文／スイスの大法弟子

　【明慧日本2025年11月19日】

　尊敬する師父、こんにちは。
　同修の皆さん、こんにちは。

　今日、私が話すテーマは「学法、学法、学法——法を学ぶことで、私は着実に修める力を得た」です。このテーマを選んだ理由は、過ぎ去った1年の間、法を学ぶことで私は大きな変化を遂げ、法を正す時期の大法弟子が「歩むべき修煉の道」を真に歩み始めたからです。

　この1年間、私は心を込めて法を学び、自身の変化を通じて法の奥深さを実感しました。また、法を学ぶことで、私は真の大法弟子とは何か、法を正す時期の大法弟子として、何をすべきかも分かりました。

　一、学法してから再び修煉の道へ

　多くの同修から、いつ修煉し始めたのかと尋ねられたことがあります。このことを話すと、私は非常に恥ずかしく感じます。なぜなら、私は約20年近くの時間を無駄にしてしまったからです。1996年頃に法を得てからの2年間、私は毎日、北京の中山公園に行って煉功し、グループ学法にも参加していました。しかし、1998年に名利の試練に直面したとき、関を乗り越えるどころか、私は修煉そのものを放棄してしまいました。

　振り返ってみると、私はまったく真の大法弟子とは言えませんでした。「修煉は厳粛である」（『精進要旨』「堅実」）という師父の言葉を理解していなかったし、師父の要求通りに法を学び、着実に修めることもできませんでした。毎日煉功し、『轉法輪』も読んでいたものの、心を込めて法を理解しようとしておらず、日常生活の中で自らを修煉者として律することもできませんでした。心を込めて法を学び、心を修めることをしなかったため、正しい念と正しい行いも欠けていたと言わざるを得ません。

　師父の要求に照らし合わせると、当時の私がどうして真の修煉者と言えるでしょうか？

　10年前、同修に助けられ、そして師父と大法に対する変わらぬ根本的な信念によって、私は再び煉功し始め、『轉法輪』を読み始めました。しかし、師父が『轉法輪』の中でおっしゃった「中士、道を聞けば、存るが若く、亡きが若し」の通り、私もせいぜい中士のレベルでしょう。師父の経文をほとんど読まず、煉功はほぼ家で行い、修煉を完全に個人的なことだと考えていました。学法を重要視していなかったため、師父のおっしゃった「着実に修める」ことを真に理解することができませんでした。

　パンデミック後、私は再び煉功点に行って煉功し、同修と一緒に『轉法輪』を読み、心性の向上にも気をつけるようになりました。しかし、修煉者の基準に照らすとまだまだ程遠く、精進できないことでしばしば悩み、落ち込んでいました。後に、師父の経文『各地での説法十一』の「大法弟子は必ず法を勉強しなければならない」を読み、私は初めて自分が学法を軽視していたため、心性が向上しないのだと気づきました。

　本当の変化が訪れたのは、昨年のスイス・ドイツ語圏の法会の後でした。その法会では多くの同修の非常に感動的な体験を聞くことができ、まさに彼らが私に大きな感動と励ましを与えてくれました。法会の後、私は法会を主催した同修にメールを送り、法会で学んだことや感じたことを次のように綴りました。「法会は私に大きな励みを与えてくれました。同修の体験を聞きながら、私自身にも問いかけました。『もし私がその立場だったらどうするだろう？　どうすべきだろう？』」。また、法会から悟った以下の3点も伝えました。

　1. 学法が根本です。大法弟子として何をすべきか、どうすべきか、その答えを法の中から見出さなければなりません。

　2. 発正念の重要性。法会に参加した際、私はまだ毎日、発正念を行うことができていませんでした。一つは、発正念が衆生を救うことと迫害を終わらせることにおいて、どれほど重要であるかを真に理解していませんでした。もう一つは、発正念の自分自身の向上における意義も認識していなかったのです。学法を続ける中で、私は自分の正念が足りていないことに気づき、なかなか次元を向上させることができない一部の原因が分かりました。

　3. 真相を伝えに家から出なければなりません。法会の前、私はほとんど法を実証する活動に参加していませんでした。煉功点で真相を伝えることはしていましたが、それが師父の法を正す時期の大法弟子に求めていることと期待には遠く及ばないものでした。そこで私は自分に「外に出て、他の同修のように法を実証しなければならない」と言い聞かせました。

　その法会の後、私は着実に修めることを成し遂げようと決心しました。

　二、法を学ぶことで、私は法を正す時期の弟子となった

　法会の後、私は地元の神韻協調人の助けを得て、バゼル地区での広報活動に参加することになり、もう1人の同修と一緒に地区内の8つの町で新聞とチラシを配布する役割を担いました。すべての新聞を配り終えたとき、私はおよそ150キロ以上歩きました。新聞を配る間、私は心の中で黙々と正念を発し、私たちの活動を通じてより多くの人々が神韻の公演を観て、救われることを願いました。そのとき、私は「自分が大法弟子らしくなった」と実感しました。

　そして昨年末から、私たちドイツ語圏の中国語の学法グループは、毎日の集団学法を始めました。私は積極的に参加するようになりました。まさにこうした毎日の学法と毎週の交流を通じて、私は目が覚めたような感覚を覚え、自分が法を正すことから、どれほどかけ離れていたかを痛感しました。経文を読む度に悟りがあり、法を正す時期の大法弟子としてどうあるべきか、三つのことをどう実行すべきかを真に理解しました。そして、学法によって私の正念が強くなり、師に手伝い人を救う決意が固まり、修煉を必ず成就できるという自信も得ました。

