文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月12日】私は農村の女性で、今年72歳になります。1997年に法輪大法を学び始めました。大法に出会う前は、病気に苦しむ日々でしたが、修煉を始めてからは病気がなくなり、体も健康になりました。最近、私が「怨む心」と「委屈（いきぎょく：悔しい心）」を取り除いた体験をまとめ、同修の皆さんと交流したいと思います。　私の村では、私を含めて3人が修煉しています。ほかの2人をAさん、Bさんと呼んでいます。私たち3人は、私の家で法を学んでいます。Aさんはよく来て法を学びますが、Bさんはあまり来ず、修煉も中途半端でした。ところがこの数日、Bさんが学法に来るようになりました。

　ある日、Bさんが帰るとき、私の家の壁に掛けてあった、車の鍵がついた耳かきと爪切りのキーホルダーを持って行ってしまいました。突然のことだったので、私は修煉者としての心を保てず、人間的な考えで反応してしまいました。「あれは何年もここに掛けてあったのに、どうしてあなたのものになるの？　しかも車の鍵まで」と言うと、彼女は「うちの孫が買ったものよ」と言って持って行ってしまいました。私は心の中で「この人はどうしてこんなことをするの？　普通の人よりひどいじゃないの」と思いました。

　私はこれは普通のことではないと思いました。聞いたところ、彼女は外出して帰れなくなることもあるらしく、頭の病気を持っているそうです。「そんな人と争って、病気が悪化したらどうしよう」と、私は人間の理屈で考えてしましました。

　2日後、またBさんが来て「私の鍵の束はどこ？」と言いました。私は驚いて「あなたの家の鍵をいつ私の家に置いたの？」と聞くと、「もう何日も前にあなたの家の壁に掛けた」と言いました。私は「そんな話聞いてないし、見てもいないのに、どうやってあなたの鍵を返すの？」と答えました。するとBさんは「それは家の鍵も車の鍵も全部ついていたのに！」と怒って帰ってしまいました。

　私は「私はどんな関を通っているのだろう？」と思い、内に向かって探しました。人心をたくさん見つけましたが、どれも根本的なものではないと感じました。そして私はついに人間的な考えに戻り「まったく馬鹿げている。自分の鍵を人の家に置いておくなんておかしくない？　あなたは使わないのか？」と思ってしまいました。

　師父は私が悟れないのを見て、さらに出来事を按排してくださいました。2日後、またBさんが来て「私のプレーヤーを取りに来た」と言いました。「あなたがいつプレーヤーを持って来たの？」と聞くと「何日も前に」と言いました。「どうして持って来たの？」と聞くと「あなたのものばかり使うのはよくないと思って」と言いました。私は「どこに置いたの？」と聞くと「あなたの家の戸棚に置いた」と言いました。私は「置いたなら探してみて」と言いました。彼女は2つの戸棚を探しましたが見つかりませんでした。すると、椅子の上にあったタオルを見て「あのタオルは私のよ、プレーヤーを包んで来たの」と言いました。そしてベッドの上のプレーヤーを見て「ああ、このプレーヤーだ。この箱もだよ」と言いました。私は「それいつ買ったの？」と聞くと「ある同修が買ってくれた」と言います。私は「これは私が買ってまだ数日、ビニールも剥がしていないのよ」と言いました。彼女はタオルだけ持って、プレーヤーは取らずに帰りました。

　このとき、私はBさんへの怨みの心が出てきました。「Bさんがやっていることは普通の人よりひどい。なんて愚かなんだ」と。今思えば、私は完全に人間の理で見ていて、悟性がとても低かったのです。師父が何度も悟らせてくださっていたのに、私は気づきませんでした。内に向かって探し、怨む心を見つけましたが、あまり気にしませんでした。「タオルは持って行かれたけどいらない」、「鍵ももう一本あるし、争う必要はない」と思っていました。彼女が学法に来なくなったので、私は2度誘いましたが来ませんでした。

