——米国上院で「中共による宗教信仰への開戦」と題する公聴会を開催

　【明慧日本2025年11月25日】（米国ワシントンD.C.＝明慧記者・李静菲）アメリカ・ペンシルベニア州の共和党連邦上院議員デイビッド・マコーミック氏が11月7日、上院『法輪功保護法案』の共同提案者に加わった。これにより、同法案を推進するアメリカ連邦上院議員は8人となった。

　『法輪功保護法案』（S.817法案）は、テキサス州の共和党連邦上院議員テッド・クルーズ氏が今年3月3日に提出したものである。法案では、中国共産党（以下。中共）が依然として法輪功学習者からの生体臓器収奪の暴行に関与していることを指摘している。この法案は、生体臓器収奪に関与した個人や共謀者に対して制裁を科し、中共に責任を追及する内容となっている。

'图1：美国国会参议院《法轮功保护法案》（S.817）提案人（从左至右，从上至下）主要提案人德州共和党参议员泰德·克鲁兹（Ted Cruz）、共同提案人威斯康辛州共和党联邦参议员罗恩·约翰逊（Ron Johnson）、佛罗里达州共和党联邦参议员瑞克·史考特（Rick Scott）、北卡罗来纳州共和党联邦参议员汤姆·提利斯（Thom Tillis）、南达科他州共和党联邦参议员麦克·朗兹（Mike Rounds）、印第安纳州共和党联邦参议员托德·杨（Todd Young）、德州共和党联邦参议员约翰·科宁（John Cornyn）、宾夕法尼亚州共和党联邦参议员大卫‧麦考尔米克（David McCormick）。'

写真は、アメリカ連邦上院『法輪功保護法案』（S.817）の提出者（上段左から右へ、上段から下段の順）。提出者：テキサス州共和党連邦上院議員テッド・クルーズ（Ted Cruz）氏、共同提出者：ウィスコンシン州共和党連邦上院議員ロン・ジョンソン（Ron Johnson）、氏、フロリダ州共和党連邦上院議員リック・スコット（Rick Scott）氏、ノースカロライナ州共和党連邦上院議員トム・ティリス（Thom Tillis）氏、サウスダコタ州共和党連邦上院議員マイク・ラウンズ（Mike Rounds）氏、インディアナ州共和党連邦上院議員トッド・ヤング（Todd Young）氏、テキサス州共和党連邦上院議員ジョン・コーニン（John Cornyn）氏、ペンシルベニア州共和党連邦上院議員デイビッド・マコーミック（David McCormick）氏

'图2：由德克萨斯州共和党联邦参议员泰德·克鲁兹于今年三月三日提出的《法轮功保护法案》（S.817法案）。详细内容请点阅：https://www.congress.gov/119/bills/s817/BILLS-119s817is.xml'

テキサス州共和党連邦上院議員テッド・クルーズ氏が今年3月3日に提出した『法輪功保護法案』（S.817法案）。詳しい内容はこちらを参照

　「中共による宗教信仰への開戦」米国上院公聴会

　「中共による宗教信仰への開戦：信教の自由への脅威、なぜこれが米国にとって重要なのか」と題された公聴会が、米国連邦議会のディルクセン上院オフィスビルで開催された。複数の証人が、中共が強制、脅迫、そして国境を越えた弾圧といった手段を通じて、いかに信教の自由を抑圧し、宗教団体を迫害しているかを証言した。

　「国際宗教自由サミット」共同議長であり、「全米宗教自由委員会」議長でもあるサム・ブラウンバック氏は、公聴会で証言し、中共が最も恐れているのは法輪功であると述べた。同氏は、アメリカ政府に対し以下を提言している。中共による法輪功に対する集団絶滅行為を正式に認定すること、中国国内の法輪功学習者が宗教信仰の自由を行使できる権利を支持すること、法輪功学習者が中共によるインターネット封鎖を突破できるよう支援すること、アメリカ大統領をはじめとする高官が、法輪功など共産党による迫害を受けている宗教指導者と面会すること、アメリカが何百万もの中国人を共産党支配から救おうとする法輪功学習者と共に立つこと。

　連邦上院議員ダン・サリバン氏が公聴会を主宰した。同氏は、法輪功学習者が単に平和的に功法を修煉し座禅しているだけで、中共から拷問や迫害を受けていることに言及した。

　サリバン議員は次のように述べている。「個人の良知や信仰の権利は、政府が与えたり奪ったりできる特権ではなく、普遍的人権です。これは人間の尊厳と繁栄にとって極めて重要です。中共は信仰の力を恐れています。なぜなら、それは価値観や道徳的権威の源であり、共産党がコントロールできないものだからです」

