文／中国河北省の大法弟子

　【明慧日本2025年11月20日】私は、1997年に法を得た大法弟子です。私が20年以上働いた中での修煉体験についてシェアします。
　
　1、夫の姉の家で働く
　
　20年以上前、我が家と義姉家は共同でフランジ（配管の接続部に使われる輪状の縁・つば）工場を開きました。義兄は外部との仕事を担当し、私の夫は家でフランジ加工や溶接用のワイヤーなどの仕事を担当し、16年間働き続けました。その16年間、決算も給与の支払いもありませんでした。私たちには2人の息子がおり、義兄は私たちの家に10部屋、つまり2つの庭付き住宅を建ててくれると約束していました。しかし、16年の歳月が経っても、家は建ててくれませんでした。
　
　その後、義兄は私にこう言いました。「この工場だけではだめだ。あなたに母豚を5頭買ってやるから、家で豚を飼ってね」と。私は深く考えずに、言われた通り豚を飼うことにしました。そして豚舎を建て、母豚5頭と雄豚1頭を買いました。こうして私は家で豚を飼い、飼料を砕き、混ぜ、糞をかき出すなど、すべての世話を自分1人で行いました。母豚が子豚を産むと、授乳の世話も必要でした。昼間は私が、夜は夫が手伝って世話をし、苦労して育て、売ることになりました。義兄が売りに行き、売上金はすべて彼が受け取り、従業員への給与に回すと言いました。私は深く考えず、修煉者として彼にこだわりませんでした。こうして数年が過ぎ、工場の従業員は私が豚を売るのを心待ちにし「豚を売れば給与が出る」と言っていました。
　
　私はこのままではだめだ、と思いました。子どもたちは年々成長しているのに、家はまだ建っていません。そこで夫に「もうやめよう、義兄とは関わらないでおこう」と話しました。夫も「ずっと前からやめたいと思っていた」と言いました。そこで私たちは義兄に退く理由を伝え、総勘定をしました。義兄は言いました。「工場を始めたとき、私が1500元（約3万円）、母が3000元（約6万円）出した。その後、母は亡くなった。その3000元はすでに母に返した。だから工場は私のものだ」。姑が亡くなったため、証拠はありませんでした。夫は「工場はあなたのものだとしても、私は16年間働いたよ。給料はどうなるの」と問いかけました。すると義兄は「母の医療費や葬儀費などを除けば、残り4万元（約88万円）払う」と言い、夫もそれに了承しました。その場には義姉もいました。私は関わりませんでした。夫が帰宅後、4万元が原因で義姉夫婦は口論になり、義姉は離婚するとまで言い出しました。結局、4万元は支払われず、借用書も作成せず、この問題はそこで終わりました。
　
　しかし夫の心にはいつも不満が残っていました。私は修煉者として、修煉者の基準でこの件を考え、夫にこう勧めました。「これは前世の借りかもしれないから、怒る必要はないよ。もう一度最初からやり直して、手本となる生活を送ろう。彼らに見せてあげよう」と。その後、夫はレンガ工場にレンガを運ぶ仕事を手伝い、私は家で豚を飼いました。10年ほど経つと、私たちは2つの庭付き住宅を建て、2人の嫁も迎えることができました。
　
　村の人々は皆、私たちを羨ましがりました。私は夫に言いました。「これはすべて、私が法輪功を修煉し、師父のご加護を受けているからこそ得られた幸せなんだよ」
　
　2、ランドセル工場の社長のもとで働く
　
　我が家には空き部屋が3部屋あり、ある人に紹介されて、ランドセル工場のために梱包の仕事をすることになりました。仕事は2人で行う必要があり、工場の社長が私に一緒に働く人を探してくれました。その社長は「きちんと梱包して、汚れは拭き取るように」と言いました。私たちは言われた通りに作業しました。しばらくすると、梱包したものに社長は非常に満足し「他の工場から出荷したランドセルを学校側が受け取らなくなっている。汚れすぎていて、あの工場は人を探して拭き掃除をしている」と言いました。私は答えました。「私は法輪功を修煉しており、真・善・忍に従ってふるまいます。常に人のことを考えて行動します」と。すると社長はこう言いました。「うちの村にも法輪功を修煉している人がいて、よく人に書物（真相小冊子）を読ませている」と。私は「もしあなたに渡したら、破損しないようにしてください。それは人を救う真相ですので」と答えました。社長は「私には渡してくれなかったよ」と言いました。
　
　私は社長に伝えました。「天安門焼身事件は捏造です。江沢民が嫉妬心から、人々に法輪功への憎しみを煽るために仕組んだ作り話です。法輪功は佛家の上乗修煉大法であり、真・善・忍を修める宇宙大法です。修煉者は良くない心、良くない考え、良くない観念を取り除き、より良い人間になることを目指します。共産党はこれまでのキャンペーンで8千万人以上の無実の命を奪い、真・善・忍を修める善良な人々を残酷に迫害してきました。これは天理に反することで、天はそれを滅ぼそうとしています。その組織にかつて加入したことがある場合は、必ず脱退して獣の印を消さなければ、天による共産党の滅亡の際に巻き添えになってしまいます」。私は社長に尋ねました。「あなたはかつて邪党の組織に入ったことがありますか？」彼は「赤いネッカチーフをつけたことがあります」と答えました。私は「化名をつけて脱退しませんか？」と提案すると、彼は快く承諾しました。さらに私は、心の中で「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱えるように伝え、大淘汰の際に安全でいられる護身符を渡し、真相資料も見せました。
