　【明慧日本2025年11月21日】私は64歳で、1998年に法輪大法の修煉を始めました。これまでに何度も警察から嫌がらせや、連行されたり、自宅を荒らされたこともあります。しかし、私は恐れませんでした。なぜなら、師父が私のそばにおられ、宇宙の大法を修めている私は最も正しい生命であり、清らかでまっすぐな人間であることを知っているからです。

　実は、修煉を始める前、私は警察に対して心のしこりがありました。というのも、以前、我が家が警察に包囲されたことがあったからです。当時、弟が人と喧嘩をして、警察が彼を逮捕しにきたのです。それ以来、警察を見ると胸が「ドキッ」として、とても怖がっていました。しかし、修煉してからは、私は正々堂々と真・善・忍の要求に従って自分を律するようになり、もう怖がらなくなりました。恐れがなくなると、師父は何度も私の魔難を取り除いてくださいました。

　一、同修を助ける

　近所に王秉成（おうへいせい）さんという同修がいて、2000年に他の同修と共に逮捕され、労働教養所に送られました。彼の母親は毎日泣いていて、2年来何度も面会を申し込みましたが、いつも拒否されていました。私も同修の状況を知りたくて、労働教養所へ行き、そのまま中へ歩いて入りました。警備員が追いかけてきて、「誰を探しているんだ？」と叫びました。私が王さんの名前を言うと、彼は「面会は禁止されている」と言いました。「なぜですか？」と私が尋ねると、彼は「転向しないからだ」と言いました。「殺人や放火をした人でさえ、一度は会わせるでしょう」と私が言うと、彼はすぐに、「ちょっと待って、電話で聞いてみる」と言い、その後「少し待って、大隊長と指導員が来るから」と言いました。

　しばらくして、大隊長と指導員が一緒に来ました。彼らは警察の制服を着ており、厳しい口調で「あなたは誰だ？」と言いました。私はありのまま、「私は王さんの隣人です。なぜ彼は2年間も面会させてもらえないのですか？」と答えました。彼らが「別に問題はないよ」と言うと、私は「問題がないなら、どうして会わせないんですか？　彼の母親はもう80歳近いですが、何度もここに来たのに、一度も会わせてもらえず、さみしさのあまり病気にまでなりました」と言いました。すると大隊長が「では、午後2時に来なさい」と言いました。私は礼を言ってその場を離れました。少し歩いたところで、警備員が後ろから「おーい、午後2時を忘れるなよ」と叫びました。

　その日の午後、秉成さんの母親はついに息子に会うことができました。同修はとても元気でした。

　このような出来事もありました。ある日、同修と一緒に市場で資料を配っていたところ、突然警察がやって来ました。3人の警官が同修のバッグを奪おうとしており、同修は必死にバッグを握りしめ、髪も乱れてしまい、とても緊迫した状況でした。私は自分のバッグ（大法の資料が入っていました。実は私は小さなショルダーバッグも背負っていて、中には真相を伝える際に使う携帯電話とCDが入っていました）を「パッ」と自転車のかごに投げ入れ、急いで駆け寄り、同修と一緒に3人の警官と奪い合いました。

　警官から「お前は誰だ？　お前は誰だ！」と怒鳴られても私は動じず、恐れもなく、大声で「泥棒や不良を捕まえるのがお仕事でしょう。　なぜ彼女たちを取り締まるのですか？」と言いました。すると、3人は一斉に手を放しました。バッグを抱きしめたままの同修を見て、警官は「中身を出せ！」と言いました。同修は『九評』の冊子を取り出して彼に渡しました。警官が「もっと出せ！」と言うと、私は同修を軽く押して「早く行きなさい！」と言いました。同修は走り去り、警官も去っていき、私は何もされませんでした。

　周りに多くの人が見物していたのを見て、私はこう言いました。「国民の納めた税金を使って、毎日こんな悪いことばかりしています！」すると、露店の人が「あなたも早く行ったほうがいいよ！」と教えてくれました。

　私はやっと我に返り、心から師父に感謝し、師父がおっしゃった以下のことも深く実感しました。「あなたが真の修煉者であれば、われわれの法輪が守ってくれます。わたしは根を宇宙に下ろしているので、あなたを動かせる人がいれば、このわたしをも動かすことができることになり、はっきり言って、その人はこの宇宙を動かすことができることになります」（『轉法輪』）

