　【明慧日本2025年11月24日】黒竜江省ハルビン市に住む85歳の法輪功学習者（以下、学習者）の曹世斌さん（男性）が、今年11月6日午前に、チチハル市富裕県の公安によってハルビンの自宅から強制的に運び出された。彼は現在、富裕県留置場に不当に拘束されている。状況は調査中である。

　曹世斌さんは高級エンジニアであり、黒竜江省工学院を卒業後、兵器工場で軽兵器の設計・研究開発に40年近く従事した。彼は複数の拳銃、軽機関銃、警察用暴動鎮圧銃、および対応する弾薬を設計した。彼は寛大で優しく親切な年配者で、人に対して善意をもって接する。彼の最大の願いは、より多くの中国人が法輪大法の素晴らしを理解し、人災、天災、疫病から遠ざかることである。

　今年1月、富裕県の県知事に真相の手紙を郵送して善意から忠告したことが原因で、曹世斌さんは富裕県の公安、検察、裁判所の関係者によって虚偽の告発をされ、不当に懲役3年、罰金1万元（約21万円）を科された。

　今年11月6日午前、富裕県公安局政保隊の李鵬が、政保隊の一団の警官と医療関係者を率いて、ハルビンの曹世斌さん宅を訪れた。彼の血圧が190に達していたにもかかわらず、家族の制止や反対を無視し、軟性担架を使って高齢の彼を強制的に運び去った。夕方になって家族に対し、彼が富裕県留置場に入れられたことを告げた。

　関連する学習者への迫害事例

　富裕県の70歳の学習者・袁洪英さんという年配女性は、今年2月5日にハルビン駅の待合室でハルビン鉄道派出所の警官に拘束され、ハルビン第二留置場に拘束された。7月中旬、袁さんはハルビン鉄道運輸裁判所によって不当に懲役3年、罰金2,000元を恐喝され、控訴したがハルビン鉄道中級裁判所によって原判決が維持された。10月にハルビン女子刑務所に送られ、引き続き不当な拘禁と迫害を受けている。

　チチハル市富裕県の公安警察は、今年7月20日に複数の学習者を拘束した。県政法委員会と国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）が長期間にわたり計画を練り、携帯電話の傍受、尾行・盗撮、監視カメラによる捜査などの手段を用い、7月20日未明に統一した時間に、事前に警察官を出動させ、未明から張り込み、リストに基づいて拘束、家宅捜索を行った。その場にいた家族や親族までもが一緒に拘束された。学習者の范静涛さんは不当に15日間拘留されたが、その妻と姪はその日のうちに帰宅した。王艶玲さんは不当に10日間拘留され、その夫はその日のうちに帰宅した。製紙工場に勤める王先生、景桂香さん、湯英さんたちはチチハル留置場に不当に拘束されている。公安内部の関係者によると、合計21人が拘束されたという。

　明慧ネットの資料統計によると、2024年にチチハル市では少なくとも21人の学習者が迫害を受けた。内訳は、3人が不当に有罪判決を受け、3人が不当に開廷され、少なくとも11人が拘束され、少なくとも3人が嫌がらせを受けた。1人は年金支給が停止され、罰金として少なくとも4万5,500元（約95万円）の現金を強請られ、パソコン、プリンター、個人の貴重品が押収された。強請られた金額の合計は少なくとも7万元（約147万円）に上る。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）