'图3：二零二五年十一月二十日，在美国国会德克森参议院办公大楼举办了一场题为“中共对宗教信仰开战”的听证会。联邦参议员丹‧沙利文（中）主持听证会。'

11月20日、「中共による宗教信仰への開戦」と題する公聴会で発言する連邦上院議員ダン・サリバン氏（中）

　ブラウンバック氏「中共が最も恐れているのは法輪功である」

'图4：“国际宗教自由峰会”共同主席、“全国宗教自由委员会”主席萨姆‧布朗巴克大使在听证会上作证。'

公聴会で証言する「国際宗教自由サミット」共同議長であり、「全米宗教自由委員会」議長でもあるサム・ブラウンバック氏

　前アメリカ国際宗教自由大使であり、カンザス州上院議員および同州知事を務めたサム・ブラウンバック氏は、公聴会で次のように証言している。「中共は信仰を持つ人々への恐怖をますます強めています。私の考えでは、中国（共産党）が宗教の自由に対して抱く恐怖は、私たちの空母や核兵器に対する恐怖をはるかに上回っています」

　「これらの宗教団体の中で、特に法輪功について触れたいと思います。中共が法輪功を恐れる度合いは、他のいかなる人々に対する恐怖よりも強いのです。長い間、私はこの問題に困惑していました。なぜなのか？　法輪功は中国国内で最も中国的なものであり、これはまるでカンザス州の土壌に小麦の種をまけば必ず育つようなものです。わずか7年の間に、法輪功学習者は9,000万人以上に達しました。これが中共にとって非常に恐ろしいことなのです。共産党は法輪功を根絶しようと試みました」

　ブラウンバック氏は次のように考えている。「中共が中国の人々を恐れるのは、共産党が彼らに対する支配を失うことを恐れているからです。共産党が行っているすべての行動は、決して自信ある国家には見えません」

　ブラウンバック氏は、中共は宗教信仰を持つ人々を抑圧するために、多大な時間と労力を費やしている。共産党は毎年数十億ドルを費やして信仰者に対して嫌がらせを行い、彼らに与える選択肢は二つしかない、共産党に屈服するか、さもなければ共産党により抹殺されるかである。さらに共産党は安全保障システムを開発・整備し、それを恣意的に80の異なる権威主義国家に配布している。まるでキャンディを配るかのように、これらのシステムを提供し、宗教の自由を抑圧するのに利用させている、と述べている。

　ブラウンバック氏「中共による宗教弾圧は、アメリカの国家安全保障を脅かす」

公聴会で証言するサム・ブラウンバック氏

　ブラウンバック氏は上院公聴会で、アメリカは宗教の自由に関する戦略を転換する必要があると指摘している。「長い間、私たちはこの問題を十分に深く見てこなかったと思います。これまでは主に人権問題として扱われ、人権問題は小さな問題のように見なされがちでした。しかし私の考えでは、現在の中共との対立において、宗教の自由は国家安全保障の問題であり、必要かつ緊急の課題です。我々は考え方を変え、人権問題として扱うのではなく、国家安全保障の問題として明確に位置づける必要があります」

　「中共は宗教信仰に対して戦争を仕掛けており、同時に私たち（アメリカ）に対しても戦争を仕掛けています。我々は躊躇せず、共産党の敵の側に立ち、信仰を持つ人々を明確に支持すべきです」とブラウンバック氏は述べた。

　ブラウンバック氏はさらにこう語っている。「なぜ私たちは、これらの信仰者を支持することをためらうのでしょうか。宗教の自由こそがアメリカの価値観であり、これこそが私たちの核心なのです」。ブラウンバック氏はまた、「私たちはトランプ大統領、マイク・ペンス副大統領、ルビオ国務長官、ヘグセス国防長官に対し、中共による迫害を受ける各宗教団体の亡命指導者、法輪功、キリスト教徒、イスラム教徒、仏教徒を含む人々と面会するよう促すべきです」と述べた。

　ブラウンバック氏は2018年2月から2021年1月まで米国国際宗教自由大使を務め、アメリカ国務省における世界の宗教自由保護の最高外交官を務めた。また2011年から2018年までカンザス州知を務めた。