文／遼寧省の大法弟子

　【明慧日本2025年11月26日】私は修煉を始めて20年以上になりますが、慈悲心はおろか、穏やかな心すら保てずにいます。ここ半年ほど、ずっと抑圧されたような感覚が続いています。坐禅のとき、同修から「表情が和やかでない」、「眉間にしわが寄っている」と言われました。それで私はできるだけリラックスして、表情を穏やかに保つようにしていますが、自分でもそれが無理に作ったもので、心から自然に出てくるものではないと分かっています。私は法を多く学び、内に向かって探し、人心を取り除こうと努力していますが、それでも慈悲心を修めることができません。人を救うことに関しても「修煉者として師父の教えに従うべきだからやる」という意識であって、心から慈悲の思いで衆生を救い済度するという気持ちではありません。自分が、師父が求める法を正す時期の大法弟子の基準に達していないことも分かっています。表面的には修煉しているようでも、本質的な変化はあまりなく、それが苦しくて仕方ありません。だから私は「もうできる限りやったんだ。根基が弱いのかもしれない」と、自分を慰めるしかありません。

　数日前、同修・Aさんが私のところに来て「一緒に学法したい」と言ってくれました。彼女は地元に住んでおらず、母親の世話のために戻ってきているので、学法グループがありません。私は「Aさんが私を訪ねてきたのは、きっと偶然ではない」と思い、それまで参加していた学法グループには行かず、家で彼女と一緒に学法することにしました。Aさんは人心が少なく、素直で、私の不足をすぐに指摘してくれました。たとえば、夫（同修）に対する私の話し方がきついと言われました。その指摘には本当に感謝しています。言われなければ、自分ではまったく気づかなかったと思います。なぜなら、それがすでに習慣になっていたからです。自分を内に向けて探してみると、人を見下す心があり、夫の行動が遅いことに不満を感じていたり、法で悟った理を彼に押しつけようとする心があったり、夫に対する情が重かったりすることに気づきました。これらの執着を見つけて取り除いたことで、心がとても軽くなりました。私は悟りました——師父は私の向上が滞っているのをご覧になり、この同修を助けとして遣わせてくださったのだと思います。

　私は、10年以上一緒に過ごしてきた同修・Bさんのことを思い出しました。彼女はずっと病業の状態にあり、私は彼女がその病業の虚像から抜け出せるよう助けたいと強く思っていました。しかしここ2年ほど、彼女はよく私に怒りをぶつけ「あなたは私を見下している」、「この10数年、私に与えた傷は大きすぎる」、「もう関わりたくない」と言い、私の顔を見るだけで腹を立てるようになりました。私自身、何が問題なのかが分からず、ここ半年以上、私たちはほとんど接触していませんでした。そんな中、師父の新しい経文『肝心な時に人の心を見極めている』が発表され、私は悟りました。大法弟子は一つの整体を形成すべきであり、同修とのわだかまりがあってはならない。私たちがうまく修められていないからこそ、師父が大きな負担を背負って修煉の時間を延ばしてくださっているのだと。これ以上、師父にご負担をかけてはならない。私は決心しました。同修・Bさんのもとへ行き、わだかまりを取り除き、共に整体を形成しようと。

　同修・Bさんの家に行って、私の家で一緒に法を学ぼうと誘ったら、Bさんはとても喜んでくれました。ところが、我が家に来て同修・Aさんに会うと、Bさんは感情的になり、私が過去に彼女を傷つけたことをたくさん話し始めました。これらの話は何度も聞いたことがあるので「また私を向上させるために来たのだな、私は心を動かさなければいい」と思いました。Bさんが苦しみを語り終えた後、私が「さあ、法を学びましょう」と言うと、Bさんは一講学んでから帰っていきました。Bさんが帰った後、私は同修・Aさんに言いました。「彼女の様子を見たでしょう。さっき彼女の家に行った時は機嫌が良かったのに、急に態度が変わった。もう2年以上ずっとこんな感じだよ。怒っているのは彼女自身ではないってことは分かってる。でも彼女はいつも魔性に支配されて、自分を見つけられない。こんな状態で修煉できるのかな？」するとAさんは言いました。「あなたたち2人は情が重すぎる。彼女と話す時は、口調と善心に気をつけて。彼女に悪いものを加えないようにね」。その言葉に私はハッとしました。Bさんが怒っていた時、私は表面上は冷静で言い争いはしませんでしたが、心の中では「彼女は自分を見つけられない、怨みに支配されて怒っている、修煉者なのか？」という念が動いていました。そんな念を同修に向けていたことは、彼女に悪い物質を加えていたのではないでしょうか？　それで同修は変われるでしょうか？

