文／河北省の大法弟子（本人が口述　同修が整理）

　【明慧日本2025年11月24日】（前文に続く）

　私は1996年5月から法輪大法を修煉し始めている女性弟子で、今年73歳です。29年間の修煉の中で、慈悲深い師父が常に弟子を見守り、加護してくださいました。数々の難関を乗り越え、師の法を正すことを手伝い、衆生を救うという神聖な使命を果たしてきました。

　私はよく行っている同修たちに比べると、まだまだ及ばないと感じています。ただ同修たちに伝えたいのは、迫害に直面しても恐れる必要はないということです。本当に迫害されたら、それに抵抗し、師父が教えてくださった通りにすればいいのです。一つは邪悪に協力しないことです。ある時、同修と大法の真相を伝えに出かけたところ、私服警官に遭遇しました。私たちは警官だと気づかず、同修が大法の真相のチラシを貼っている最中に、結局連行されてしまったのです。

　ーー本文より抜粋

　ある時、私は同修と真相を伝えに出かけたところ、私服警官らに遭遇しました。私たちは警官だと気づかず、同修が法輪大法の真相のステッカーを貼っている最中に連行されてしまいました。警官が私を車に押し込もうとしましたが、私は乗らず、そこで座って座禅をしました。同修が私に向かって「そんなことしないで」と言いました。周囲の目があるからという意味でした。私は「人に見られても恐れることはない。恥ずべきことをしているわけじゃない」と思いました。

　派出所や拘置所に移送されても、私は一切従いませんでした。拘置所で同修が「あら、あなたって英雄みたいね」と言ったので、私は「人間的に言えば英雄かもしれない。しかし法の上では、邪悪な要求や命令、指示に協力しないことです。これが法に則った態度です。私は罪も過ちも犯していないのに、なぜ協力しなければならないのですか？　これに従わないことです」と言いました。

　その後、同修は別の部屋に移されました。数日後、同修は箸の袋入れの強制労働に送られました。他の人が私に「お前の友も箸の袋いれをやっている。よくやっているよ」と言いました。こっそり覗くと、同修が確かにやっていました。そこで私はどうすべきか考えました。以前は同修がいて相談できましたが、同修が去ってしまい、私はとても孤独になり、頼れるのは自分だけだとわかったのです。数日後、私も箸の袋いれを命じられました。彼らは「あなたの箸の袋いれは本当に速くて、とても上手だ」と私を褒めました。実際は、私は速くできなかったのですが、彼らはただ私にここで働かせたかったためでした。

　私は、「ここで働いていたら正念を発することができない。これはダメだ。もう働くわけにはいかない。収容室に戻らないといけない」と思って、私は部屋に戻りました。「正念を発し、法を暗誦し、真実を伝えよう」と、このことは私のすべきことなのです。

　数日後、警官らは私を尋問し、鉄の椅子に座らせようとしたので、「私は善良な人間で大法弟子だ。こんな椅子に座ってはいけない」と考えていたら、隙間から抜け出ることができました。本来なら抜け出ることはできないはずですが、不思議なことに、私は外に出られたのです。彼らは私が出てきたのを見て笑い、二度と座らせようとはしませんでした。彼らが私を責めたので、私は彼らに大法の真実を伝えました。

　その後、どうすべきか分かった私は、「法輪大法は素晴らしい！」と叫んだのです。思い出したことを叫びながら、部屋に向かって歩き、二階の部屋に着くと窓を開けて下へ向かって叫びました。疲れてしまったのですが少し休んだ後、また叫びました。誰も私を止めませんでした。

　私は叫び続けました。一階も二階の人も聞こえたはずです。出所した後、ある人に出会いました。すると彼は私に、「あなたのことを知っているよ」と言いました。「どうして私を知っているのですか？」と聞きました。彼は「あなたは拘置所で『法輪大法は素晴らしい！』と叫んでいたからだよ。それで君を知ったんだよ」と言いました。

　拘置所で、ある夜、警官が身体検査に連れて行こうとしましたが、私は従いませんでした。私は「病気じゃない」と言いました。あの環境で、師父が私たちを救う時、私たちの一つの考え、一つの念は、全て法に則っていなければなりません。人心を持ってはいけません。例えば「早く出たい」という考えがあってもだめです。師父の法を正すことを手伝って衆生を救うという角度から見て、小さいことも、一念も、法に符合していなければなりません。

