　【明慧日本2025年11月24日】（中国＝明慧記者）安徽女子刑務所はいまだに、不当に拘禁されている法輪功学習者（以下、学習者）に対し、極めて非人道的な拷問を行っている。臨泉県の学習者・王翠蘭さんは、迫害により腰が90度近くまで曲がり、痩せ衰えて歩くこともできなくなっている。合肥市の学習者・丁書梅さんは拷問された結果、子宮癌を発症した。学習者・劉利英さんも、迫害されて極度にやせ細り、皮膚病を発症し、全身に痒みが伴うみみず腫れが広がり、激しいかゆみに苦しんでいる。

　安徽女子刑務所に送られる学習者は、まず第12監区に入れられ、規則の暗唱や「教育」を受ける。警官は、スタンガンを手にして学習者を脅迫し、強制的にしゃがませ、「転向」を迫るなど、極めて悪質な言葉を繰り返している。学習者の体調にかかわらず、寒風の中で雨に打たせるなど非人間的なことをしている。

　臨泉県病院を退職した看護師・王翠蘭さん（2020年6月12日に連行され、懲役10年）は、2度目の迫害で第3監区に拘禁されている。前回の迫害で身体に後遺症が残り、今回も「転向」を拒否したために、腰が伸びなくて90度近くまで曲がり、歩行困難となった。2人の受刑者に支えられてようやく歩くことができ、誰が見ても胸が痛む様子である。王さんは排便を20日以上も禁じられ、排尿すら一週間に一度しか許されず、その度に師父や大法を罵るよう強要されたが、王さんは良心に反することを拒んだ。ある善意の者が王さんをトイレに連れていったが、尿の色は赤褐色で匂いが強烈であった。王さんは飲食もほとんど許されず、長期の飢えと疲労により、身体からは悪臭が漂っていたという。彼女は極限の苦痛に耐えながら日々を過ごしている。

　学習者の趙美君さん（2020年10月21日に連行され、懲役8年6カ月）も第3監区に拘禁されており、僅かな食事しか与えられず、あるいは全く食べ物を与えられない状況である。

　合肥市の学習者・丁書梅さん（2017年10月30日に連行され、懲役8年）は、第8監区に拘禁されており、2度目の不当拘禁である。丁さんは「転向」を拒否し、警官は過酷な労働や洗面禁止などの方法で拷問を加えた。刑期の半ばに父親と夫を失った際も、それを利用してさらに「転向」を迫ったが、丁さんは屈しなかった。長年の重労働と精神的プレッシャーにより、子宮癌を発症した。

　学習者・劉利英さん（不当懲役9年）は、過酷な作業を強制されて極度にやせ細り、皮膚病に罹り、全身が腫れ物に覆われてかゆみに苦しんでいる。

　安徽女子刑務所では、学習者が「転向」を拒否すると、警官が受刑者全員を煽動して集団的な暴行や嫌がらせを行わせ、反省文の強要、立たせ続ける体罰、夜間作業の強制、食事やトイレの制限などを加える。70の女性学習者は、「転向」を拒んだために7年間立たされ続けたという。これは解放された複数の受刑者の証言により確認された。

　安徽省女子刑務所は、中国共産党による学習者への迫害の最も残酷で悪名高く、主な手段は以下の通りである。

　1、電気ショック

　学習者の両手を背中にまわし手錠をかけ、スタンガンで首、腋の下、こめかみなどの敏感な部位に長時間電気ショックを与え、電池が切れるまで続ける。

拷問のイメージ図：両手を背中で手錠にかけ、電気ショックを与える

　2、暴力

　警官および受刑者が学習者を床に押し倒して頭部を蹴る、あるいは机の上に押さえつけて頭部を殴打する。

拷問のイメージ図：殴打する

　3、縛り付ける

　学習者をベッドの間に立たせたまま長時間手錠で拘束し、睡眠を禁じ、長時間にわたって縛り付ける。

拷問のイメージ図：立ったままベッドに縛り付ける

　4、薬物による迫害

　学習者に身体に害を及ぼす不明の薬を服用させ、身体に害を及ぼす毒針を注射する。

拷問のイメージ図：薬物を注射する

　5、労役

　学習者に奴隷労働を強要し、1日の労働時間は19～20時間に及び、ときには24時間休憩を与えない。

　6、立つ姿勢を強要

　連日にわたり学習者を立たせ続け、休憩を禁じ、トイレも許さない。

　7、拘束服

　学習者を縛り、いわゆる「拘束服」を着せ、数カ月に及ぶこともある。締め付けが過度であるため、被害者が何度もショック状態に陥る。

拷問のイメージ図：「拘束服」を着せる

　安徽省蚌埠市の79歳の学習者で上級技師である梁懷遠さん（女性）は、2016年2月に連行されて不当な判決を受け、安徽省女子刑務所に拘禁された。迫害により自力で身の回りのことができなくなり、家族は医療措置による仮保釈を求めたが実現しなかった。その後、弁護士が出向いて刑務所で面会し、迫害によって話すことも起き上がることもできない高齢の梁さんとようやく会うことができた。紆余曲折を経て自宅に連れ戻すことはできたが、体は回復せず、2024年11月25日に亡くなった。