【明慧日本2025年11月8日】（明慧ネット通信員・黒竜江報道）黒竜江省ジャムス市の63歳の法輪功修煉者・楊暁剛さんは、2020年5月に不当な抗菌から解放されて帰宅した。その後、社会保険局で退職年金の手続きを行おうとしたところ、担当者から「あなたの給与はジャムス市政法委と610弁公室に取り上げられた。もう給与はない」と告げられた。それ以来、楊暁剛さんは四十年以上の勤続にもかかわらず、年金を不当に剥奪され、現在まで一銭も受け取っていない。

楊暁剛さん（男性）は、もともとジャムス市富錦の出身である。2004年に勤務していた工場が倒産し、やむを得ず失業したが、その後、人の紹介によりジャムス市公路管理站で働くことになった。2014年、病気のために仕事ができなくなった。あらゆる治療法を試しても効果がなかったため、法輪大法の修煉を始めた。まもなく心身ともに健康を取り戻し、以前のすべての病が再発することもなく、以後は病のない軽やかな体となった。

楊暁剛さんはさらに、法輪大法が仏家の高徳な大法であり、中国共産党当局によって中傷され、弾圧されていることを理解した。彼は、自身が修煉によって心身ともに受けた恩恵の事実を語り、人々に法輪大法を伝え、中国共産党の虚言と迫害を伝えた。

2016年1月22日午前8時30分、楊暁剛さんは夜勤を終えて帰宅した。家に入った途端、ある男に手をつかまれた。室内にはもう一人の男がいて、妻の李玉蘭さんも家にいた。彼らは自分たちが西林派出所の者だと名乗り、一人は邵純海、もう一人は田という姓であった。後で分かったことだが、彼らは前の晩から一晩中潜んで待ち伏せしており、翌朝、李玉蘭さんが廊下に出た時、西林派出所の者たちは家の中へ押し入った。邵純海はさらにジャムス市公安局の二人を呼び、「610弁公室」の人員も現場に来た。「610弁公室」の人員は楊暁剛さん夫婦に「いつから法輪功を修煉しているのか」と尋ね、楊さんが「2年になります」と答えると、「こちらはまだ忙しい」と言ってその場を去り、市公安局の薛という姓の者に「責任と監督」を任せた。この薛という人物は非常に熱心に不当な家宅捜索を行い、部屋中を荒らした。リビングの床一面がインクで汚れ、一人の警官が「もういいだろう、まだやるのか」と言った時、ようやく薛が手を止めた。彼らはプリンター、2台の携帯電話、パソコン、そしてすべての大法の書籍を押収した。

楊暁剛さん夫婦は西林派出所に連行され、別々の部屋に入れられて供述調書を取られた。警察は楊暁剛さんに「崔秀雲さん、王淑英さんを知っているか」と尋ねたが、楊さんは「知らない」と答えた。らに「江沢民を告訴したのか」と聞かれ、楊さんは「告訴しました」と答えた。作成された調書に警察は夫婦の署名を求め、その後、邵純海は調書を持って市公安局へ報告に行った。夕方5時過ぎに戻ってくると、数枚の書類を持ち出して再び夫婦に署名をさせ、「署名が終われば家に帰らせる」と偽って言った。その後、警察は二人を中央病院へ連れて行き、身体検査を行った。検査が終わると再び西林派出所へ戻し、最終的に夫婦をジャムス市拘置所へ送った。

楊暁剛さんは不当に拘禁された翌朝、房の責任者（牢頭）から「法輪功を修煉しないという三書を書け」と言われたが、楊さんはそれを拒否した。不当拘留の期間中、楊さんは受刑者に腰を強く蹴られ、その結果、右脚が動かなくなった。家族は関係者に頼み込み、多額の金を費やしてようやく動いた結果、楊暁剛さんは15日間の拘禁の後、勤務先の上司が保証人となり釈放された。妻の李玉蘭さんは依然として拘置所に拘禁されており、向陽区検察庁にでっち上げの罪状で送致された。

楊暁剛さんは明慧ネットで、西林派出所の邵純海らによる悪行を暴露した。ある日、ジャムス市公安局の反邪教弁公室（いわゆる610関連部署）の李忠義が彼を訪ね、明慧ネットで迫害を暴露した件について尋ねた。楊さんが「自分が言ったことは事実だ」と答えると、李忠義も「それは事実だ」と言った。さらに李忠義は「李玉蘭さんに弁護士をつけたいと思っているか」と尋ね、楊さんが「つけたい」と答えると、李忠義は「弁護士を頼むには多くの金がかかる」と言った。

それから十日余りが過ぎた後、楊暁剛さんは5月23日に消息を絶ち、後に再び連行されたことが分かった。5月末、楊暁剛さんの高齢の母親が二人を見舞いに行ったが、面会を許されなかった。やむを得ず、夫婦にお金を預けて帰ることにした。気落ちした母親は、富錦へ戻る途中の車中で交通事故に遭い、不幸にも亡くなった。

当時、李玉蘭さんはずっと拘置所に不当に拘禁されていた。李忠義はこれまでに三度、拘置所に李玉蘭さんを訪ねて話をし、彼女を欺いて「妥協すれば刑を科さない」と約束した。8月26日にも再び李玉蘭さんのもとを訪れ、妥協を迫った。家族は数十万元をゆすり取られたが、楊暁剛さんと李玉蘭さん夫婦は依然としてジャムス市向陽区裁判所にでっち上げの罪で起訴され、不当な裁判をジャムス市拘置所内で秘密裏に行われた。

2016年9月1日、楊暁剛さんと李玉蘭さん夫婦は不当な判決を言い渡された。楊暁剛さんは4年の不当な刑を科され、李玉蘭さんは懲役3年・執行猶予5年の判決を受けた。また、二人それぞれに罰金2万元が科せられ、合計4万元となった。その後、李玉蘭さんは釈放されて自宅に戻った。当時、家にあった4万5千元の貯金も公安局によって押収され、その後、さまざまな手段で銀行から引き出され、不当に占有された。

楊暁剛さんは2017年3月1日、黒竜江省呼蘭刑務所に連行され、不当に拘禁された。2020年5月3日、拘禁期間を終えて解放され自宅に戻った。楊暁剛さんが帰宅して数日も経たないうちに、管轄地区の司法所の職員が電話をかけて嫌がらせを行い、彼を司法所に呼び出して、「法輪功から離れる」という保証書に署名するよう強要した。

2020年11月のある日、司法所・社区・派出所の4人が一緒に楊暁剛さんの自宅を訪れ、「集会しない・伝播しない」という保証書に署名するよう強要した。このことは、楊暁剛さんに再び深刻な精神的打撃を与えた。

4年の不当な拘禁期間を終えて帰宅した後、楊暁剛さんは退職年齢に達した。退職年金の手続きを行うために社会保険局へ行ったところ、担当者から「あなたの給与はジャムス市政法委と610弁公室に取り上げられた。あなたにはもう給与がない」と告げられた。それ以来、楊暁剛さんは40年以上の勤続による年金を、何の通知もなく不当に剥奪され、現在に至るまで生活費が支給されていない。