　【明慧日本2025年11月23日】家族の同修が共産党に連行されました。「公義フォーラム」の弁護士の同修の協力のもと、私は告発書を書き始め、公安局の捜査段階から提出し始めました。最初は家族の常人の名義で出していましたが、後に私は親友の弁護人としての立場を申請しました。その過程で正念がどんどん強くなり、しばしば自分が堂々たる気概として、エネルギーが天空を覆うように感じました。このときの私の心境は、当初、報復や迫害を恐れていた頃とはまったく違っていました。この天地がひっくり返るような変化は、法の中で着実に修めた結果であり、三つのことをしっかり行う中での昇華であり、すべて師父が一歩一歩弟子を導いてくださったからです。　――本文より抜粋

　私は2011年に法輪大法の修煉を始めました。今日は、ここ2年間にわたり合法的な手段で法を実証した体験を書き、師父に報告し、皆さんと共有したいと思います。

　私は家族である同修と大きな対立があり、彼女に不満を抱いていました。ある時、私は同修とこの問題について深く交流しました。この過程で私は怨恨の心を放下し、三つのことをしっかり行うことこそ自分が重視すべきであり、人がどうであるかに執着すべきではないと悟りました。

　私たちは毎日衆生に真相を伝えており、相手の人格や行いに執着したことはありません。しかし、家族の同修に対して執着してしまうのは、自分の家族であるからであり、これは私心であり、情であり、取り除くべきものなのです。このことに気づいた時、私は全身が軽くなったように感じました。家に戻った後、私は夢を見ました。山頂から下へ滑り落ちていくところで、私は滑り落ちたくなく、手で物につかまってよじ登ることができず、同修が私を引き上げてくれたのです。

　その直後、家族の同修が邪悪な共産党に連行される出来事が起こりました。

　一、いったい何を恐れているのか

　家族の同修に問題が起きる前、私はすでに他の連行された同修の救援を手伝ったことがありました。その時、同修が書いた、悪事を働いた者を告発することで迫害に対抗した文章を読み、とても共感しました。しかし、同修の家族らはそれを実行することができず、彼らはとても恐れていました。今回は、迫害を受けた者の家族として、私はこのことをやり遂げたいと思ったのです。

　恐れる心が最大の障害でした。告発書を出すことで迫害されたり、報復されるのではないかと恐れていたのです。どうすればいいのか？　このとき私は身をもって体験したある場面を思い出しました。誰もいない、家宅捜索を受けたばかりの家の中で、私は心の中で師父に「どうすればよいのでしょうか」と尋ねました。私は『轉法輪』を手に取り、ぱっと開いたところ、こう書かれていました。

　「彼は本性が変わらないので、また大蛇に化けてわたしの妨害をしました。あまりにもひどすぎたので、わたしはそれを手に掴んで、『化功』というきわめて強い功を使って、その下半身を溶かして水にしました。その上半身だけが逃げ帰りました」。私は、これは師父が私に魔を取り除くよう教えておられるのだと悟りました。

　師父の法によるご啓示を得て、私はさらに決心が強くなりました。そこで心を静めて、恐れる心の根源を探しました。何を恐れているのか？　恐れるというのは、相手が強く、自分が弱いと感じているからであり、相手は自分に強制的な措置を取るのではないか、自分にはどうすることもできないと思っているからです。では、相手とは誰でしょうか？　それは旧勢力であり、人間なのです。では私は誰でしょうか？　私の背後には師父がおられ、私は修煉者であり、半分は神なのです。では、どうして彼らを恐れる必要があるのでしょうか？　恐れるべきなのは彼らのほうではありませんか。

　そこで私は「公義フォーラム」の弁護士の同修たちの協力を得て、告発書の作成を始め、公安局の捜査段階から提出を開始しました。最初は家族の常人の名義で「信訪辦公室」に告発書を提出していましたが、後に私は親友の弁護人の立場を申請し、徐々にその立場でさまざまな文書を提出するようになりました。

　「公義フォーラム」には『親友や友人への迫害に反対するための法律活用に関する参考資料』というものがあり、その内容はとても充実しています。そこには、迫害事件が発生した後、被迫害者の家族が公安・検察・裁判所の各段階で作成できるさまざまな法律文書について書かれています。文書のテンプレートも用意されており、自分の具体的な状況を当てはめるだけで作成できるようになっています。

　告発書を書き上げた後、私は各段階でこの文書に沿って、それぞれの段階で書くべきものをきちんと書き、不明な点はフォーラムで弁護士の同修に尋ねました。各段階で提出する文書はとても多く、内容も豊富でしたが、私は主要なもの、重要だと思うものを選んで作成しました。こうして私が書いた文書は次第に増え、最初の数ページから後には厚い束になり、多方面に真相を伝える真実パッケージとなりました。

　二、理性かつ明晰を保ち、守勢から攻勢へ転じる

　このプロジェクトを深く進めるうちに、私はこの迫害の性質がますます明確になってきました。司法の全過程がすべて違法であり、罪名も違法であり、手続きも違法です（この事件は検察の起訴審査段階と裁判段階で管轄外の部署に移されており、いわゆる専管ですが、これも違法です）。また、検察の起訴審査段階や裁判段階の多くの手続きも違法です。例えば、家宅捜索に正当な理由がない、警官が制服を着用せず、警察証や関連文書を提示せず、閲覧を妨げ、法廷で証拠の確認を行わず、4要件が成立せず、開廷前に親族や弁護人に通知しないなどです。

