文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月17日】最近しばらくの間、私は心を静めて真剣に法を学んだところ、思いがけない効果を得ました。毎回法を学ぶときには、何の目的も持たずに学び、師父が説かれた法のすべてと言葉の表面的な意味をすべて理解するようにしています。ときには法を暗唱し、暗唱するときには、どの言葉の意味も必ず理解するようにし、頭をぼんやりさせず、口で法を暗唱し、心の中では何も考えないようにしています。ときには法を書き写すこともありますが、そのときも同じように自分に要求します。この一文、またはこの一段めの法で、師父が何を説かれているのかを理解してから書き写すようにしています。

　その結果、学んでいる過程の中で、とても美しい体験があり、絶えず法輪が回転しているのが見えました。あるときは書物の中から飛び出してきたり、あるときは自分の目の中から飛び出してきたり、またあるときは空中で旋回していました。五色に輝き、透明なさまざまな色のもあり、さまざまな色の光を放つ法輪もありました。それらが突然、目の前を通り過ぎ、本当に美しくてたまりませんでした。以前はこのように美妙なことを見ることは滅多にありませんでした。今では、ただ座って法を学ぶ準備をすると、すぐに法輪が旋回し始めるのです。

　学んでいる過程の中で、私は多くの法理を理解しました。一見すると平凡な一言でも、実はすべて天機が含まれているのです。以前の私は、それをただの一文だと思っていましたが、真剣に学んでみると、その一言が私に一層の法理を悟らせてくれることに気づきました。これは、以前の私が法に対する態度を正しく持っていなかったために、それらを見ることができなかったのです。修煉を始めたばかりのころは、新鮮さがありました。しかし重ねて学ぶうちに、その新鮮さが失われ、慣れてしまうと、「小坊主が経を唱えるように、口だけで心が伴わない」状態になっていました。法は学んでいても、何を学んでいるのか考えず、頭を使うのも面倒になり、学法する時ですら安逸を求めるようになっていました。師父は私のこの状態を、副元神が肉体を奪って修煉している、と悟らせてくださいました。まるで、座禅をして目を閉じるとすぐ自分を忘れてしまう人のように、習慣になってしまっていたのです。確かに私も習慣化していました。法を学ぶとき、主意識が主導しなくなり、ただリラックスして「何講を読めばいい」「何講を暗唱すればいい」という、単なる作業になっていました。読むだけでなく、暗唱に慣れてからも、頭を使わずに暗唱できてしまっていたのです。今、この問題を正したことで、私は多くの法理を理解するようになりました。

　ある日突然、私は内に向かって探すことができるようになったと気づきました。それは口先だけで言う内に向かって探すのではなく、本当に修めることができるようになったという意味です。師父は「做すところ到るは是れ修なり」（『洪吟』「着実に修める」）と説かれました。私は悟りました。必ずその心を見つけ出し、そして本当にその心を取り除くことこそが真の修煉なのです。行動に移すことが鍵であり、口先だけで多くの執着を見つけたと言っても、その心を取り除くことができなければ修めたことにはなりません。同時に、執着の背後にある観念も見つけられるようになりました。

　たとえば、あの日真剣に法を学んでいたとき、突然「法に同化する」という言葉の背後にある一層の内函（ないかん）を悟りました。私は瞬間的に、法に同化している思想と法に同化していない思想の違いをはっきりと見分けることができました。しかし、見分けるだけでは十分ではなく、不正な思想を取り除かなければなりません。そこで私は、印を結んで、正念を発し、自分の後天的に形成された不正な思想を取り除きました。およそ30分ほどで取り除きましたが、実際には時間が本当に足りず、短すぎると感じました。その夜、夢の中で私は電動バイクに乗って急な坂を登っており、いくつもの小さな急坂を続けて登っていました。これは、私の心性が向上していることを師父が悟らせてくださったのです。

　もう一つ例を挙げると、以前の私は、自分でも気づかないうちに師父からの悟らせを求めるという求める心を持っていました。その結果、夢の中や、あるいはいろいろな場面で見聞きすることを通して、幻惑的な悟らせを受けることがよくありました。本当か偽りか判別がつかず、大きく妨害されていたのです。今になってわかったのは、それは自分の求める心が招いた魔難だったということです。正法修煉においては、何かを求めてはならず、ただ法を師とするべきなのです。師父はすでに私たちに大法を伝えてくださっています。師父ご本人にお会いできなくても、私たちが真剣に法を学べば、法こそが師なのです。法を学ぶときは、必ず師父が示された学法の要求に従って学び、決してその一点たりとも変えてはなりません。そうすれば、悟るべきことは自然に悟ることができます。外からの情報を聞かず、同修や他人のやり方を学ぶことができれば、道を踏み外すこともなく、魔難を招くことも少なくなるのです。

