　【明慧日本2025年11月15日】広東省興寧市に住む法輪功学習者（以下、学習者）の袁玉梅さんは、人々に法輪功迫害の真相を伝え続けたため、中国共産党から度重なる迫害を受けてきた。彼女は過去に2度の不当な労働教養、1度の不当な懲役刑を科され、合計10年間もの間、不当に拘禁されていた。先日、彼女は5年間の拘禁を終え、広東省女子刑務所から釈放されたばかりである。

　袁玉梅さんが受けた不当な逮捕・懲役の概要

　袁玉梅さんは1969年11月生まれで、今年56歳で、梅州市興寧市龍田鎮に住んでいる。中国共産党による法輪功への継続的な迫害の中で、彼女はたびたび逮連行、拘束、洗脳、労働教養、判決などの迫害に遭ってきた。

　2001年4月、袁玉梅さんは2年間の不当な労働教養に処された。

　2003年7月、法輪功迫害の真相資料を掲示していた際、興寧市龍田鎮の地元警官に連行され、その後3年間の不当な労働教養に処された。

　2004年5月、袁玉梅さんは路上で「610弁公室」の職員に連行され、梅州洗脳クラスに拘束されて迫害を受けた。

　2004年10月25日（旧暦9月12日）、袁玉梅さんは真相資料を配布していたため、興寧市「610弁公室」と公安局の警官らに連行され、その後、興寧米寨留置場に不当に拘束された。

　2012年12月20日、袁玉梅さんは龍田市場で対面で真相を伝え、真相DVDを配布していた際、龍田派出所の警官に連行され、興寧拘置所に送られ15日間の不当な拘留を受けた。

　2020年7月25日午前、袁玉梅さんは興寧市のある場所で、通りすがりの学生数人に真相資料を配ったが、これらの真相を知らない学生の通報により、興寧市公安局の警官に連行された。同日午後、興寧公安局と龍田派出所の警官が袁玉梅さんの自宅に侵入し、不当な家宅捜索を行った。袁玉梅さんは翌日、不当に刑事拘留され、8月28日に不当に逮捕状が発付された。同年末、梅県区裁判所により不当に懲役5年、罰金5万元（約100万円）を科された。袁玉梅さんは控訴したが、2021年3月1日、梅州市中級裁判所は原判決を維持した。

　袁玉梅さんは留置場に1年3カ月不当に拘束された後、広東省女子刑務所に移送され、迫害を受け続けた。　

　 袁玉梅さんが刑務所で受けた迫害の概要

　広東省女子刑務所は、学習者に対して、悪質な「転向」という名の迫害を行っている。刑務所は、いわゆる監視役の受刑者を「育成」している。彼らは専門的な訓練を受け、入れ替わり立ち替わり、いわゆる洗脳や「転向」のための迫害の経験を積み重ね、強制的な洗脳、肉体的拷問、さらに言葉による刺激を加え、学習者に精神的・肉体的な二重の迫害を加える。

　袁玉梅さんは入獄後最初の1年間、ほぼ毎日、強制的洗脳にさらされた。

　法輪功を中傷するビデオ（「1400例」や「天安門焼身自殺偽装事件」など）の視聴を強要され、さらに共産党が作成した誹謗中傷に満ちた大量のビデオや書籍資料（「教授解説コース」「十堂解説」など）を見せられた。

　彼女は、邪党が押し付ける罪状に対し、強く抵抗し、抗議したため、一連の迫害を受けた。

　刑務所側は、毎日4人の監視役を配置し、24時間体制で袁玉梅さんを密着監視させた。監視役らは減刑のため積極的に働き、毎朝起床後すぐに、袁玉梅さんに対して暴言、侮辱、殴打を開始した。彼らは「人間界で最も悪質な言葉」を使って法輪功を罵り、袁玉梅さんに対して「好きなだけ罵り、好きなだけ殴ってよい」という状況であった。

　監視役らは、「お前ごときに政府に逆らえるわけがない」「お前の着ている服も、食べているものも、踏んでいる土地も、吸っている空気でさえも政府のものだ。それなのに反党・反政府を企てるのか」といった詭弁を弄した。

　ある中心的な監視役は、「王〇〇のように、立ち上がれないほど弾圧してやる。生きたくても生きられない、死にたくても死なせない、毎日苦痛の中で過ごさせる」と傲慢に脅迫した。

　看守に指示された4人の監視役は、彼女に椅子に座ることを禁じ、毎日24時間、立っているかしゃがんでいることを強要した。監視役らは、彼女が一定の姿勢を保つよう絶えず監視し、そうでなければ殴打した。

　彼女は眠ることを禁じられ、昼夜を問わず目を開けているよう強要された。夜中に居眠りすると、監視役らから絶え間なく殴打されたり、ペン先で体を刺されたり、冬には冷水をかけられたりした。

　深夜、疲れと眠気で居眠りした次の瞬間、彼女は監視役に殴られて顔を床にぶつけたり、頭を鉄の扉に打ちつけたりされた。ある時、「包夾」は居眠りする袁玉梅さんの顔を執拗に蹴り続け、彼女の唇は破れて多量に出血した。

　寒さで数日間食事が喉を通らなかった際、監視役らは指示を受けて袁玉梅さんを刑務所病院に連れて行き採血検査を受けさせた。検査結果が出るとすぐに「病気だ」と言い張り、彼女に服薬を強要した。

　袁玉梅さんは体調不良はないと訴え、服薬を拒否したが、刑務所側は強制的に薬を投与した。これは、薬物投与を装った迫害であった。4人の監視役が袁玉梅さんをトイレで押し倒し、両腕を背中にねじ曲げ、強制的に薬を口に入れた。毎回、薬を流し込む際に彼女の喉は突かれて出血し、腕はねじれて腫れ上がり激しく痛み、服はびしょ濡れになり、彼女は寒さに震えた。

　監視役らは「申請書を出して列に並んで薬を飲めば、無理やりに飲ませない」と言った。袁玉梅さんは、まだ長い拘禁期間をどうすべきか思い悩み、やむなく承諾した。

　刑務所の被収容者は、食事、トイレ、入浴などの基本的な生活行為を行う際にも、看守に対し、自らを「罪犯の〇〇〇」と名乗って報告しなければならなかった。

　袁玉梅さんはこの屈辱的な報告、食事、入浴、服薬を拒否し始めた。監視役らは「私たちが入浴を手伝ってあげる」と言い、真冬の12月にバケツで冷水を何杯も彼女の頭や体にかけた。

　監視役らは、袁玉梅さんに対して残酷な灌食も行った。ある時、4人の監視役が、灌食の管を強引に彼女の喉に差し込んだため、彼女は呼吸困難に陥り、心臓のもほとんど止まり、窒息死寸前まで追い込まれた。

　刑務所での拷問と破壊的な行為により、もともと健康であった袁玉梅さんは、老け込み、痩せ細り、背中が曲がってしまった。袁玉梅さんが解放される時、看守は彼女に対し、刑務所での体験を決して外部に漏らさないよう告げた。