　そのとき、Aさんが現れました。彼女は厳しく言いました。「あなた、Bさんを呼び出さないと。2人がケンカしていて、彼女は『プレーヤーは自分のものだ』と言い、あなたが渡さないから、そのことで学法に来なくなってしまっている」
　
　Aさんの言葉を聞いて、私はまた怨みの心を思い出しました。「あれは私が買ったばかりなのよ、あなたも知ってるじゃない。どうしてBさんのだと言うの？　彼女の作り話を信じるなんて」と言いました。Aさんは怒って、私を指差して「あなたには利益の心がある！　たかが数十元じゃないの！」と言いました。私は「お金なんて気にしていない。失と得の関係は分かってる。渡せば彼女が罪を作るだけ」と答えました。Aさんは「この世に偶然なことはない。人のものでないなら、どうして人がそれを自分のものだと言えるの？」と言いました。

　Aさんが帰ったあと、私は悲しみと怒りで頭の中がいっぱいになりました。この状態は正しくないと分かり、正念を発して清めようとしましたが、しばらくするとまた心が乱れ、押さえられませんでした。眠れずにいると「パチン」と音がしました。灯りをつけると、照明が落ちて床で光っていましたが壊れていませんでした。そのとき、私は「この関を越えられず、落ちてしまっている」と悟りました。

　そのあと、新しく買ったプリンターが詰まり、黒のインクが出なくなり、洗浄しても4色全部詰まってしまいました。私は「私の心が詰まっているから、機械も詰まったのだ」と悟りました。すべての問題は私の心にあると分かりました。師父がいつも見守り、悟らせてくださっているのだと感じ、心から感謝しました。

　静かに法を学んでいると『各地での説法十』の「マンハッタン説法」で、師父はこのようにおっしゃっています。

　「皆さんは今からも同じことになりますが、あなたが正しいかどうかに関係なく、この問題は一人の修煉者にとってまったく重要ではありません。言い争わないでください。誰が正しいか、誰が間違っているのかを強調しないでください。いつも自分が正しいと強調する人がおり、あなたが正しいのであって、間違っていませんが、それはどういう意味があるのでしょうか？　法に対する認識が高まったのでしょうか？　人心をもって正しいかどうかを強調すること自体が間違っています。なぜなら、あなたは常人のあの理で自分を量っており、常人のあの理で相手に要求しているのです。神から見れば、修煉者がこの世において、正しいかそれとも間違っているのかはまったく重要ではなく、人心の執着を取り除くことこそ重要であり、修煉の中でどのように人心の執着を取り除くかが重要なのです。（拍手）　いくら不当な仕打ちを受けても、平然として対処し、心が動じることなく、自分のために言い訳をせず、多くの場合、弁解する必要もありません。なぜなら、修煉の道のりにはいかなる偶然なこともなく、話をしている中であなたを刺激したもの、トラブルの原因である利害関係は師父が作ったものかもしれません。相手の話は非常に刺激的かもしれませんが、あなたの痛いところに触れたから、刺激的だと感じたのです。本当に不当な扱いを受けたかもしれませんが、その話は必ずしもその人が言ったのではなく、私が言ったのかもしれません。（皆笑って）　そのとき、あなたがどのようにこれらのことに対処するのかを私は見ており、相手に口答えをしたら、実は私に口答えをしたことになります。（笑）（皆笑って、拍手）　今日はここまでにしましょう。その物質は私が全部取り除いてあげますが、養われた習慣を皆さんは必ず除去してください。必ず、必ず除去してください。（拍手）」

　この法を学んだあと、心のつかえが取れました。私が体験したすべては、師父が同修を通して私の「怨みの心」と「委屈の心」を取り除き、私を向上させてくださるためだったのだと悟りました。師父にまたご心配をおかけし、同修にもつらい思いをさせてしまいました。ここで同修に「ごめんなさい」と伝えたいです。師父の慈悲深いご加護に感謝いたします。そして、同修の助けにも感謝します。