　二、警官による嫌がらせに直面して

　警官たちはよく大法弟子に電話をかけたり訪問したりして嫌がらせをします。私の家族も圧力を感じていましたが、私の健康状態や性格が大きく改善したのを見て、修煉を励ましてくれました。私が恐れなかったので、家族も怖がりませんでした。ある警官が夫に電話をかけてきて、「私は派出所の警官ですが」と言った途端、夫は彼の言葉を遮り、「お前は詐欺師だろう。どうやって本物の警官だと証明できますか？」と言い、プツンと電話を切りました。

　私が息子の家にいたときも、警官からの電話がありました。警察だと知って私は電話を代わり、相手は「私は新しく配属された警官です。今、北京で大きな会議が開かれています。どうか北京には行かないでください」と言いました。私はこう言いました。「北京で会議があっても私には関係ありません。それに、市民には陳情する権利があります。でも今では警察がよく人を殴るので、ほとんどの人は行く勇気がありません。私たちは善良な人で、法に従う市民です。いつも息子に電話するのも嫌がらせです」

　すると、警官は「上から命令されて電話しているだけです」と言いました。私は「ならば、あなたのしていることは違法です。私たちは善良な人間です。あなたたちは悪人を取り締まるべきでしょう」と話しました。そして、拘置所で不当に拘束されていたときに受けた迫害の経緯を、長い時間かけて彼に伝えました。彼は私に会いに来ると言いましたが、私は「来ないほうがいいです」と言い、電話を切りました。

　その後、息子は「お母さん、良く言い聞かせましたね！」と言いました。その警官は結局来ませんでした。師父が彼の背後にあった邪悪な要素を解体してくださったのです。

　今年8月のある日、同修が朝早く来て、「車から大きな狼犬が降りてきたのを見たから、気をつけて」と教えてくれました。私は気にせず、外出しようと思いましたが、電動自転車の充電がどうしてもできませんでした。11時頃、夫が孫を迎えに行き、私は台所で料理をしていました。すると、「ドンドン」と急いでドアを叩く音が聞こえました。心の中で「孫が悪戯しているのだろう」と思い、ドアを開けて「この小匪賊！」と言おうとした瞬間、目の前に3人の大きな匪賊（警官）がいました！　男性2人と女性1人で、肩にビデオカメラを載せている人もいました。私たちは引っ越してきたばかりで、まだ警官は来たことがありませんでした。

　私は思わず笑ってしまい、しっかりと戸口に立ち、両足はまるで根を張ったように動かず、心は落ち着いていました。警官は「私たちは某某派出所の者ですが、家の中を見せてほしい」と言いました。私は、「あなたたち警官は何年も私を嫌がらせを続けてきました。いつ終わりますか？　汚職や腐敗、チンピラや泥棒、不倫する人たちを放っておいて、なぜ私たち善良な市民ばかりをいじめるのですか。私たちは法を守る市民です。こうして民家に無断で入るのは違法です！」と、私が彼らに言い返す隙を与えませんでした。連発で言い放った後、さっきまでの彼らの威勢はすっかり消えました。

　女性の警官が「おばさん、この前何かありましたよね？」と言ったので、私は大声で「何があったのですか？」と言いました。彼らは一斉に黙り込んでしまいました。

　私も声を低くし、「あなたたちは庶民のお金を使って、役に立たないことばかりやっています」と言いました。警官が「姉さん、中をちょっと見せてください。見るだけですから」と言いながら、体半分ほど家の中に入れ、覗き込みました。

　私は立ったまま動かず、「ダメです！　それは違法です」ときっぱり断りました。そのとき、鍋のご飯やおかずが焦げ始めていましたが、私は動じませんでした。

　彼らが「まだ修煉しているのか？」と聞いたので私は、「修煉しようがしまいが、あなたたちがどうこう言うことですか？　私たちの考えまで干渉するのですか？」と言いました。そして、「天安門焼身自殺事件」の真相を伝え、「本当に罪を犯しているのは高官たちです。一般市民で罪を犯した人はいません。誰も違法行為をする資格はありません」と話しました。

