文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月16日】社会の悪い風潮は私の娘に大きな影響を与え、中学校に入学してからは反抗的になり、授業を真剣に受けなくなりました。

　娘は私たちや学校に何も言わずにクラスメイト数人と町を出て遠い町に行ってしまい、最終的に退学処分となりました。娘は落ち込み、友達と遊んでばかりで、帰宅は夜遅くなりました。時には全く帰ってこないこともありました。妻と私は心配で眠れませんでした。

　妻は友人の安否を確認するため、友人の家を訪ねました。娘はそれを知り、恥ずかしい思いをした、評判が落ちたと激怒しました。その後、数日間帰宅しませんでした。妻は泣きながら、どんなに遅くなっても家に帰るように頼みましたが、娘は全く無視しました。

　かつて行儀が良かった娘が、これほどまでに豹変してしまったことが、私は信じられませんでした。妻と私はいつも優しく正直で、私利私欲を軽視していました。私は酒もタバコもギャンブルもせず、悪い習慣も一切なく、家族、友人、同僚からも良い評判を得ていました。そんな良い家庭環境だったにもかかわらず、娘の行動はこれほどまでに変わってしまいました。私たちは心が痛み、受け入れることができませんでした。

　最初、私は辛抱強く接していました。前向きに励まし、良い人間であることの大切さを説いていました。しかし、時が経つにつれ、彼女の頑固な態度や妻に対する失礼な態度を見て、行き過ぎだと感じました。ある日、彼女の悪い態度について話しているうちに、私はひどく動揺してしまいました。怒りがこみ上げてきて、彼女を殴ってしまいました。しかし、それは私たちの間の溝を広げ、彼女の恨みを深めるだけでした。

　私たちだけではありませんでした。私たちの知り合いの親のほとんどが、子どものしつけに苦労していました。社会の混乱が子どもたちの幼い心を蝕んでいると嘆き、心配していました。

　その後、私は幸運にも法輪大法を修める機会に恵まれました。師父は私の体を浄化してくださいました。病院では治らなかった難病が消え去り、病気から解放された喜びを心から味わいました。さらに重要なのは、私は法輪大法の教えによって心が浄化され、道徳心が向上したことです。私は人生の真の目的と意味を理解することができました。

　師父はこう説かれました。

　「…子供をしつける時にも、ひどく怒り、かんかんになる人がいますが、しつけはそこまでしなくてもいいはずで、本気で怒ったりせず、理性的に教育して、はじめて本当に良い子供を育てることができます。小さなことも乗り越えられず、かんしゃくを起こしたりしていて、功を伸ばせるとでも思っているのですか。…」（『轉法輪』「第九講」）

　私はこの一節を繰り返し読みました。過去に娘を理不尽に批判したことを後悔し、娘に与えた傷を深く悔やみました。師父が説かれた法の理に照らし合わせたとき、私はより高い基準を自らに課し、これらの理に照らして善悪を判断しなければならないと悟りました。

　子どもをどう教育したらいいのか、自分が分かっていないことに気づきました。権威主義的で、支配的でした。娘はまだ幼かったのに、私は彼女に失礼な態度を取っていました。当然、良い結果は得られませんでした。

　表面上は、彼女の言うことが間違っているように見えました。しかし実際には、彼女は私の人生を乱し、妻と私に苦痛を与えていると感じていました。また、他人に嘲笑されるのではないかと心配していました。私は彼女のために行動しているように振る舞っていましたが、心の奥底では自分の尊厳と利益を守っていました。彼女に優しくなく、恨みと怒りを抱いていました。私の厳しい態度は、彼女をますます私たちから遠ざけ、冷たくさせました。

　実際、厳しさに対抗するために厳しさで対抗するというこのアプローチは、中国共産党文化に根ざした手法です。まるで傷口に塩を塗り込むように、痛みと恨みを悪化させます。真の変化は心の変化から生まれます。批判は人の心を変えることはできません。むしろ、逆効果になることが多々あります。

　私は真・善・忍の規範に従って生きるよう教えてくれた法の教えに感謝しています。これにより、私は娘に対する過去の理不尽な行動と、娘に与えた傷に対する深い後悔が深まりました。私は法を通して培った誠意と慈悲の心をもって、長年の恨みを晴らそうと決意しました。

　娘は就職し、職場も家から近かったので、引き続き家で一緒に食事をしようと誘いました。最初の頃、娘は、食事の後はテーブルを拭くだけで、食器洗いなどの家事は一切手伝いませんでした。妻も私もただ微笑むだけで、何も言いませんでした。

　娘の給料は数百元しかなかったので、私たちは服代やお小遣いをあげていました。こうして少しずつ、私たちの間の心の溝は埋まっていきました。娘は暇な時間には、同僚同士の争いや社会の混乱した出来事について話してくれました。

　私は10年以上の修煉を経て、慢性疾患が薬を使わずに奇跡的に治ったことを娘に話しました。薬を一切必要としなくなったおかげで、職場の医療費を大幅に節約できました。家族の医療費を請求したことが一度もなかったため、上司や財務部門から褒められました。

　娘に、「もし法輪大法を修めていなければ、こんな風に振る舞うことはなかったでしょう」と言いました。法輪大法は、より良い人間になること、葛藤の中では自分の内面を見つめること、他人を責めないことを教えています。また、過去の厳しい態度を謝罪し、許してくれることを願いました。何年もの緊張の後、娘は私に微笑みかけてくれました。

　娘は真相を伝える資料をたくさん読み、師父の新着記事や『明慧週刊』も読んでいました。私と一緒に煉功もしました。上質の紙とペンを買って、『轉法輪』を丁寧に書き写したほどです。

　娘と私は心から語り合うことができ、お互いの欠点を優しく指摘し合っています。10年以上もの間、私たちの深く根付いたわだかまりは解消されました。今では娘は私たちにとても気を配り、食料品の買い出しや料理を手伝ってくれます。食事の後には、食器を洗ったり、キッチンを掃除したりしてくれます。

　ある同修はかつてこう言いました。「心が変われば環境も変わり、心が美しくなれば環境も美しくなります」今、私たちは笑いと喜びに満ちた雰囲気の中で暮らし、過去の憂鬱や緊張から解放され、平和と幸福に満ちた人生を送っています。

　慈悲深い師父は、私たち家族全員を修煉を通して真の自分に戻る道へと導いてくださいました。法輪大法は、かつて私たちを隔てていた恨みを解消し、師父は私たち家族に調和と幸福を授けてくださいました。師父の慈悲深い済度に深く感謝いたします。