　こうして、さまざまな法律文書を通じて過程の違法性を明らかにし、同時に責任者を追及すること、これがこのプロジェクトの核心内容です。告発書、法律意見書、陳述意見書、無罪証拠調取申請書、事例による法解釈の申請書、回避申請書、裁判官定員撤回申請書、案件取り消し申請書など、一連の法律文書は、それぞれ異なる形式と重点で全過程の違法性を明らかにしています。各文書は異なる違法性を説明し、異なる真実の内容を伝えています。段階的に進め、事実、法律、道理、中国文化などの観点から法輪功事件の前後関係、国内外の法輪功に対する態度の違い、三退を勧める合法性・合理性を論じ、人々にこの迫害の違法性と共産党の邪悪さを認識させます。

　私は異なる法律文書を用いて、異なる真実の内容を伝え、衆生に対してさまざまな側面・角度・レベルから迫害の違法性と法輪功が国や国民に利益をもたらす客観的事実を説明しました。同時に、この迫害が人類や社会に及ぼす危害をさらに説明し、および迫害が発生したより深い歴史的原因を明らかにしました。

　過程の中で私の思考は徐々に明晰になり、変異した物質も取り除かれ、迫害されて自分の力が弱いと感じる物質も次第に消えていきました。迫害され、自分は無力で、邪悪は道理をわきまえず、自分は正しくても言い返せないという受動的な状態から、理性的で頭脳が明晰になり、エネルギーが強く、邪は正に勝てず、魔が一尺高れば道は一丈高くなるという主宰者の状態へとゆっくり変わっていきました。

　同修の文章「警察に法律を説き　衆生を導いて難関を突破する」は、とても素晴らしいと思います。私たちこそ大穹の主であり、法から得た智慧と能力を、この迫害の中で、虚言に覆われた公安・検察・裁判所の衆生を救うために用いなければなりません。

　ネットで法律文書を提出し終えた後、私は広範囲での郵送を始めました。初めて法律文書を郵送したとき、内心に少し不安がありました。料金を支払った後、私は宅配車の側面から身を翻して戻りました。文書のそばを通った瞬間、天目で2本の光が遠方へ直線に走るのが見え、私はすぐ悟りました。時空が異なるため、この空間では法律文書はまだ郵送されていませんが、他の空間ではすでに邪悪を取り除いていました。私たちの法律文書は別の空間ではエネルギーであり、法器であり、邪悪を消滅する光であり、闇は光を最も恐れ、邪悪が功に抵抗できるはずがありません。

　師父が弟子を励まし、この件における弟子の悟性を高めるために見せてくださったもので、私は一気に心が落ち着きました。

　その後、私は地元、省内、省外の著名人に郵送し、邪悪を暴き、善良な人々の関心と援助を求めると同時に、彼らが自分の地域で起きている迫害事件に目を向け、できる限り正義を守ってくださることを願いました。しかし、実際には私たちは彼らを救い済度しているのです。

　このことを行う過程の中で正念はますます強くなり、しばしば自分が天地がひっくり返るような変化、エネルギーが天空を覆っているように感じました。このときの私の心境は、当初、告発書を提出したいと思いながらも報復や迫害を恐れていた頃の状態とは、すでに大きくかけ離れていました。自分のこの天地がひっくり返るような変化は、法の中で着実に修めた結果であり、三つのことをしっかり行う中での昇華です。師恩は限りなく広大で、すべては師父が一歩一歩、弟子を導いてくださったおかげで歩き通すことができました。

　三、進む道が分からなかったところから、効果が見えてきたこと

　家族である同修は、私たちが粘り強く権利を守り続けていたことで、数カ月後に解放されました。ある検察官は最初、とても邪悪な態度でした。私が電話をすると、その検察官は怒鳴って言いました。「法輪功は『九評』を発表して、共産党を反対しているのだ！　おまえたちの本には共産党を反対する内容が入っている！」

　家族が戻ってきてから私に話してくれたところによると、解放される前に、その検察官が本人にこう話したそうです。「あなたのこの件は事実がはっきりせず、証拠も不足しており、本来なら無罪釈放にすべきです。しかし、あなたを帰してしまうと、私たちは国家賠償の責任追及に直面することになります。だから、最低の数カ月の刑を判決として付けます」

　最初に主管の裁判官に電話をかけたとき、その裁判官は「法輪功の案件で私に電話するとは！？』と言いました。しかしその後、彼は誠実に私に「あなたは弁護士になれるよ」と言ってくれました。この間に私が経験したことは、本当にたくさん書けるほどです。

　当初を振り返ると、自分には道理があっても言い出せず、進む道が何かも分からず、ただ自分のわずかな信念だけが自分を支えていました。数えきれないほどの日々を費やし、「公義フォーラム」の弁護士の同修に何度も質問し、法律文書を修正し、人間の中にある自分の細かな、そして深刻な誤った認識を正し、自分の観念を変えました。

　家族の同修は戻ってきましたが、しかし今回一緒に拘束された多くの同修はまだ戻っておらず、私の法律による追及の道は止まっていません。裁判が開かれるまで、私は法律文書の形で公安・検察・裁判所の責任者を追及し続けました。他の無罪を貫いてきた同修も、長い刑期を言い渡されることはなく、間もなく解放されました。

　家に戻った同修との交流で、「最初は邪悪の勢いがすさまじく、本当に天が崩れ落ちたかと思ったが、その後、なぜかうやむやに終わりました」と話してくれました。私たちは気づきました。実際には、同修が正念正行を保つ過程で、私たちが外から法律の手段により追及を行い、内外が連携したことで、他の空間で邪悪が解体されたのです。

　（続く）