　文／中国黒龍江省の大法弟子

　【明慧日本2025年11月23日】私は民間企業で部門責任者として務めており、今年で53歳になります。2008年当時、中国共産党（以下、中共）による法輪功への迫害が始まってから9年が経っていましたが、私はその頃に法輪大法の修煉を始めました。大法に出会ってからは、まるで自由に飛ぶ小鳥のように心が軽くなり、迫害の続く中国で修煉でき、師父の弟子になれたことを本当に幸運に思いました。このご縁は何よりも大切なものです。

　私は病気治療を目的に修煉を始めたわけではありません。しかし、修煉を始めてから、長年悩まされていた慢性胃腸炎、咽喉炎、頚椎症、腰の筋肉疲労などの症状がすっかり治りました。この17年間、薬を飲んだことも注射をしたこともありません。入社した当時、私は会社で最年長の社員でしたが、今では社員の登山活動で真っ先に山頂に到着するほど元気です。健康でいられるのは、まさに法輪大法を修煉しているおかげだと感じています。

　一、大法に出会う

　夫は私より15カ月早く大法を学び始めました。当時、夫は何とかして私にも修煉してほしいと勧めてくれていましたが、私はまったく受け入れませんでした。夫が勧めれば勧めるほど、かえって聞き入れる気になれませんでした。しかし、ある日、夫が何も言わなくなったころ、ふと「試しに煉功してみようかな」という思いが心に浮かびました。その一念を起こした瞬間から、師父が私を見守ってくださっていると感じました。

　その夜、師父が私の身体を浄化してくださいました。下痢のような状態が続きましたが、まったくつらくなく、むしろ身体が軽く感じられました。数日間、昼間は普通に仕事をし、夜に家に戻ると何度もトイレに行くという状態が続きました。

　そのころ、夫が学法している時に私も師父の説法を少し耳にしていたため、すでに師父が私を導いてくださっていると分かりました。私は自分から夫に煉功の動作を教えてほしいと頼みました。第二式の功法を学んでいる時、両腕の間で法輪が回転しているのを確かに感じました。目には見えませんが、強いエネルギーの回転をはっきりと感じたのです。

　その瞬間、私の中に根付いていた無神論は一気に崩れ去りました。中共により無神論で育てられてきた私が、わずかな時間で180度転換し、法輪大法の修煉者になったのです。師父は衆生を救うために来られ、この修煉の機縁は千載一遇のものだと強く信じました。

　夫は、私が早くから各地の説法を読んで理解できず迷ってしまわないかと心配し、修煉を始めたばかりのころは『轉法輪』以外の説法を読ませませんでしたが、私は夫のいない時にこっそり読んでいました。

　学法を続けるうちに、真相を知らない多くの人々に法輪大法の素晴らしさと迫害の実態を伝える責任があると理解しました。その強い思いから、私たちは家に資料拠点を作りました。夫婦で昼間は仕事をし、夜は学法し、週末には真相資料を配りに出かけていました。

　二、はっきり見分ける

　大法を学び始めたころから、より多くの人に大法の真相を伝えなければならないと感じていました。しかし当初は旧勢力についての理解が曖昧で、旧勢力の按排をどのように否定すべきかもよく分かっていませんでした。真相を伝える活動をしていると、「もし捕まったらどう対応しよう」といった考えが絶えず湧き上がり、抑えようとしても抑えられませんでした。そうした中で、学法を続けるうちに少しずつ師父の按排を悟ることができるようになりました。

　師父はこう説かれています。「法輪大法には、間違った方向へずれることから学習者を守る力があります。どのように守るのでしょうか？　あなたが真の修煉者であれば、われわれの法輪が守ってくれます。わたしは根を宇宙に下ろしているので、あなたを動かせる人がいれば、このわたしをも動かすことができることになり、はっきり言って、その人はこの宇宙を動かすことができることになります」（『轉法輪』）

　この言葉は私の心に深く響きました。師父が弟子を守ってくださる前提は、自分が本当に修煉する者であることだと悟りました。

　それ以来、どんな小さなことでも「修煉者としてどう考え、どう行動すべきか」をまず思い浮かべるようにしました。すると、「捕まったらどう抵抗しよう」という思いは真の修煉者の考えではないと分かりました。師父は弟子に迫害を按排されておらず、不安全な状況も按排していません。師父の按排でないものは、私は決して受け入れません。捕まる、取り調べられるといった観念そのものが旧勢力の按排だと見分けました。

　私は常に「師父が按排されていないものは、すべて不要だ」と心の中で自分に言い聞かせていました。

　修煉を始めたばかりのころは、正念でない考えに気づかないことがよくありました。ある時、「旧勢力の按排を認めない。私は怖くない」という思いが浮かび、正しい考えだと思って放置してしまいました。その夜、夢を見ました。悪人に追いかけられ、私は怖がらず橋の下に隠れましたが、すぐに見つかってしまいました。

　その夢を通して悟りました。追いかける存在があること自体が旧勢力の按排を暗示しています。「怖くない」というのは常人の勇気にすぎず、迫害の存在を前提にした考え方です。常人の考えでは、旧勢力の迫害を防ぐことはできません。師父が私を悟らせてくださり、そうした考えも旧勢力の按排を認めてしまうものだと気づきました。私は師父と大法を信じ、師父が按排された道をしっかり歩むべきであり、捕まる・迫害されるといった思いを完全に取り除いてこそ、旧勢力のやり方は通用しなくなると理解しました。

　（続く）