文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月9日】私たちは、師父が全ての修煉者を最高の位置まで押しあげて下さっていることを知っています。その高い位置まで押しあげられなければ衆生を救うことはできませんが、位置まで押しあげられても心性がその位置に達していなければ、高い次元から来た人々を救うことが出来ません。修煉者の心性が到達していないことが、人を救う数が伸びない重要な原因である可能性があります。ここでは、現段階において私が理解している一部の修煉者の心性の位置について簡単に述べます。法にそぐわない所があれば、どうかご指摘ください。

　多くの修煉者が衆生を救う効果が良くないのは、心性がその位置に達していないからです。一部の修煉者は心性が未熟だけでなく、比較的低い位置に留まっているため、旧勢力の要素に人心や執着を利用され、妨害を受けています。その結果、病業が現れたり、繰り返し迫害を受けたりする形で現れます。その一因は、心性が個人修煉の段階に留まっていることにあります。

　修煉者の中には「私は修煉が上手くできていません、学法や煉功が遅れています。ある時期は状態が良くて、三つのことはそこそこできました」という人がいます、このような状態はまだ大法を学ぶ段階にとどまり、個人状態の範囲を出ておらず、真相を伝えて衆生を救うことを自分の使命として認識していないと言うことです。これは師父が正法の時期の大法弟子に対して求められている心性の基準を十分に理解していないからです。

　師父は、大法弟子が正法修煉を始める時に、経文『導航』を発表、私たちに進むべき方向を示して大法弟子が個人修煉から正法修煉へと移行する際に現れる明確な心性の変化を指摘されました。すなわち、外から大法を学ぶ立場にいる人から大法の中の一粒子となり、何をするにしても大法弟子として当然そうすべきであると言う境地に至り、全てが法の中で行われるということです。

　私の心性の転換は、煉功の面にも表れました。個人修煉の時は、「私は煉功しよう」と思っていましたが、正法に対して突破的な理解を得た後は「大法弟子として煉功すべきだ」と思うようになりました。つまり、自我を放下し、自分を大法の中の一粒子として見るようになったのです。その後、私は急速に向上しました。学法して次々と疑問が湧き、次々と悟りがありました。無私無我の境地を体得してからは、法の中で先天の最も高い位置へ向かって、まるでロケットのように飛躍的に昇華していきました。

　大法弟子たちは既に個人修煉の段階を歩み終え、釈迦、イエス、老子のように歴史におけるその偉大な徳が、大法弟子が圓満に至るに足るものであると師父は説かれました。これこそが、大法弟子となれる理由でもあります。ですから師父は全ての修煉者を位置まで押しあげられました。当時の新しい修煉者も含めます。師父は説法の中で何度も、修煉者を位置に押しあげたと説かれていますが、多くの修煉者は依然として旧勢力の要素に左右され、心性がなかなか達しない状態にあります。おそらくこれが、多くの修煉者が正法が終わった後、師父に随って法がこの世を正す段階へ進む理由でもあるのでしょう。

　修煉者の心性がなかなか向上しないもう一つの原因は、ずっと人として修煉している状態にあることです。人として修煉している限り、人は迫害を受け、病業にも見舞われ、様々な終わりのない干渉が生じ、長期間魔難の中に留まることになります。その時心性も常に人の次元、低い次元に留まってしまうのです。しかし、法を正すの時期の真の大法弟子とは「神が世に在りて法を実証す『洪吟二』「恐れ無し」です。多くの修煉者は修煉がまだ十分でない一面を自分の主導面として捉え、既に修められている善い一面を抑えてしまい、本来の主意識を抑えてしまっています。本当の私たちの自分は主元神であり、もっともミクロで本源的な存在であり、大法に同化した佛・道・神なのです。

　今日、正法の最後の最後にあたって、法を正す時期の大法弟子の心性が達すべき最高の位置は更に高い所にあります。それは宇宙と同じ寿命を持つ存在となり、神となり、未来の様々な宇宙を主宰する存在になるということです。師父が私たちに与えて下さった宇宙の数千万分の一という領域の中で、その最も高い位置にあるのです。その最高の位置において、法を正す時期の大法弟子は、未来の全宇宙を包容できるほどの威徳を全体として樹立し、師父が救われようとしている宇宙萬物の衆生を救済します。