　文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月8日】　「デマを正す ◎師父評注」という文章を読んだとき、私は驚きました。なぜなら、そこに書かれていた内容の中に、私も耳にしたことのあるデマが触れられていたからです。そして、そのデマが間接的に、ある同修の死につながっていたのです。

　私の見たところ、その同修は法を実証することに非常に力を入れており、その活動も華々しいものでした。同時に迫害されたことも非常に深刻でした。私がその人を知ってから亡くなるまで、わずか半月ほどで本当に残念なことでした。私たちは深く惜しみながら、その原因を探りました。この同修の状態は、不眠症と苦しみに耐えられないことでした。私たちのところに来たのは、彼の住んでいる地域が暑すぎるのに対し、北は涼しいため、私たちのところに来ました。エアコンの効いた部屋で常に温度調整をしていました。高すぎると暑く、低すぎると寒く感じます。実際には1～2度の差しかありません。私たち同修数人が同行して彼に付き添い、一緒に法を学び、正念を発すると、彼はしばらく眠ることができました。そうでなければ全く眠れず、身体は疲れ果て、無気力で全く眠ることができませんでした。

　数日間の会話の中で、彼は海外から伝わってきたある情報を話してくれました。それは「どんなことがあっても肉体を保て」というものでした。そのため、彼は不眠を解消しようとして睡眠薬を飲み、そしてそのまま目を覚ますことはありませんでした。この同修は不眠によって身体をすっかり消耗させ、「肉体を保つ」というデマによって、関門を突破して心性を高めるという固い決意が揺らいでしまったのです。事後に私たちは深く交流し、「肉体を保つ」というデマが彼に与えた影響は非常に大きかったと感じました。関心の焦点が神の念から人の念へと移ってしまい、結果的に「人の生老病死」の道を歩んでしまったのです。

　その後、振り返れば、「華々しく行動すること」は必ずしも修煉そのものを意味しません。むしろその華々しさの中に、常人の心が混ざっていても、自分では気づかないことが多いのです。

　師父が大法弟子に事を行わせるとき、表面から見れば、人間の限られた知識や狭い観念で判断すると、最善の方法には見えないかもしれません。しかし実際には、上から下まで貫通し、最高の次元にまで達するものです。正法の過程において、旧勢力の生命たちは、自分たちが「最も良い」と思うものを師父に押し付けようとしましたが、師父の按排が宇宙を貫通し、旧勢力の生命の境界を超えるものであることがわからないです。旧勢力の方法はより高い層に通じることができず、かえって正法の大きな障害となりました。

　デマの伝達にも、これと似たような問題があります。たとえ師父の言葉であっても、公に発表されたものではなく、特定の場で特定の弟子に向けて語られたものもあります。その場合、当事者には助けになることがあっても、他の人がそれを正しく理解できるとは限りません。ましてや、それが師父の言葉ではなく、学習者個人の理解や意見が混ざっている場合、聞いた感じは「次元が高い」ように思えても、人を誤った方向に導いてしまうのです。

　多くの同修は、自分がなぜ情報を聞きたがるのかを考えたことがありません。かつて、情報好きな同修と交流したとき、「そのデマを聞くことがあなたの向上や正法修煉にどんな助けがあるのか？」と尋ねたことがあります。結論は、「まったく助けにならない。ただ好奇心を満たすだけだ」というものでした。情報を好むことは、執着を増やし、大法に対する理解を混乱させ、向上を妨げるだけです。

　デマを広める人も、人前で自分を顕示しようとしているのか、それともできるだけ早く本来の自分に戻ろうとしているのかを考えるべきです。

　今、あの亡くなった同修を思い返すと、亡くなった理由は多々あるとはいえ、亡くなる数日前に正念を発していたとき、確かに多くの邪悪な生命が彼を迫害しているのが見えました。

　おそらく、彼の人の念が神の念に勝ってしまい、邪悪に隙を与えてしまったのでしょう。そして、あのデマがちょうど良いタイミングで彼の人の念を強化してしまったのです。どうか皆さん、自らを慎み、同じようなことを自分を通して再び起こさないようにしてください。

　以上はあくまで個人的な理解ですので、参考程度にして下さい。