　女性警官が家の中を覗いていましたが、私はこう続けました。「大法は人を善良にします。殴られても殴り返さず、罵られても言い返さず、問題があれば自分の内に向かって探し、家庭も睦まじくなります。私たちは煙草も酒もやりません」

　すると1人の警官が「姉さん、鍋を見てください。全部焦げているようです」と言いました。

　彼らが去った後、私は火を止めて、もっと真相を伝えようと思い、エレベーター口まで追いかけましたが、彼らはすでに下の階へ行っていました。

　三、警官による連行と家宅捜索に直面して

　迫害が始まったばかりの頃のある日、同修と一緒に住宅地で資料を配っていたところ、同修は「どうやら誰かに監視されているみたいです」と言いました。私は「そんなことはないでしょう」と言ったのですが、私たちが上の階から入口まで降りて来ると、辺り一面に警官がいて、非常に緊迫した雰囲気でした。

　私は思わず笑ってしまい、大声で「皆さん、私たちは善良な人です！」と言いました。すると、すぐに彼らの表情は変わりました。

　ある警官が私の前に来て、小さな声でこう言いました。「姉さん、私たちと一緒に来てください。誰かがあなたを通報しました。その人はここにいます。派出所に行って手続きを踏めば、すぐに帰らせます」

　「本当ですか？」と私が聞くと、彼は「本当です」と答えました。

　派出所に着くや否や、私たちは拘束され、その後違法に家宅捜索が行われました。夫はあらかじめ準備をしており、警官に「家には高齢者がいます。1人だけ入ってきてください」と言いました。警官は規定があって、最低でも2人が入らなければならないと言ったのですが、2人で探し回っても何も見つかりませんでした。私はその日のうちに家に戻り、自由を取り戻しました。

　2016年、同修が連行されたことを受け、私は派出所に同修の釈放を求めに行ったところ、結果として私も連行されて家宅捜索を受け、さらに30日間拘置所に拘束されました。出て来てから、私は派出所へ自分の持ち物を取りに行き、「これはすべて私がお金を出して買ったものです。私の物です。なぜ押収するのですか」と言いました。

　彼らが渡してくれないので、私は毎日通いました。派出所には喧嘩や乱闘する者、陳情に来る者など、毎日大勢の人が来ていました。私がそこに座っていると、「何しに来たの？」と聞いてくる人もいました。そこで私は、自分の話や法輪功の真相を話しました。すると、警官たちも一緒に聞いていました。

　ついにある日、警官が「姉さん、あなたの物は国保にあります」と言いました。「国保にあるなら、分かった。国保に行きます」と、出て行こうとしたところ、警官が急いで「姉さん、戻ってください。明日また来てください」と言いました。

　翌日、彼らは押収した物を全て返却し、私にこう言いました。「姉さん、絶対に他の人に言わないでください。あなただけに返しており、他の人にはまだ返していませんから」

　息子に迎えに来るよう電話すると、彼も物が返ってくるとは思っておらず、「すごい！　これが大法の威力です」と繰り返し言いました。

　2025年1月、私たちは50キロ離れた市場へ真相を伝えに行きました。その間、その市場では同修が次々と連行されていました。私たちの車もぶつけられましたが、移動には支障ありませんでした。部品を待っている間、同修が「しばらく行くのをやめましょう。学法し、内に向けて探すべきです。何事も偶然ではありません」と言いました。

　相談の結果、市場の周辺で真相を伝えても良いと決め、ある日気づけば市場まで車を走らせていました。下車して資料を配り、その日は多くの人にスムーズに三退を勧めることができました。帰ろうとしたとき、私は連行されました。警察車両に入ることを拒否しましたが、3人の警官が私を押し込みました。車内で、私は警官たちにずっと真相を伝え続けました。

　派出所に着くと、所長は腰に手を当て、凄い形相で私を睨みました。私は落ち着いて彼に近寄ると、彼はさっと去って行きました。その瞬間、心の底から正念を感じました。邪悪は正義に勝てないのです。怖がっているのは私ではなく、彼だったのです。

　派出所でも、私はずっと真相を話し続けました。「過去の運動はすべてでっち上げです。劉少奇が裏切り者だと言われていますが、その証拠はどこにありますか？　作り話です」と私が言うと、国保の人が横柄に「どうして分かるの？」と聞きました。「平反されたのではないでしょう！」と私が言うと、誰も口を閉ざしました。私はさらにこう言いました。「将来、不幸になるのはあなたたちですよ。上からの命令だからって何でもやるのですか？　法輪功は佛法修煉です。善悪に報いがあるのは天理です」

