文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年11月17日】ある日、姪の小玲が我が家にやって来て、玄関に入るなり興奮気味に話し始めました。「おばさん、2日前に弟がお義母さんのお墓参りに行ったとき、山に火をつけちゃって、もう少しで大ごとになるところだったの。あれは大法の師父が火を消してくださったのよ。法輪大法って本当にすごいわ！」と言って、小玲はその時の状況を詳しく語ってくれました。

　4月3日、小玲は弟の小佳、そしてその妻と一緒に実家へ戻り、父の墓参りを済ませた後、弟嫁の実家近くにある妹の家を訪ねました。一方、小佳は妻と共に山の谷あいにある、亡くなって数年経つ義母さんの墓参りへ向かいました。何年も誰も訪れていなかったため、墓の周りは枯れ草だらけでしたが、夫婦はそれを片付けずに、そのまま冥銭を草の上に置いて火をつけてしまいました。すると、紙と一緒に草にも一気に火が燃え移り、あっという間に炎が広がったのです。小佳は慌てて枝を使って火を消そうとしましたが、その時、ちょうど強い風が吹き始め、炎は風に煽られて人の背丈ほどの高さにまで達し、四方に勢いよく広がっていきました。2人は上着を脱いで必死に火を叩きましたが、疲れ果てても火の勢いは止まりません。

　火はどんどん激しくなり、風に乗って山の方へと迫っていきます。しかも、その山の約100メートル先には広大で密集した松林が広がっていました。さらに、墓の近くにあった村人が松の枝を積んだ薪の山にも火が燃え移ってしまいました。小佳は、もうこれ以上はどうにもならないと思いました。

　その時、彼は逆に冷静になり、その場で動きを止めて、「法輪大法は素晴らしい」と繰り返し、大法の師父に火を消してくださるよう祈りました。その妻も急いで小玲に電話をかけ、誰かに助けを求めるよう伝えました。電話を受けた小玲は一瞬ゾッとしましたが、すぐに法輪大法のことを思い出しました。なぜなら、彼女の母である私の姉も、私も、長年修煉してきた大法弟子だからです。私たちはよく彼女たちに、大法の真相やその不思議、素晴らしさ、そして大法を信じることで福を受けた実例を話してきました。そしてこの数年、彼女たちも姉の身に起きた奇跡を何度も目にしてきたため、姉弟ともに法輪大法を深く信じていたのです。だからこそ、こんな緊急時にも自然と法輪大法が心に浮かんだのでしょう。

　小玲は「法輪大法は素晴らしい」と繰り返し念じながら、師父に助けを願い、弟嫁の父を探して山へ向かって走りました。

　その頃、山のふもとに住む村人や村の役人も火事に気づき、次々と山へ駆けつけ、集まった人数は30人を超えていました。しかし、数メートルもの高さの炎と黒くて息苦しい煙の前には誰も近づくことができず、皆なす術もありませんでした。村の役人でさえ「もう近づかないように、安全第一でいこう。山が燃えても人命には代えられない。上に連絡してヘリで消火してもらおう」と言ったほどです。

　そのような状況の中でも、小玲と小佳はずっと「法輪大法は素晴らしい」と念じ続けていました。すると、突然風が止み、さっきまで人の背ほどもあった炎が次第に低くなり、やがて小さくなっていったのです。そして、ようやく人々が前へ進んで地面に残った小さな炎を叩いて消し止めることができました。燃えた痕跡はまるで定規で線を引いたようにくっきりしていて、あの松林までわずか1メートル余りしか残っていませんでした。火が完全に消えた後、彼らが家に入ったとたん、また強い風が吹き始め、それが深夜まで続いたのです。

　その日の夜、妹の家に戻ってからも小玲は怖さが収まらず、「本当に大法の師父のおかげよ。じゃなかったら、あんた終わってたわよ」と小佳に言いました。それを聞いた小佳は、「姉さんも『法輪大法は素晴らしい』って念じてたのか？　僕もずっと念じてたよ。師父に本当に感謝だよ！」と答えました。小玲は「家に帰ったらすぐに師父に頭を下げて、お線香をあげて感謝しなさいね」と言い、小佳も「もちろんだよ。大法の師父は本当に慈悲深い、法輪大法は素晴らしい！　実は、ここ数年嫌なことがあるたびに『法輪大法は素晴らしい』と念じていて、もう習慣になってるんだ。そうするとどんな悪いことでもいい方向に変わっていくんだよ。本当に法輪大法はすごいよ！」と感激して話しました。

　小玲の話を聞き終えて、私は笑いながら「それは、あなたたちが大法を信じたことによる福報なのよ」と言いました。