文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月8日】私は27年近く修煉してきた大法弟子です。他の同修から見れば、私は比較的精進している大法弟子に見えるかもしれませんが、一つだけ重要だと知りつつ、きちんとできていないことがあります。それが朝の煉功です。

　何度も朝の煉功を続けようと思っても数日も持たず、結局は「昼間に時間を見つけてやろう」という言い訳で怠惰に妥協してしまいました。思い悩んで悔やむこともありましたが、どうしても続けられず、目覚まし時計が鳴ったら、体はまるでベッドにくっついているようで動きたくなく、起きるためには粘着性のある皮を剥がすような痛みを伴うので、結局はうやむやになってしまいました。

　27年間の修煉の中で、病業による妨害が何度もありました。最初はひどい足の水虫で、足の親指の上の面が全部腐っていて、赤い肉芽が空気に晒され、絶えず水分が滲み出ていました。その時はちょうど『轉法輪』を暗唱していました。靴下を脱ぎそれを目にする度に、私は「これは私の足ではない。私は大法弟子だ。大法弟子の足はこんなものではない」と思っていました。どれほどの時間が経って、いつ治ったかも覚えていません。

　数年前、私はある小さな会社の簡素な寮に住んでいて、2人で一室を使用していました。ある日の真夜中、私は突然やってきた激しい胸の痛みで目が覚めました。同僚を起こさないよう、私は痛みに堪えながら自分に「私は大法弟子だ。私には病気がない。これは仮相だ。屈服しない」と言い聞かせました。どれくらいの時間が経ったのか、いつの間にか私は眠りにつきました。翌朝起きると、すべては元通りになりました。それから二十数年経ちましたが、私の心臓は全く正常です。

　十数年前にこんなこともありました。私は街を歩いていて、市場の前を通りかかったとき、突然意識が飛んで体が前へ倒れていき、顔が地面にぶつかりそうになった瞬間に意識が戻りました。私はすぐに「私は大法弟子だ。どうしてこんなことが？」と思い、慌てて前へと数歩走り、よろめきながら何とか足をしっかりと踏みとどまりました。その場面を目にした周りの人たちは、私を避けて通っていきました。あまりにも恥ずかしくて、私は道路を横断して反対側へと渡りました。道を渡っていく途中、私は頭から足まで、七つの法輪が体を囲んで回転しているのをはっきりと感じ、温かい感覚に包まれました。

　数年前のある時、突然、歯が痛くなりました。最初の二晩は痛みで一睡もできず、正念を発したり、「法輪大法は素晴らしい！　真善忍は素晴らしい！」と唱えたり、大法弟子である自分は邪悪な旧勢力の迫害を認めないと考え自身の漏れも探してみました。その後、私は「どんなに痛くても気にせず、やるべきことをやろう。痛みを止めるために修煉しているわけではない」と考えました。こうして十数日が経ったある夜、夢にある道士が現れて、私に「自分が歯の痛みを引き起こした」と言いました。翌日、音声版の『師の恩を偲ぶ』を聞いていると、ある同修が「昔、師父に随って修煉していたとき、師父は危険に遭遇したら法輪でそれを打ち払えとおっしゃった」と話していました。その瞬間、私は自分の歯痛があの道士によるものだと思い出し、夢に出てきた道士の姿を思い浮かべると同時に、「法輪よ、それを打ち砕け」との一念を発しました。この確固たる一念で、十数日間も私を苦しめてきた痛みが突然止んだのです。その後、家族と一緒に山を登っていたとき、痛んでいたその歯が自然に抜け落ちてきたので、私はそれを山に捨てました。

　武漢肺炎のロックダウンが解除されたばかりの頃、家族（同修）は病院で働いており、毎日肺炎患者と接していました。家族は同じ科で最後に肺炎症状（発熱、咳）が出た人でした。毎日帰宅すると、絶えず咳をし、夜休む時も咳が止まりませんでした。可哀想に思った私は、熱い手を握りながら「こんなに辛いのに、仕事を続けなければならない。私が少し代わってあげよう」と考えました。その結果、同修が回復した途端、私に発熱と咳の症状が現れて、腰も全く動かなくなりました。私ははっと気づき、「これは情に流されたのではないか？　家族の苦しみに心が動じたのではないか？　いけない。自分の考えを正さなければ」と思い、正念を発して坐禅を行い、1日もかからないうちに正常に戻りました。

　半年前のある日、突然、私はある膜に包まれたように頭がぼんやりし、特に頭部は高圧の膜に閉じ込められたようで、膜の中には耳をつんざくような音と共に、極度の恐怖を引き起こすエネルギーが充満していました。最初、私はそれに向けて正念を発しようとしましたが、掌を立てた途端に恐怖がさらに増し、繰り返し「滅！」と念じて耐え続けました。少し落ち着いてから、坐禅しようと脚を組んだ途端に、邪悪な力が私の思考を圧迫し、死にそうな恐怖が絶えず足を下ろせと迫ってきました。私は震えながら師父に助けを求め続け、恐怖が少しずつ薄れていく中、ようやく1時間の坐禅を耐え抜きました。脚を崩した後、私は「旧勢力が強いる魔難に遭遇したのだ。認めてはならず、突破しなければならない。そうだ。朝の煉功だ。また、見知らぬ人に面と向かって大法の真相を伝えることも頑張らなければならない」と思いました。

　その恐怖のせいで、その晩は眠れませんでした。朝の煉功の時間になって、煉功を始めた途端にその恐怖がやって来て、私はまるで深淵に落ちたような、息もできないほどの極度の恐怖に襲われました。私は絶えず自分を奮い立たせ、2時間半耐え抜いた後、ようやく少し眠気を感じ、少し仮眠を取りました。

　翌日、私は店などに行って見知らぬ人々に大法の真相を伝え、成果もまずまずでしたが、ふと「これはあまりにも理性を欠いている。まるで魔難が来たから精進を始め、魔難のために修めているのか？　これではいけない。冷静に進むべきだ」と考えました。そこで、家に帰って師父の説法を聞くことにしました。聞き始めてまもなく、その恐怖の物質が再び脳と心臓に襲いかかってきました。私は動じず、心を静めて法を聞くことに努めました。こうした正常と恐怖が繰り返される中、私は法を聞き続け、朝に煉功を行い、正念を発し、縁のある人々に大法の真相を伝え続けました。約3カ月近くになってようやくその恐怖の物質を消すことができ、すべてが正常に戻りました。

　それから半年以上経ち、私は早朝の煉功が昼間の仕事や生活に支障をきたすどころか、続ければ続けるほど元気になり、心身ともにすっきりし、重労働をこなしても疲れを感じないことに気づきました。

　大きく躓いてからようやく朝の煉功を続けられるようになり、自分の進歩を実感しています。これがまさに修煉の一部でした！