　
　その年、大雨で他の工場のランドセルは水に浸かり、大きな損失を出しました。しかし私が働く工場の社長は「うちにはまったく損失がなかった。水は工場の入り口まで来たが、中には入らなかったよ」と言いました。私が「それはあなたが福報を得たんですね」と伝えると、彼は笑いました。
　
　私は一緒に働いている人にも法輪功迫害の真相を伝え「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と心の中で唱えれば、大難に遭遇したとき安全に過ごせると教えました。彼女はそれを信じ、少年先鋒隊を脱退しました。私は彼女に護身符を渡し、真相資料が手に入るとすぐに見せてあげました。
　
　ある日、社長が急いで出荷を指示し、私たちは急いで梱包作業をしました。お昼になると、一緒に働いていた人は家に昼食を取りに帰り、私も少し食べてから、残りの作業を一人で続けました。午前中に梱包したものをまとめ、整然と積み上げました。彼女は戻ってきて部屋のなかを見ると、きちんと整理されており「仕事が少なくなった」と言いました。つまり、社長が荷物を持って行き、私がお金をもらったと思ったのです。私は「お金はもらっていません」と答えましたが、彼女は信じませんでした。「これをやり終えたら、私はもうやらない」と言いました。私は「そうなると一緒にやるのは無理ですね。ここで別れましょう」と言いました。
　
　しばらくすると、社長がやって来ました。私は尋ねました。「荷物は持って行きましたか？」と。すると社長は「いや、持って行ってませんよ。もし持って行くなら、知らせたでしょう」と答えました。しかし彼女（一緒に梱包をする人）は「持って行ったよ」と言い張りました。ボスも困り、荷物の数を数えてみました。それから彼女に「2人で半日でどれくらい梱包できますか？」と聞くと、彼女は「600個です」と答えました。社長は「数えたら600個より多いですよ」と言いました。これで彼女は何も言えなくなり、午後の半日間、私たち2人は会話をしませんでした。
　
　夜になると、彼女から電話がかかってきました。彼女は私に謝って、こう言いました。「私の性格が悪くてごめんなさい、あなたは私みたいにならないでね。また仕事が入ったら、一緒にやろう」。私は「電話をかけてこなくても、仕事が来たらあなたに一緒にやるかどうか聞くつもりだったよ」と答え、こうして私たちはまた一緒に仕事をすることになりました。
　
　ある日、作業をしている途中で、彼女が熱を出し、作業ができなくなりました。その日は出荷が急がれていたため、私は別の人を手伝いに呼びました。彼女はもう自分の出番はないと思い、来ませんでした。数日後、私が呼んできた人も別の用事で来られなくなりました。私は社長に「荷物を片付けますので、もうここには送らないでください。もうこれ以上やりません」と、伝えました。
　
　私が荷物を片付け終えると、社長はまた一車分の荷物を持ってきて「この作業は急ぎじゃないから、ゆっくりやってくれ。他の人にやらせると心配だよ。あなたを信じているから」と言いました。私は特に何も言わず「じゃあやりましょう」といい、作業を始めました。社長は「今回の梱包費用については聞かなくていい。自分でメモしておいて」と言いました。そのとき、隣の家のおばさんが来て「特に用事もないので、しばらくここにいるね」と言いました。私は「用事がないなら、一緒にランドセルを梱包しませんか」と誘いました。おばさんは「やってみたいと思ったけど、人が多いと恥ずかしいので、言わなかった」と答えました。社長は「ちょうどいい、2人でやってください」と言い残し、こうして私たちは一緒に梱包作業を始めました。
　
　数日間、梱包作業をしていると、おばさんが私に言いました。「あの人（以前一緒に働いていた人）が、あなたの帳簿の付け方が不正確だとか、いろいろ文句を言ってたよ。私はあなたと長年付き合っているけど、そうではなかったと答えた。あなたは（息子の）結婚式の時、親戚を迎えるために使ったガソリンの費用を計算したとき、100元（約2000円）少なく計算したことが分かると、その代金を支払いに行ったよ。私はあなたのことをよく知っていると伝えた」。私は笑って「また私の心性を高めてくれた」と言いました。その後、おばさんはさらに言いました。「社長がここで梱包作業をさせて、この3つの大きな部屋を倉庫として使っているけど、家賃はもらっているの？」私は「もらっていません」と答えました。おばさんは「もし他でこれらの部屋を借りるなら、結構な金額になるのに」と言いました。私は「私は修煉者だから、修煉者の基準で自分を律し、常に人のことを考えて行動しています」と答えました。おばさんは「社長は本当にいい人に出会ったね」と感心しました。