　【明慧日本2025年11月18日】ブルガリアのスヴィレングラード市の歴史博物館で「真・善・忍美術展」が開幕した。この美術展は11月20日までの1カ月間開催され、市民は芸術作品を通して「真・善・忍」の普遍的な理念を感じ取ることができ、期間中多くの来場者が美術展を訪れている。

　美術展は、世界各地で法輪大法を修煉する芸術家が制作した絵画作品で構成されており、彼らが修煉の中で得た素晴らしい体験と、20年にわたる中国共産党の迫害に耐え抜いた法輪功学習者の強さを表現している。

ブルガリアのスヴィレングラード市の、歴史博物館で開催されている美術展

　スヴィレングラード市はブルガリア・ギリシャ・トルコ3カ国の国境が交わる地点の近くに位置し、マリツァ川の両岸に広がる、ブルガリアへの玄関口の一つである。この歴史博物館は、ロシア移民のゲオルギ・ツクロフスキ博士の美しい邸宅であり、ツクロフスキ博士は当地でとても影響力のある医師であった。

　スタラ・ザゴラから訪れた法輪大法の学習者は、美術展を鑑賞に訪れているスヴィレングラードの市民を歓迎し、美術展が行われている経緯、テーマ、そして作品が伝えるメッセージについて紹介している。

　博物館館長「これらの絵画は人々を日常を超えた境地へと導く」

　エレナ・ミテヴァさんはスヴィレングラード歴史博物館の館長であり、精力的なジャーナリストとしての活動が評価され、ブルガリア記者協会から「金のペン賞」を受賞している。

スヴィレングラード歴史博物館館長エレナ・ミテヴァさん

　ミテヴァさんは、今回の美術展が「まったく異なる種類の展覧会」であるため、とても興味深く感じたと語った。ミテヴァさんによれば、現在、中国は人々の新たな関心を呼んでおり、この美術展が提示するテーマはとても独特で、日常では見られないものであり、地元の人々にはあまり馴染みがないという。

　ミテヴァさんはこう語った。「善と悪のせめぎ合いは、常に人類に付きまとってきました。私たちの普遍的な人間性に触れるものとは何でしょうか？　善良、邪悪、寛容、智慧なのでしょか？　人々は、これらの絵画に宿る光を見つめながら、多くのことを考えるのです」

　「これらの絵画は、常に光があるわけではないことも思い出させてくれます。闇は訪れる。しかし闇の後には必ず光が差し、光はいつも人々に励ましを与えてくれるのです」

　ミテヴァさんは、この美術展が人々の創造性を刺激し、日常や俗世、そして周囲の物質世界を超えた境地へと導く力があると強く信じており、自らの生命の向上を感じ取ることで満たされるのだと述べた。

　記者が再び法輪大法と出会う

　記者のクララ・メトジエヴァさんは美術展を鑑賞した後、こう語った。「今回の芸術展を通して、精神的な修煉法である法輪大法に再び触れることができ、とても嬉しく思います」

　メトジエヴァさんは、数年前、2人の少年が自分の住む町の文化センターを訪れ、法輪大法の内包と歴史を紹介し、その場で功法を実演してくれたことを振り返った。その後、公園でも一緒に煉功をしたという。当時は、ちょうど法輪大法がその地域で広まり始めた頃だったという。

　メトジエヴァさんは続けた。「あなた方が展示している絵画は、私の心を深く揺さぶりました。作品には人々が体験した豊かな意味が宿っており、その感情が真実に描かれています」

記者のクララ・メトジエヴァさん

　メトジエヴァさんは絵画をバックに写真を撮影し、市のデイリーニュース紙『古い橋（The Old Bridge）』に今回のイベントについての記事を執筆した。

記者のクララ・メトジエヴァさんは、市政デイリー紙『古い橋（The Old Bridge）』に執筆した美術展の取材記事（ウェブページのスクリーンショット）

　画家「これらの絵画の作者は卓越した技量を持つ巨匠である」

　イヴァリナ・ネデヴァさんは、非政府組織「生命の芸術（The Art of Living）」に所属している。彼女自身も画家であり、スヴィレングラード市内で子ども向けのアート展や創作ワークショップを企画・運営している。

画家のイヴァリナ・ネデヴァさん

　アーティストとして、ネデヴァさんは美術展を鑑賞した感想をこう語った。「人物や風景の描写はとても精緻で、一部の作品は迫害に対する憂慮を呼び起こし、また一部の作品は卓越した美と心の高まりを表現しています」

　「今回の美術展は、とても衝撃的な手法で現実の出来事や姿を描き出しており、これらの絵画の作者は技量に優れた巨匠です」