　心を静めて自分を見つめ直してみると、私とBさんとの間には確かに「同修の情」があった。生活の中で、私が彼女に何かを渡し、彼女も私に何かを返してくれる――そんなやり取りの中で、いつの間にか同修同士の純粋で神聖な関係が失われていた。互いに「法」で相手を律しようとするばかりで、自分自身を真剣に省みることをしていなかった。表向きは「相手に早く向上してほしい」と思っているようで、実は情に動かされていて、使っているのはまさに党文化のやり方――非難、愚痴、見下し。特に自分の強引さが目立ち、同修に話す時の口調は冷たく、上から目線で、自分が悟った理を押しつける。「それは法に沿っていない」、「これも法に沿っていない」、「あなたは内に向かって探すべきだ」と、指図ばかりして、せっかちで忍耐力もなく、同修が話し終える前に遮ってしまう。同修の立場に立って思いやることもなく、理解しようともしない。まるで党文化の「棍棒を振るう」、「帽子をかぶせる」、「粗探しをする」ようなやり方だ。自分は内に向かって探そうとせず、同修が怒っているのを見ても同情心が湧かず「私は修煉ができていて、彼女に影響されていない」と思い上がっている。傲慢で、自分こそが正しいと思い込んでいる。「偉大で、光り輝き、正しい」――そんな邪党文化の「偽りの自分」に支配されていることに気づいていない。これこそが「自分の心より魔が生じる」ではないか。同修が私を見るだけで腹が立つのも、無理はない。

　修煉して20年以上経ち、党文化はほぼ取り除けたと思っていた。しかし、真剣に内を探ってみると、まだ残っているどころか、非常に深刻であることが分かった。他人を貶めて自分を持ち上げる――その表れとして、同修との対立を周囲に広めていた。表面上は「自分を見つめて早く向上しよう」と言っているが、実際には同修の欠点ばかりを指摘し、自分を正当化していた。狡猾さ、言い訳、理屈をこねて譲らない態度、表裏の不一致、恨み、嫉妬など、邪党の悪しき要素が自分の中にこれほど多く存在している状態で、果たして慈悲の心を修めることができるのか？　穏やかな心境を持てるのか？

　これらの事に気づいたとき、私は涙が止まらず、恥ずかしさで穴があったら入りたい思いでした。師父のご苦労に本当に申し訳なく、また、私のために尽くしてくれた同修にも心から申し訳なく思いました。心の奥底から師父への限りない感謝と、同修への深い懺悔の気持ちが湧き上がってきました。これからは必ず精進して着実に修煉していこうと決意しました。自分の中にある邪党の毒素に気づいたとき、師父はそれらの敗れた物質を取り除いてくださいました。今、私は心がとても軽くなり、再び穏やかな心境を取り戻すことができました。

　同修・Bさんに再び会ったとき、彼女の話し方も穏やかになっていました。彼女は「どうしてかわからないけど、あなたに会うとつい怒りたくなってしまうの。後で後悔もするけど、どうしても抑えられないの」と言いました。私は「それは私が内に向かって探そうとしないから、あなたが私の前で演じてくれているんだよ。あなたは私の悪い考えや気づいていない党文化を取り除くのを助けてくれているんだ。本当に、この修煉の道で長年助けてくれてありがとう！　私たちの聖なる縁を大切にして、師父にもう心配をかけないようにしよう」と答えました。同修は笑って「過去のことはもう言わないで、私たちみんなでしっかり修煉しよう」と言いました。こうして私は同修とのわだかまりをようやく取り除くことができました。

　師父が授けてくださった法宝「内に向けて探す」を、私たちは皆しっかり心に刻みましょう。自分の一思一念の中から党文化を取り除き、真・善・忍に本当に同化し、根本から自分を変えてこそ、人間の殻を脱ぎ捨て、真に修煉する合格した大法弟子となり、師父の慈悲深いご苦労に報いることができます。師父に心から感謝します！　同修の皆さん、ありがとうございます！

　私は、農村に住む60代の女性です。これは私個人の体験です。もし法に沿っていないところがあれば、同修の皆さんにご指摘いただければと思います。

　合掌