を守る」という名目で公に法を実証することを避けてきたことに気づいた。それは他人の理解を得られないことを恐れ、自身の名誉をそこに絡ませたくない気持ちからだった。「これは巧妙に自分の名誉を守ろうとする狡猾な考え方です」と彼は語った。

　交流文の中で、フィリップさんは虚栄心のさまざまな現れについても共有した。例えば、頭の中でさまざまな成功者や優れた人物を演じている自分を想像したり、異性に好かれている感覚を味わったりすることなどだ。また、結婚生活において、「批判を受けると耐えられなくなります。なぜなら、それによって自身に対する良くないイメージが心の中で形成され、それを見ると腹立たしくなり、突発した怒りで対応に出るのです」と彼は述べた。

　フィリップさんは虚栄心が自分の根本的な執着だと考えているという。「虚栄心は空虚な感覚であり、内面的な価値から来るものではなく、外部に認められることに依存しているものだからだ」

　人間の観念に対する認識

　オーストラリアに移住したイルマさんは、同修に自身の修煉体験文を代読してもらった。彼女はかつて、自分の書いた一部の文章が「おべっか使いのように聞こえる」と同修から指摘されたことについて言及した。偶然にも、職場でも同僚から、対立や衝突を処理する彼女の態度が「臆病者で、おべっか使いのようだ」と言われたという。これらの評価に彼女はショックを受け、不安を覚えたが、それが偶然ではないと悟り、自らの問題点を探り始めた。

　彼女は両親から十分な愛情を得られず、何とかして彼らの注意を引こうとしていた自分の辛かった子供時代を思い出し、引っ越しを繰り返しながら世界各地を転々とし、異なる社会環境に適応する必要もあった。「私はこう自問しました。受け入れられたいという渇望は、こうした『おべっか使いの行動』の根源なのではないか？」

　「大法の学習者として、私は師父と法を十分に信じているだろうか？　臆病さゆえに、他人が全てを決めてくれるのを待ち、真相伝えや仕事、そして個人や家庭の成長過程において、自らを抑制してきたのではないか？」

　イルマさんは、ニューヨークの中城にいる同修たちを思い出した。彼らは音楽やダンスといった多様な方法を通じて人々に触れ、さまざまな角度から真相を伝えている。「彼らは法による確固たる基盤を持っており、流行や規範の圧力に揺らぐことなく、神から与えられた知恵を活用して、物質世界のあらゆる面で正直に、勇敢に、正々堂々と大法を実証しています」

　「言葉を選ぶことなく、私を評価してくれた同修に感謝しています。彼の言葉は、もしかしたら師父からの啓示だったのかもしれません。修煉者にとって最も重要なのは、法に則ってこれらすべてを念入りに見て、心性を高める過程で悟りを得ることです」

　伝統文化における女性の役割を理解する

　イラン出身のザハラさんは昨年クロアチアで結婚し、自分の家庭を持つようになった。結婚生活は、家庭における妻としての役割について考え直すきっかけとなった。結婚前は一人暮らしを楽しんでいたが、結婚後は料理や家事の負担に戸惑った。仕事では完璧主義で全てをコントロールする習慣が身についていたため、家庭で自分の要求を満たせない状況に直面すると感情が乱れ、厳しい態度を取ってしまうこともあった。

　修煉および内に向けて探すことを通じて、彼女は自分のコントロール欲や完璧を追求することが一種の執着だと気づき始めた。「伝統文化において、女性は優しく善良なイメージを与え、同時に夫の支え手でもあります。彼女たちはしばしば最終決定権を男性に委ねつつ、賢明な助言を提供します。また、身体的な負荷を超える仕事には助けを求め、家庭の温もりを守り、料理や家事といった責任を誇りに思います。困難や衝突に直面しても、彼女たちは家庭の原則に忠実であり、自らの役割を全うします」

　こうした伝統文化に触発され、ザハラさんは家庭における自身の責任を伝統的な視点から再定義することを決意した。今、彼女の家庭は以前より一層和やかになっている。さらに、彼女は部屋の片付けや料理の時間に明慧ラジオ番組を聴くようになった。「これらの番組を聴くことで、人間の考えから解放され、時間を賢く使えるだけでなく、他の学習者の修煉体験を知ることで自分の不足を見つけ、向上していくこともできるからです」