　警官らが身体検査に行くよう命じても、私は行きませんでした。法に合わない一般的な考えで「検査を受ければ解放されるかもしれない」と考えた時点で、すでに法に合わない問題になるのです。女性警官が私を引っ張りましたが、私は抵抗しました。その警官は何度か私を引っ張り、「行きましょう。身体検査を受けましょう」と言いました。私は「私は病気じゃないので、検査なんて必要がありません。私たちは大法を学んでいるから、体はとても健康で、検査の必要はありません。ほっといて下さい」と言いました。すると彼女はさらに2人の警官を呼び、無理やり私を引きずり出し、検査に行ったのですが、私は何の病気もありませんでした。

　警官らは「見てよ。彼女は何の病気もない、私たちよりずっと健康だよ」と言いました。身体検査から戻る途中、女性警官が電話を受けながら、「明日、唐山に行く」と言ったのを聞きました。これは私に告げているのです、明日、私を唐山労働教養所に入れることだと私はわかっていました。その夜、私は正念を発しました。

　当時、私は家で中心的な存在で、まるで私がいないと家が機能しなくなるかのようでした。2人の子供と、体調の優れない夫のことを考えると、胸が張り裂けそうで、落ち着くことができませんでした。囚人が自分と親しい警官に頼んで早く出所しようとしていました。私も頼んでみましたが、警官は相手にもしてくれませんでした。

　私はふと「ああ、なんてことなの。私もこんな道に進んでしまったのか」「いや、私はこの道は歩まない！　師父の教えに従い、正念を発し、正しい道を歩めば、師父が救ってくださるのだ。道を踏み外さないよう人心を放下しなければならない」と気づきました。

　一晩中眠れませんでした。家族がいなければ、何も気にかけるものはありませんが、家族がいると、どうしてもこの「執着」を捨てることができませんでした。翌朝、警官らは私を唐山まで送りました。

　車に乗り込んだとき、ようやくこの「執着」を捨てることができました。そして、母のことを思い出しました。母はあれもこれも心配し、亡くなりましたが、その後、周囲の人々は楽しく生きているのです。私は「誰がいようがいまいが同じことだ。あれもこれも手放せないと大事なことに影響する」と考えました。

　心に正念を固め、家族にとって、誰がいようがいまいが同じこと、私は修煉を絶対にやめない！　師父に弟子を護ってくださるよう願い、心の中で「師父！　弟子をお守りください。私は師父に従い、最後まで歩み続けます。一歩も後退せず、ただひたすら前進します。師父の法を正すことを手伝い、衆生を救い、師父に背くことは決してしません。必ず合格する大法弟子となり、法に符合することを行います。どうかご安心ください。弟子をお守りください。弟子は必ず努力し、必ず成し遂げます。師父に喜びを与え、苦労を減らします」と誓いました。

　車の中で、女性警官が「おばさん、大法の真実を話してください。おばさんの話、大好きなんです。早く起きて」と言いましたが、私は黙ったまま、ただ正念を発しました。道中ずっと正念を発し続けました。「誰も私を動かせない。師父に従い続ける」と思っていました。

　拘置所を出る前、そこにいた囚人がこう言っていました。「早く『もう煉らない』って言えよ。唐山に着いたら、お前みたいな小柄は、数発の平手打ちで気絶するよ。食事を拒否したら強制灌食されるんだ。どんな状態になるか分かるか？　3日もすれば諦めて、逃げ出して戻ってくるんだよ」と。私は心の中で「私は何も恐れない。私は大法弟子だ。邪悪なものは私を動かせない」と思い、正念を発し、これらの邪悪な妨害を排除しました。

　私が連行された時、着ていたのは冬服で、今はもう春になっており、暑くてとても不快でした。唐山に着くと、警官らは私を引きずり降ろそうとしましたが、私は車から降りず、従いませんでした。ちょうどその時、警官は私を日陰にある大理石の上に引きずり下ろしました。ひんやりして、ようやく快適になりました。身体検査を受けさせようとしましたが、私は立ち上がらず、何をさせられても一切従いませんでした。

　後で身体検査を受けると、全身が病気だらけでした。その女性警官が、「昨日の検査では病気がなかったのに、今日になってなぜ、急に全身に病気がでたの？　心臓にも病気があったし、どこもが病気だった」と言いました。それで、労働教養所は受け入れてくれず、私は連れ戻されました。警官が私を派出所に連れて行こうとしましたが、私は車から降りず、車の中にいました。その時、同修と私の家族が来たので、私はゆっくり車から降りて家族と一緒に家に帰りました。

