　【明慧日本2025年11月20日】（明慧通信員=吉林報道）吉林省永吉県の法輪功学習者、75歳の劉吉さんは、2024年7月8日に吉林市船営区裁判所に連行され、不当に懲役5年の判決を宣告された。しかし、高血圧のため留置場には入所しないで、保釈となった。9月末、彼は再び西陽鎮派出所から健康診断を受けるようにと電話を受けた。現在、劉吉さんはやむなく放浪生活を余儀なくされた。

　2025年10月11日午後3時頃、西陽鎮派出所の警官が再び劉吉さんの家を訪れた。ちょうど帰宅したばかりの劉吉さんに会うと、警官は直ぐ劉さんをパトカーに引きずり込んだ。同日夜、口前留置場に送られた。数日後、劉吉さんの家族が留置場に状況を尋ねたところ、火曜日、おそらく14日の夜に公主嶺刑務所に移送されたとのことだった。

　劉吉さんは永吉県西陽鎮蛤螞塘村に住んでおり、もともと仏教徒だった。親戚の家を解体した時に、壁が崩壊し、彼の体全体が下敷きになり、腰椎第3節の圧迫骨折を負った。病院に入院したが、医師から「最も良い状態でも杖をついて歩く程度だろう」と告げられた。それ以来、彼はあちこちで医者を探し、薬を求めたが、どれも効果はなかった。1998年、彼は『轉法輪』を拝読し、長年解けなかった多くの問題の答えを『轉法輪』の中に見つけた。法輪功の修煉を通して、劉吉さんを長年苦しめていた胃病、腎臓病、肩関節周囲炎などの病気や、下敷きになった怪我の後遺症が跡形もなく消え、道徳的にも向上した。

　1999年7月に中国共産党の江沢民一派が法輪功に対する狂気の迫害を開始した後、劉吉さんは何度も迫害を受けた。2009年4月下旬、西陽鎮派出所の所長と警官らが劉吉さんの家に来て、劉吉さんと息子である劉鳳玉さんを連行し、九台飲馬河労働教養所に直接送った。当日、労働教養所が事務を行っていなかったため、劉吉さんと息子は永吉県拘置所に引き戻され、不当に2日間拘留された後、再び飲馬河労働教養所に連行された。しかし、劉吉さんは高血圧のため、労働教養所は収容されなかった。息子の（劉鳳玉さん）は信仰を堅持したため不当に2年間の労働教養を科された。

　2012年5月29日夜6時過ぎ、自宅にいた劉吉さんと息子は連行され、不当に家宅捜索を受け、永吉県拘置所に不当に監禁された。2017年6月14日午前、永吉県夕陽派出所のパトカーと複数の警官が劉吉さんの家に押し入り、劉吉さんと娘さんを連行した。彼らを吉林留置場に連行した後、465 病院で身体検査を受けさせたが、血圧が高く、各種検査で基準に達していなかったので、留置場には入所しなかった。警官は劉吉さんと娘を帰宅させた。

　2019年11月12日、劉吉さんが黄榆郷で「真・善・忍は素晴らしい」の横断幕を掲げていた時、黄榆郷派出所の警官に連行され、永吉県公安局に連行され、永吉県留置場に不当に拘禁された。彼が不当に 2カ月以上監禁されている間に、深刻な高血圧を発症した。当時、新型コロナの流行期間であったため、黄榆派出所は家族に電話し、「裁判までの保釈」の手続きをするので、10000 元の保証金を支払うように要求した。2020年3月10日、劉吉さんは釈放され帰宅した。 4月10日、劉吉さんは船営区裁判所により不当に開廷された。5月22日、裁判所は不当な判決を下し、劉吉さんは不当に懲役2年の実刑判決を受けた。その後、劉吉さんは再び永留置場に2カ月間不当に監禁された後、吉林刑務所に連行された。

　劉さんが刑務所に拘禁されている間、妻は過度の心配と長期にわたる、うつ病に苦しみ、最終的に心臓病、肺がんを発症し、これらの病に3年間苦しんだ後、この世を去った

　2023年10月30日、永吉県公安局の警官（男性2人、女性2人）が、西陽鎮派出所の范姓所長と警官李奇聡、および他の2人の警官と共謀し、突然劉吉さんの家に押し入り、不当に捜索を行い、2台のプリンター、1台のコンピューター、および一部の法輪功真相資料を強奪した。その後、彼らは劉吉さんを西陽鎮派出所に連行した。西陽鎮派出所内で、永吉県公安局の1人の警官が劉吉さんに設備と資料の出所を尋ねた際、劉吉さんが回答を拒否すると、この警官に2平手打ちされた（当時、劉吉さんはすでに 73歳の高齢）。その後、この警官は「留置場でどうするか見ていろ！」と脅迫した。

　このようにして、劉吉さんは永吉県病院での身体検査を強制されたが、結果は高血圧で留置場には入所しなかった。2日後も警官らは諦めず、再び劉吉さんを身体検査に連れて行ったが、劉吉さんの血圧が高いため、留置場は収容しなかった。

　その後、西陽鎮派出所の警官李奇聡は劉吉さんのために保釈手続きを行なったが、検察庁の人員は「お前に彼のために保釈手続きをする資格があるのか？」と言った。劉吉さんは疲れ果てた体で帰宅した。この間、吉林市船営区検察庁は2度劉吉さんを訪ね、設備や資料の出所を絶えず尋ね、それによって劉吉さんにいわゆる罪名を定めるためのでっち上げを行おうとした。その後、船営区裁判所は再び劉吉さんを船営区裁判所に3度呼び出し、3度開廷し、3度拘留を行い、最終的に2024年7月8日に不当に懲役5年の実刑判決を下した。この間、船営区裁判所の裁判長である李忠誠は、裁判中に「劉吉、お前は頑固すぎる！　5年の判決を下す！」と叫んだ。その後、劉吉さんは高血圧のため、またもや留置場に収容を拒否された。2024年9月、西陽鎮派出所は2度電話で劉吉さんに病院での身体検査を受けるように求めたが、いずれも劉吉さんの血圧が高いために拒否された。2024年9月末、劉吉さんは再び西陽鎮派出所から身体検査を受けるようにとの電話を受けた。これほど多くの嫌がらせを経験し、どうしようもない状況の下で、しかも秋の収穫期で人手が必要な時期であったにも関わらず、70代の劉吉さんはやむなく放浪生活を余儀なくされた。

　2025年10月11日午後3時頃、西陽鎮派出所の警官が再び劉吉さんの家を訪れた。彼らは制服も着用せず、劉吉さんの家の近くで、ちょうど帰宅したばかりの劉吉さんに遭遇すると、直ぐパトカーに引きずり込み、同日夜、口前留置場に送られた。その後、公主嶺刑務所に不当に収容された。

　現在に至るまで、公主嶺刑務所は劉吉さんの家族に何の通知もしておらず、家族は依然として劉吉さんの安否を知ることができていいない。