　【明慧日本2025年11月25日】(明慧記者＝周文英報道)毎年恒例のフランス市長サロンが2025年11月18日から20日まで、パリのヴェルサイユ展示ホールで開催された。この機会に、法輪功学習者（以下、学習者）は18日と20日に展示ホール前で、来場する各界の人々に法輪功を伝え、法輪功の功法を実演し、中国共産党（以下、中共）による迫害の集結を求める署名活動を行った。

　展示ホール前は人通りが絶えず、多くの人々が実態を知り、中共による迫害に衝撃を受けていた。法輪功の功法に魅了される者も多く、学習者が中共の圧力に屈せず勇敢に活動する姿を称賛し、「良く行っています。これからも続けてください」と激励する声が寄せられた。加えて、議員、市長、市議会議員を含む各界の関係者も「G7+7」（※注）臓器収奪に反対する署名欄に名を連ね、自らの思いを表明し、一日も早い迫害の終結を願った。

2025年フランス市長サロン期間、学習者が各界の人々に法輪功を伝え、功法を実演して、中共による迫害に反対する署名活動を行った

　臓器収奪は恐ろしい行為、あらゆる手段を講じてその実態を明らかにすべき

　エスケネ・ゴクス・ロラン氏（Esquenet-Goxes Laurent）元オート＝ガロンヌ県議員は、法輪功について理解があり、過去にも法輪功を支持したことがある。「中国政府は民主国家ではありません。当初は中国国内で広く普及するこの運動（法輪功）を統制しようとしましたが、やがて弾圧を始め、極めて過激な手段に出ました。学習者は、健康的な生活習慣と健康な臓器で知られていますが、政府は独裁的手法で学習者をありとあらゆる口実で連行し、臓器を強制的に摘出した上で命を奪っています。これは実に恐るべき行為であり、どのような犠牲を払ってでも真実を世に知らせていかなければなりません」と語った。

　元市議会議員のマリー-エレーヌ・ヴァレンス氏は、初めて法輪功の横断幕を見て非常に驚いた。ヴァレンスさんは、「一体これは何なの？　どうして生きた人間から臓器を摘出するなんて、一体どういうこと？　私はこれについて全く知らず、全く聞いたこともありませんでした」と語る。そして、「いかなる状況においても、一人の人間を救うために他人を殺害する権利は私たちにはありません。さらに重要なのは、この行為を阻止するためにどのような行動を取れるかです。なぜなら、これは実際に存在しているからです」と述べた。ヴァレンス氏は、自分のように真実を知らない人がまだ他にもたくさんいると考えている。

　臓器収奪は最大の悪行である

　ダミアン・ギゲー氏はイゼール県（Isère）メラン市（Meylan）の名誉市長であり、ヌーヴェル＝アキテーヌ地域圏（Nouvelle-Aquitaine）サン＝サンフォリアン市（Saint-Symphorien）の市議会議員でもある。ギゲー氏は、「フランスであろうと他国であろうと、迫害の問題は解決を必要とする忌まわしい行為です。中共は独裁国家であり、これは世界の安定にとってかなりのリスクをもたらします。したがって、私たちは準備を整え、中国で民主的で人間の生命を尊重する社会の確立を望む人々を支援するために努力しなければなりません」と述べた。そして、「臓器収奪以上に大きな悪行を想像することはできません。これは私たちの価値観と完全に相容れないものです」と語った。

　真・善・忍は素晴らしい格言である

　真・善・忍の価値観について尋ねられたギゲー氏は、「すべては明確です。真誠とは、語ることを実践し、実践することを語ることです」と語った。

　「真と善は、社会生活において善意を持って行動することを意味します。私たちは善意を育む必要があります。そして忍耐です。私たちはそう望んでいますし、すべての困難に直面しても、一見すると脆く見える民主主義は常に独裁主義に打ち勝つと、私は今でも強く信じています。これは過去数世紀が私たちに教えてくれた教訓です。絶望すべきではなく、忍耐を保たなければなりません。真・善・忍、これは非常に素晴らしい格言です」

市議会議員フレディ・アカパンディ氏は、真・善・忍は普遍的な価値観であると考える

　フレディ・アカパンディ氏はフランス海外県レユニオン島（La Reunion）サン＝ピエール市（Saint-Pierre）の市議会議員で、社会経済・互助経済事務責任者、社会文化活動センターの協調員である。

　アカパンディ氏は、「真・善・忍は普遍的な価値観であり、あらゆる分野、特に感情面において、私たち自身を調整することを可能にします。善について言えば、それもまた私たち自身を調整するのに役立ちます。これは健康を促進する運動です。そして忍耐。これは非常に重要な言葉です。今日、忍耐は私たちが必要とする資質であるだけでなく、成功への鍵でもあります」と述べた。

　人々は考え目覚めなければならない

　マリー・ドミニク（Marie Dominique）氏はイシー＝レ＝ムリノー市議会議員であり、20年前から法輪功について理解がある。

　彼女はこう語った。「これほどまでに恐ろしい迫害は他にありません。フランスではいまだ多くの自由が保障されています。私たちは幸運にも民主国家に暮らしていますが、中国のような独裁国家では国民にとって本当に悲劇です。起きていることは想像を絶します。何もかもが隠されているので、私たちは全容を把握できません。発言した人は拘禁されて、やがて姿を消してしまうのです」

　さらに、「2025年の今日となった今、改めて考えさせられました。西欧圏には言論の自由があるのに、中国にはありません。これはとても残念なことです。中国は大国であり、豊かな資源も機会もたくさんあるはずなのに」と述べ、中国が過去20年で大きく前進できていない現状を嘆いた。そのうえで、「人々は考えなければなりません。そして目を覚まさなければなりません。どうしたら変革できるのか。その答えは、精神的な修煉を通じて、もう一つの生き方がいまだ可能なのかを見つめ直すことだと思います」と語った。

　※編集者注：G7+7とは、G7にはカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカが含まれ、+7にはアルゼンチン、オーストラリア、インド、イスラエル、メキシコ、韓国、台湾が含まれる。