　心を決めて生死を捨て、邪悪な要求や命令、指示に従わないことこそが大法弟子の正しい念、正しい行いの備えるべき姿勢です。そうすると、師父は助けてくださいます。従ったら、師父はどう助ければいいのですか？　師父は助けられないのです。

　唐山から戻った時、警官が「保釈待審」の書類を書きましたが、私はその場でその紙を破り捨てました。それを認めないからです。警官らはまた、次に捕まれば直接石家荘刑務所に送ると言いました。私は家で7日間法を学んだ後、再び同修と一緒に大法の真相を伝えに行きました。

　ある時、また私たちは通報されました。警官が同修を連行しました。その警官は私のことを知っていたので、私には手を出さなかったのです。家に帰ると、夫が笑いながら「恥知らずだなあ」と言いました。私は夫が先程の出来事を知らないと思っていたので、「どうして恥知らずなの？」と聞くと、夫は「ああ、どういうことか知らないのか？」と言うと、私は「どうして知ってるの？」と尋ねると、夫は「警官から電話があったんだよ」と答えました。私は「そういうことだったのか」と言いました。すると彼も笑い、私も笑いました。連行された同修の中には、保釈された後、圧力を感じる者もいました。私は「怖がらないで。彼らはそれで脅しているだけです。正念があれば、やるべきことをやればいい。師父が決めることです。我々に正念があり、執着を放下すれば、師父が我々を導いておられるのです。邪悪など何の脅威でもない。警官は私を探してもいないし、まるで何事もなかったかのようです。全ては私たちの師父が決めることです。私たちは師父を信じれば良いのです」と話しました。

　一昨年、旧暦の正月二日、私はある若い同修と一緒に真相を伝えに出かけました。私はその同修に「お兄さん、私の自転車を押して、私に正念を送って！　私はその車の運転手に大法の真相を伝えに行くから」と言いました。私は運転手に近づいてこう言いました。「若者よ、私がUSBをあげます。命を救う天の機密が詰まっていて、安全を守ってくれます」、彼は「ああ、法輪功か」と言って私を捕まえました。私は「こんな良い話を聞かないで、私を捕まえるなんて」と言いましたが、どう説明しても彼は聞かず、電話をかけ始めました。

　お正月だから、彼が電話しても、派出所の警官は動きたくなかったのか、30分以上も経っても、誰も来ませんでした。その後、この若者は少し後悔したようで、タクシーを呼んで私を帰らせようとしました。私は「タクシーは要らない。手を離してくれば、自分で帰れますから」「私に触らないでください。触ったらあなたは罪を犯すことになる。私は人を救っているだけです。今は災害が多くて、あなたの安全を願ってしていることです」と言いました。

　しかし、彼は聞く耳を持たず、「おい、よくもそんなことをして、よくもそんなことを言うな。党に逆らうなんて！」と言いました。彼は軍人でした。私は「軍隊にいるから、このことを聞けないのでしょう。早く理解してください！」と言いましたが、彼はどうしても私を離そうとしませんでした。

　パトカーが到着すると、私はUSBメモリを持って警官に駆け寄り、こう言いました。「申し訳ありません、お正月なのにご迷惑をおかけして。でもお正月だから無駄足にはさせませんよ。私は人を救っているのです。誰に出会っても救います。警官ならなおさらです。警官も救うべき命です。共産党は私たちを迫害し、民衆に大法に対して罪を犯させようとしています。このUSBメモリは命を救う天の機密です。ぜひ家でご覧になってください」と言いました。

　すると、担当の警官が受け取りました。私は警官に共産党組織を脱退するよう勧め、彼は脱退しました。全部で3人の警官が来ていましたが、もう1人の警官は聞き入れず、別の警官に話しても聞き入れませんでした。私は2人に繰り返し真相を伝えていて、結果的に2人とも脱退させることができました。

　あの軍人の若者は立ち去らず、ずっと聞いていました。私は彼に「若者よ、あなたが私にこうしたとしても、私はあなたを恨んではいません。あなたは大法の真実を理解していないからです。私もあなたが無事でいてほしいと思っています。次に誰かがあなたにこの話をする時、必ず共産党組織から脱退し、『法輪大法は素晴らしい』と唱えて下さい。そうすれば将来災難がやって来る時、あなたは守られます。大法こそが佛法なのです」と話しました。彼が去らなければこの件は解決できないので、警官は彼を帰らせました。

