　【明慧日本2025年11月23日】今年10月11日、浙江省台州市椒江区の裁判所は二度目の不当な開廷を行い、黒竜江省龍江県の法輪功学習者・富雲平さん（女性）に対し、不当に懲役1年9カ月の判決を下した。富雲平さんはこの判決を不服とし、現在控訴した。

　富雲平さん（別名：富銀苹、富雲萍）は黒竜江省チチハル市龍江県の出身で、浙江省台州市で出稼ぎ生活を送っていた。富雲平さんは法輪大法への揺るぎない信仰を理由に、過去、2014年と2021年に黒竜江省龍江県の公安・検察・司法機関により濡れ衣を着せられ、二度とも不当に懲役3年、合計6年の判決を下された。その間、拘置所や黒竜江女子刑務所で迫害を受けた。2024年5月、富雲平さんは苦難を経て黒竜江女子刑務所から解放された。

　今年4月7日、富雲平さんは善意から人々に大法の素晴らしさを語ったことが原因で、台州市椒江区公安支局に連行された。警官は彼女の住居を不当に家宅捜索したが、発見されたのは法を学ぶための再生機器一つのみだった。警官は彼女を陥れるための「証拠」をでっち上げるため、彼女が働いていた飲食店に行き、一緒に働く同僚全員を派出所に呼び寄せた。同僚一人一人から供述調書を取り、富雲平さんが彼らに何を話したか聞いた。

　4月8日、富雲平さんは不当に刑事拘留され、台州市拘置所に収容された。

　5月中旬、富雲平さんは台州市検察庁により不当に逮捕され、6月中旬には台州市椒江区裁判所へ送致された。

　この間、6月19日、富雲平さんの家族は台州市拘置所から電話を受け、富雲平さんが脳出血を起こし、市立病院に緊急搬送されたことを告げられた。家族が病院に駆けつけると、彼女は体の半分が動かず、話すこともできない状態で、拘束具でベッドに縛り付けられていたが、意識は比較的はっきりしていた。家族は極度の苦痛を感じ、拘置所に対し「保釈」の申請手続きを行うよう要求したが、この謀略事件を担当する台州市椒江区裁判所の執行裁判官はこれを拒否し、許可しなかった。

　富雲平さんの娘は弁護士の助力を求めるしかなかった。

　8月5日、浙江省台州市椒江区裁判所で、富雲平さんに対する不当な開廷が行われ、彼女の弁護士は無罪を主張した。法廷では即日判決は下されなかった。その後、彼女の案件は「証拠」を補強するため検察庁に差し戻された。

　その後、台州市椒江区裁判所の人員は家族に対し、10月11日午前に富雲平さんに対する二度目の開廷を行うと通知した。

　最近の情報によると、富雲平さんは台州市椒江区裁判所により懲役1年9カ月の不当判決を下された。富雲平さんはこの判決を不服とし、現在控訴している。

　過去、龍江県で二度の不当判決と迫害

　富雲平さんはかつて、2014年と2021年の二度にわたり、チチハル市龍江県の公安・検察・司法機関により濡れ衣を着せられ、二度とも不当に懲役3年の判決を下され、黒竜江女子刑務所に拘禁され迫害を受けた。

　2014年3月11日、富雲平さんが人々に慈悲の心で真相を語っている際に、チチハル市龍江県公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官に連行された。地元の拘置所に女性の収容施設がなかったため、チチハル第一拘置所に送られた。しかし、彼女の血圧が高く基準を満たしていなかったため、入所しなかった。その後、富雲平さんはチチハル第拘置所に不当に拘禁された。

　チチハル市龍江県裁判所は開廷時間を数回延期した後、2014年9月17日に富雲平さんに対し不当に懲役3年の判決を下し、彼女を黒竜江省女子刑務所に拘禁した。当時、富雲平さんの家には高校生と小学生の2人の子供がおり、食事を作る者がおらず、非常に困難な状況に置かれた。

　2020年3月17日午後、富雲平さんが人々に真相を語っている最中に、再び警官に連行された。警官は富さんの家を不当に捜索し、さらに富さんの夫と次女を公安局に連行したほか、彼女の生家までも不当に家宅捜索した。

　2021年5月1日頃、富雲平さんは放浪生活を余儀なくされた。大慶で出稼ぎ中に、彼女は再び連行され、その後チチハル拘置所に拘禁された。彼女を陥れる案件は龍江県裁判所に送致された。

　2021年5月11日、龍江県裁判所は即日不当な開廷を強行し、早々に結審した。富雲平さんは再度不当に懲役3年の判決を下された。この開廷時、家族には一切通知がなかった。富雲平さんは明確に控訴する意向を示していたが、家族が龍江裁判所に控訴状を受け取ったか尋ねたところ、龍江裁判所は拘置所から送られていないとして受け取りを否定し続けた。家族が拘置所に確認すると、拘置所はすでに転送したと述べた。

　2021年9月、富雲平さんの判決はチチハル市中級裁判所により不当に懲役3年の原判決を維持された。富雲平さんは三たび黒竜江女子刑務所に拘禁され迫害を受けた。2024年5月、数々の苦難を経て富雲平さんは黒竜江女子刑務所から解放された。

　自由を得てからわずか1年足らずの今年4月7日、浙江省台州市で出稼ぎ中に、富雲平さんは通りすがりの人々に大法の素晴らしさを語ったことを理由に、再び連行された。現在、浙江省台州市椒江区裁判所により不当に懲役1年9カ月の判決を下され、控訴中である。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）