　その日、私は長い間会っていなかった同修Ａに会いました。Ａは重い病業の状態にあり、体調がとても悪そうでした。少し話してみましたが、同修がこのような状態になっているのを見て、私は胸の中がすっきりしない思いでした。おおよその事情はわかっており、その同修は自分でもはっきり認識できていない、法を乱すような問題を犯したことで、旧勢力に付け入る隙を与え、迫害されているのだと分かっていました。同修はこのような状態の中でもしっかりと大法を修め続けており、その精神は本当に敬服に値します。しかし、自分の問題の所在を見つけられず、人を救うことにも支障をきたしているのは、非常に残念であり、痛ましく感じました。

　私は、さまざまな魔難の中にある同修たちの問題をいくつか目にしました。そうした魔難には、不当に拘禁されたり、迫害を受けたり、経済的な困難に遭ったり、あるいは病業に見舞われたりすることがあります。私が思うに、これらの原因には次のようなものがあるかもしれません。

　多くの人は、法を学んでも法を得ていません。自分が学法しているときに主意識が働いていなければ、高次元の理をどうして理解できるでしょうか。周囲の同修たちに尋ねてみましょう。師父は学法についてどのように要求されているのでしょうか。その要求を理解できる人は、どれほどいるのでしょうか。理解できなければ、学ぶことについてどう語れるでしょうか。そして、主意識が法を学び、法を得ることができる人はどれほどいるのでしょうか。

　それから、『精進要旨』を軽視することも問題です。「精進要旨」という言葉をどう理解すればよいでしょうか。私が理解した一つの意味は、精進する鍵であるということです。それほど重要なものを、覚えずに済ませられるでしょうか。実際、私が『精進要旨』、『精進要旨二』と『精進要旨三』を暗唱した後、本当に多くの邪悪の仕組みを見破る助けになりました。多くは内部で法を乱す行為であり、その結果は非常に恐ろしいものでした。また、『轉法輪』を学ぶ際に、思想が麻痺していることも問題です。読むことに慣れたり、頭を使わないことに慣れたり、各文の意味を知ろうとしない、さらには自分が師父の学法の要求に従っていないことに気づかない場合もあります。これはさらに厄介で、自分で学法に問題があることに気づかないので、どうやって改められるでしょうか。先ほど私が話した病業の中にある同修Ａのように、学法の際に頭を使わず、しかし自分では精進していると思い、毎日学法と煉功を続けていました。偏りが長く続いたため、自分ではまったく気づかない状態になっていたのです。これこそが法を学んでも法を得られないことであり、最終的にどうやって病業の関門を突破するのでしょうか。非常に難しいのです。実際、法を学んでも法を得られないこと自体が、旧勢力が大法弟子に按排した死の関門なのです。皆さんも、自分の不正確な学法の状態を重く受け止め、必ず修正する必要があります。

　まさに、内に向かって探すこと、そして着実に修めることが足りません。ここで言う足りないとは、同修が内に向かって探さないという意味ではありません。多くの同修は内に向かって探すことを非常に重視しています。しかし、学法が十分ではなく、質も量も不足しているために、多くの法理を理解できず、本当の原因を見つけられないのです。中には、人間的な原因ばかりを探し、この迫害を人が人に対する迫害だと捉えてしまう人さえいます。私は魔難の中にある同修が内に向かって探す様子を見たことがありますが、その中には正しく探せていない人もいました。仕方のないことですが、法理が分かってないため、たとえ原因を教えても信じてくれませんでした。

　以前、私の身近に一人の同修がいました。表面上は尾行され、自宅を捜索されるなどの迫害を受けていました。しかし、実際の原因は法を乱したことでした。彼女が出所した後、私たちはよく一緒に学法しました。私は、彼女が犯した法を乱した誤りについて知っていることをすべて伝え、同修が再び問題を起こさないようにと願いました。その後、彼女もいくらか悟るようになったので、私はこれでもう大丈夫だろうと思っていました。ところが、彼女が再び問題を起こしたとき、私はとても驚きました。後に師父が悟らせてくださり、彼女は学法が不足していたため、師父が説かれた多くの法理を知らず、根本的な誤りを正せなかったことが、旧勢力に迫害される原因であったことだと分かりました。これは外からは見えないことであり、当然、私にも彼女に伝える手立てはなかったのです。

　私はまた周囲の同修の中にも、非常に隠れている法を乱す行為を行っている人を目にしました。本人は気づかず、指摘しても信じないことがあります。今は問題が表面化していなくても、非常に危険です。どうすればよいでしょうか。また、邪に悟った者が学習者を装って大法弟子の環境を乱すこともあり、これも非常に危険です。どうすればよいでしょうか。答えは、ただ法を学ぶことに大きな努力を注ぐことです。それによって初めてこれらを破ることができ、旧勢力が仕組んだ死の関門を乗り越えることができます。もちろん、明慧編集部の文章も多く読むことも大切です。

　以上は、私個人の修煉体験です。次元に限りがあり、不適切なところがあれば、同修の皆さんに慈悲深いご指摘をいただきたいと思います。