　彼が去った後、警官は私に「帰るように」と言いました。私は「あなたたちのことを嬉しく思います。みんな救われたから、私も今日は無駄に出かけたわけじゃなかったのです」と言って私は去りました。

　ところが、振り返ってみると、まだ警官らは車でついてきており、私は彼らに手を振って「じゃあね」と言いました。しばらく歩いたのですが、彼らはまだ私についてきており、かなり遠くまでついてきていたのです。私は「こんなに追いかけてくるのはおかしい。彼らも救わないといけない」と思い、私は引き返して、こう言いました。「若者たちよ、私はあなたたちを全員共産党から脱退させました。救われた命です。帰ってこのUSBを交代で見れば、本当に救われます。将来、大災害で人間が淘汰される時、あなたたちは含まれません。もしこのまま私を尾行するなら、まだ真実を理解しておらず、私を傷つけようとしているのです。私に手を出せば、あなたたちは罪を犯すことになります。私は人を救っているのです。それを妨害しないでください。あなたたちは平安であればいいです。それが私の目的です。もう私について来ないでください。あなたたちの幸せと平安を願っています」と話すと、彼らは去っていきました。

　私は人に会うと、親戚のように「お兄さん」「弟」「妹」と呼びかけ、「こんにちは、良い知らせがあるんです」と言ってから大法の真実を伝え始めています。

　警官が三度近づいてきたことがありますが、手を出さなかったのです。私は九度も派出所や拘置所に連行されましたが、正念正行を貫き、師父が救い出してくださいました。警官に30回以上大法の真実を伝えました。これらは特に印象深い出来事です。20年以上の歳月、あまりにも長く、幾度危険に遭遇したか覚えていません。ただ法を以て自らを律し、師父の保護のもと歩んできたのです。

　五、正念をもって病業から抜け出す

　何年も前のこと、私は外に出て大法の真実を伝え、夜10時に帰宅しました。家族は不在で、お腹が痛かったのでトイレに行くと、血が混じった便が出ました。疲れたせいだろうか？と思いましたが、すぐに違うと気づきました。大法を修めるのに疲れるはずがありません。私は耐え続け、夜中になると血が噴き出し、お腹が痛むたびにトイレに駆け込み、血が噴き出しました。まるで出産のような痛みで、横にもなれず、眠ろうとしても眠れませんでした。私はお腹を押さえながら正念を発し、人を救う妨げとなる邪悪なものを排除しました。午前4、5時頃、ようやくベッドで少し座っていられるようになりました。朝になると治りました。

　夫が帰宅し、私は彼にそのことを話しました。夫は私が病院に行かないことを理解していましたが、娘は心配して、私が癌になったと思い、大泣きしました。次女も泣きました。娘は「お母さん、病院に行って。私たち2人ともまだ結婚していないのに、お母さんに何かあったらどうしよう」と言いました。家族は私を病院に連れて行こうとしましたが、私は立ち上がり、「誰も私に触らないでね。触るならまずお金を出してね」と言いました。治療には費用が必要で、家にはお金がないからです。家族は諦めました。

　娘は近所の人に私の様子を観察するようにと頼みました。病業の問題について、私は一つの念を持っていました。師父は修煉者に病気がないとおっしゃったので、病気ではなく、身体を浄化しているのだと信じています。だから私は懸命に働き、病気ではない様子を見せました。娘が近所の人に私の様子を尋ねると、近所の人は「あなたのお母さんは元気ですよ。とても働き者です」と言いました。

　弟子は、まだ多くの人心や執着、党文化の要素を取り除く必要があることを自覚しています。正念を発し、自身の問題を速やかに解決し、師父に迷惑をかけず、衆生が正法に罪を犯す機会を与えないよう努めなければなりません。弟子は必ず師父に緊密に従い、法を正す時期の大法弟子の使命を果たし、師父の法を正すことを手伝い、衆生を救い、師父が安心できる大法の基準に符合した大法弟子となります。

　師父、ありがとうございます！
　同修の皆さん、ありがとうございます！

　（完）

　（明慧ネット第22回中国法会原稿）