　私はこれまでの十数年間で、あまりにも多くの時間を無駄にしていたことに気づき、すぐに行動を起こさなければならないと感じました。バゼルの煉功点での法を広める効果があまり芳しくない状況を受け、私は都市の中心部により近い場所に新しい煉功点を追加することを考え、すぐに行動に移しました。毎週の煉功回数を増やすと同時に、これまでのようにただ通りすがりの人を待つのではなく、新しい煉功点では、私たちは煉功を終える度に積極的に資料を配布し、真相を伝えることにしました。目的はただ一つ、私が「師に手伝い人を救う」という誓約を果たし、より多くの人を救うことです。

　最初の頃、資料を受け取ったり、立ち止まって話を聞いてくれる人が1人か2人しかいないこともあり、少しがっかりしていました。時には見た目だけで人を判断し、その人が救われる可能性があるかどうかを人間の心で測ってしまうこともありました。師父は『各地での説法九』の「二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法」でこのようにおっしゃっています。「皆さんが知っているように、私たちが一人の人間を救うのは難しくないのですが、邪悪の妨害と圧力があるから難しいのです。その人が真相を分かるようになれば救われますが、実はこの人がいったん救われたら、彼が代表している彼の背後にある宇宙体系の生命が全部救われることになります」。時間が経つにつれて、特に上記の師父の説法を拝読してから、私は以下のことが分かりました。たとえ、たった1人を救ったとしても、その背後にいる無数の生命も一緒に救われます。ましてやその人が天上から降りてきた王や神であった可能性もあります。

　また、私はこうも思いました。もし私が独りで、月に1人を救うことができれば、1年で12人を救うことになります。もし私たち大法弟子一人ひとりがそうできるなら、1年で十数億人を救うことができるでしょう。もし弟子一人ひとりが毎月、毎年、より多くの人を救うことができれば、それこそが真に修煉している弟子が望むことではないでしょうか？　師父が期待されていることではないでしょうか？

　ある日、私は煉功点である中年の女性に真相を伝え、資料を渡しました。しかし、しばらくすると、理由は分かりませんが、その女性の夫が資料を私に返してきました。公園で遊んでいる多くの可愛い子どもたちを見て、突然、言いようのない悲しみが胸に込み上げてきました。「淘汰が訪れたとき、どれほどの衆生がまだ救われていないのか、彼らを待ち受けている未来はどんなものなのか？」と思い、私は師父にこう言いました。「師父、どうか弟子を加持して下さい。師父に随い、より多くの人を救えるようにしてください」

　以前、私が親族や友人に三退を勧める際、様々な理由を挙げたり、恐れを抱いたりして三退を拒む人がどうしてもいました。最近、私は姉と元同僚を三退させることに成功しました。師父がこうおっしゃったことを覚えています。「世の人々に真相を伝えるのと同じように、まじめにきちんと家族に伝えるべきです」（『各地での説法七』「米国西部国際法会での説法」）。そこで私は、中国の現在の情勢と中共のならず者集団が間もなく滅亡するという事実を、彼女たちが入党した際に立てた誓いと結びつけて、中共の滅亡が彼女たちにとって何を意味するのかを伝えました。このように理を尽くして説き、情に訴える方法が非常に効果的だと気づきました。

　絶え間なく学法していく中で、私は毎日師父の法から何かを得ていると感じ、法が実際にどのように修めるべきかを指導してくれていると実感しました。しばらく経つと、私自身も驚いたのですが、自分が大きく変わったのです。例えば、以前は街を歩いていて、見知らぬ人を見かけると、特にこれといった感情を抱くことはありませんでした。しかし、今では、見知らぬ人と向き合う時、なぜか親しみを感じるようになり、彼らの優しくてプラスの側面を常に見出せるようになったのです。物事を考える時、日常生活の事柄や様々なことを処理する時にも、すぐに私が大法弟子であることを思い出し、まずこう自問します。「大法弟子として、どうすべきか？　自分のこの行動または発言の目的は何なのか？　正しいのか？　法に沿っているのか？　これらの行動や言葉は適切なのか？　他人に悪影響を与えないのか？」。トラブルに直面した時も、一歩一歩と内に向けて探し始めました。私の成長は家庭にも良いエネルギーをもたらし、家族もその良い影響を受けて、家庭はより和やかになりました。

　三、正信を堅持し、学法を続け、最後の道をよく歩む

　同修の皆さん、私が自分の体験談を話し、ここ1年間の学法に関する心得を共有しているとき、一見して、私は以前より大きく進歩したように見えるかもしれません。しかし、法理に対する理解と認識を絶えず高めていく必要があることも自覚しています。少なくとも、理解し得た次元の基準に沿い、最善を尽くさなければなりません。また、心を込めて法を学び続けることで、必ずや物事をより良く成し遂げられると信じています。

　法を正す進展が加速する中、私は時に焦りを感じますが、学法を続けながら、私は自分にこう言い聞かせています。「どの段階にいても、心を落ち着かせ、いかなる時も動揺せず、毎日法を学び続けて三つのことをよりよく行い、いかなる個人的な得失も考えない。そして、絶対に邪悪な勢力に隙を与えない」。弟子は必ずより良く行っていくと、師父にこう申しあげたいです。

　私の法を得てから修煉までの道は、まるで大きな円を一周して、再び原点に戻って歩み始めたかのようなものです。多くの貴重な時間を無駄にし、多くの人を救う機会を逃してしまったことを心から後悔し、痛切に感じています。しかし、1年をかけて心を込めて法を学び、着実に修めてきた結果、私はかつてない信念と自信を得ました。私が多くの回り道をしてきたにもかかわらず、師父は私という弟子を忘れてはおられません。師父は慈悲深いです。私に師父を失望させる理由など何一つありません。

　改めて、慈悲で偉大なる師父に感謝の意を申し上げます！

　同修の皆さんにも感謝しています！

　（二〇二五年スイスドイツ語圏法会の修煉体験交流原稿）