　【明慧日本2025年11月18日】山東省膠州市の法輪功学習者・劉兆宏さん(67)は、法輪功に関する真実を伝える手紙を送ったことで、2025年5月19日に連行され、5月20日に膠西留置場に拘禁された。5カ月後の2025年10月、劉さんは不当に懲役4年の判決を受けた。現在、済南男子刑務所に拘禁されている。

　劉さんは山東省青島市膠州市の水利局宿舎3号棟に在住し、胶州市の水利局職員（運転手）であり、1996年7月頃から法輪功を学び始めた。当時、肝炎、風湿性関節炎、心臓病、偏頭痛、直腸出血といった複数の疾患を患い、各種の薬を常用していたが、服用後は数日間だけ症状が緩和し、服用していないとひどく苦しんだ。法輪功を学んでからはこれらの疾病はすべて治り、薬や注射を一切用いず、所属単位の医療費も大幅に節約できた。

　健康を回復したことで、劉さんの気持ちも明るくなり、仕事にも真剣に取り組んだため、毎年優秀運転手に選出された。中国共産党（以下、中共）が法輪功を迫害し始めてから、劉さんは精神病院や洗脳班に拘禁され迫害を受けたほか、2003年には連行されてでっち上げの罪で不当に懲役5年の判決を受け、濰北で迫害を受けた。以下は、劉さんがこれまで受けてきた主な迫害事実である。

　一、不当に2カ月余り拘禁される

　1999年11月19日夜、劉さんは列車で北京へ赴き、法輪功のために正義を訴えようとした。1999年11月20日朝7時頃、天安門広場で連行された。1999年11月21日未明4時頃、劉さんは膠州市阜安派出所の警察官により、パトカーで膠州へ連れ戻され、不当に15日間の行政拘留を受けた。期間満了後、膠州市水利局水資源弁公室副主任（代理主任）の丁淑芬が拘留所から劉さんを釈放したが、直接膠州市陳情局収容所に送り届け、劉さんをさらに2カ月余り拘禁した。当時の収容所所長は高粱怡であった。

　二、精神病院で迫害を受ける

　2000年5月13日、劉さんは北京の天安門広場に赴き、警察官に引き続き「法輪功は人に心を修め善に向かい、良い人になるよう教える」との心境を伝えた。2000年5月17日夜6時頃、劉さんは水利局水資源部門の派遣車両により北京から連れ戻され、直接膠州市精神病院（後に心理リハビリテーションセンターに改称）に送られた。水利局水資源代理主任の丁淑芬が署名した。劉さんは不当に3カ月余り拘禁された。そこでは、劉さんは強制的に注射や服薬をさせられ、拒否すれば灌食され、さらに電気鍼も施された。身体には深刻な損壊と精神的な拷問が与えられた。

　三、洗脳班で迫害を受ける

　2000年8月18日頃、膠州市政法委員会副書記の徐法田は、精神病院から劉さんと他の3人の法輪功学習者を膠州市張家屯洗脳班に連れて行き、迫害した。

　2000年10月1日頃、劉さんの勤務先の水利局紀律検査委員会書記の袁彩芝が、劉さんの自宅から騙して膠州市張家屯洗脳班に連れて行った。「転向」を強制され1カ月余り迫害された後、再び水利局に連れ戻された。劉さんは合計で4カ月ほど拘禁された。

　四、不当に5年間投獄され迫害を受ける

　2003年5月12日夜8時頃、劉さんは法輪功の無実が書かれた資料を配布したことを中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じる人に密告され、強制的に膠州市膠西派出所に連行された。そこでは、劉さんは暴行、および拷問による供述強要を受けた。警察官は不当に家宅捜索を行い、コンピューターを強奪した。劉さんのミニバンを長期間差し押さえ、車両が走行不能なほど損壊させ、ようやく劉さんの家族に返還した。

　劉さんは不当に膠州市留置場内に拘禁された。情報を遮断するため、劉さんは一人で部屋に閉じ込められ、世間から隔絶された。留置場において、劉さんは断食により迫害に抵抗した。警察官は劉さんの手足を手錠と足枷で拘束した。警察官が不当な取り調べを行う際、さらに拷問具で暴行し、法輪功の修煉を断念させようと企図した。

　劉さんは膠州市裁判所により不当に懲役5年の判決を下された。裁判長は趙玉涛、裁判員は陳敏、代理裁判員は趙聯青であった。刑事拘留令、起訴状、判決書のいずれにも劉さんの署名はなく、すべて偽造されたものであった。劉さんは濰北刑務所に送致され迫害を受けた。

　濰北刑務所において、劉さんは一貫して抵抗し、自身に罪はないとして一切の労働に参加しなかった。複数回にわたり電気拷問や独房監禁を受け、身体的、精神的に耐え難い苦痛を受けた。2008年5月13日、劉さんは出所し帰宅した。