　懸命に真相を伝えたにも拘らず、彼らは私を15日間拘留しようとしました。健康診断の際、私には高血圧の仮相が現れ、公安系統の病院でも、拘置所でも高血圧が出ました。拘置所に入ることを拒む私に、所長が「病気があれば病院に行きなさい」と言うと、私は早速外へ出て行きました。警官らは私がこんなにあっさり引き下がるとは思っていなくて、もう遅い時間帯だったので私を速やかに県立病院に連れて行きました。着くと、医師はすぐに私の入院を求めました。警察も手出しできず、引き上げました。こうして私はその日のうちに家に帰ることができました。

　翌朝早く、夫が私の私物（鍵やお金などが入っているバッグ）を取りに地元の国保に行き、こう言いました。「弁護士に相談しました。法輪功は何かの宗教ではありません」。すると国保の人は「違うって？　テレビでやってましたよ」と言ったので、夫はこう言いました。「あれは江沢民がやったことです。弁護士によると、法律上認められていません」

　担当者に会い、物を返してほしいと夫が言うと、担当者は隊長に報告する必要があると言いました。隊長はまさにさきほど夫と会話を交わしていた人物でした。物はすべて返却されました。

　夫は忍耐強く、正義感があり、恐れず、公安局の門前で一日中待ちました。早朝に行き、夜遅くに戻りました。

　四、正々堂々と真相を伝える

　師父は『精進要旨』の「はっきりと目覚めよ」の中でこのようにおっしゃっています。「仕事のときの口調、善の心、それに加えて、道理で人の心を変えることができます」

　ある日、私たちは真相を伝えに六号集に行きました。私の手元には大きな冊子一つしか残っておらず、しかも地面から拾ったもので、少し汚れていました。数人が一緒に座っていて、私が近づくとある人が、「法輪功は給料をくれないが、共産党はくれる。もし法輪功が給料をくれるなら信じるよ」と言いました。

　私はこう言いました。「あなたは誰のために働いてきたのですか？　共産党のために一生働いて、何十年も働いてきて、今やっと月3～4千元もらっているでしょう。働いていなければ、支給されますか？　法輪功から給料をもらいたいですって？　法輪功はあなたの命を救うためにあるのです」

　隣の人が「ああ、本当にその通りです！　1冊ください」と言いました。私は「少し汚れていますが」と言うと、彼は「構いません。汚れていても読みたいです！」と言うとすぐに読み始めました。

　私は続けて彼らにこう話しました。「天安門焼身自殺はでっち上げです。私たちは何かさせようとしているわけではありません。ただ安全を守ってほしく、真相を知れば救われる希望が見えます。共産党が支給していますが、共産党のないところではもっと多く支給されているのです」。隣の女性もうなずきました。

　私はさらにこう続けました。「私たちは30～40年働いてきて、やっともらえたのは、この微々たる金額ですが、外国では坑道で4年働けば、一生かかっても使い切れないほどのお金を稼げます。私たちは一生坑道で働いても、たったの3千～4千しか貰えません。お金は一体どこへ消えたのですか？　全部彼らの懐に入ったのです。彼らがいなければ、私たちはもっと多くもらえたはずです」。法輪功から支給されたいと言った人は黙ったまま去っていき、他の人たちは皆三退しました。

　ある日、私が真相を伝え三退を勧めていたところ、突然1人の老人がやってきて私の自転車のハンドルをつかみ、派出所に連れて行こうとしました。私が笑いながら「派出所に何をしに行くのですか？　派出所は悪人を取り締まる場所ですよ。私たちは善良な人です」と言うと、老人も笑い、ハンドルを掴んだ手を放しました。

　私は「一正が百邪を圧する」ことを深く実感しています。真相を伝えに出かける度に、私は常に服装に気を遣い、自信を持って臨みます。大法によって造り上げられた私は大法の一粒子であり、大法の中で溶錬されているのです。

　跪いて師父に感謝します！

　同修の皆さんに感謝します！

　（明慧ネット第22回中国法会原稿）