　【明慧日本2025年11月26日】（広東省／明慧記者）広東省韶関市にある楽昌市職業高等学校の教師で、法輪功学習者である梁剣君さん（53）と妻の曹麗萍さん（49）は、今年7月中旬に警官により不当に身柄を拘束された。梁さんは現在、楽昌市拘置所に拘禁されており、妻の曹さんは韶関市拘置所に拘禁されている。地元の公安・検察・裁判所は、「証拠」を捏造し梁さん夫婦に対して司法的迫害を加えようとしている。

　8年前にも梁さんは拘束され、懲役5年の実刑を言い渡されたことがある。また、曹さんは夫を支援したため、地元の政法委により洗脳班に強制連行された。

　梁さん夫婦が受けた迫害の事実の概略

　梁さんは、法輪功の基本理念である「真・善・忍」を基準として自らを律してきた。家庭においては、親族も認める親孝行者であり、家族のため長男としての責任を全うしてきた。弟たちと口論一つしたことがなく、兄弟仲は非常に良好であった。学校では、誰もが知る良い教師であり、9年連続して大学入試クラスを担当し、上層部からの仕事の指示にも不平を言わず、昼間の空き時間に同僚の代理講義、夜間の宿直、学校の寄付集めなど、進んで引き受けてきた。梁さんが不当に拘禁されたとき、同僚教師たちは「梁さんが良い教師であることは皆が知っています」と口をそろえたという。

　曹さんは過去に2度、命の危険に瀕したことがある。2004年、食中毒で危険な状態となった際、「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と一晩中心の中で念じ続け、翌朝には奇跡的に回復したという。2010年6月には急性腎不全で危篤状態に陥り、4人の主治医がつきっきりで救命措置を行った。3日目、夫が「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と念じ続ける声の中で意識を取り戻した。病院では治療困難とされ、医師から自宅療養を勧められた。極度の虚弱状態で視界もぼやけ、気分も落ち込んでいたが、夫の勧めで『轉法輪』を3日間で一気に読み終えた。読み進めるにつれ、目から大量の目やにが出始め、数日後には減少していき、1週間ほどで明るい空が見えるようになった。法輪功の功法の実践により、身体は目に見えて回復したという。

　このように梁さん、曹さんは、真・善・忍に基づいて良い人間であろうとしていただけで、中国共産党（以下、中共）当局から残酷な迫害を受けてきた。

　2017年5月25日、梁さんは職場である学校から楽昌市公安局国内安全保衛部門（以下、国保）の隊長・李偉忠らにより連行され、家宅捜索も受けた。警官は、自宅から法輪功の書籍が見つかったことを迫害の根拠とした。2018年11月7日、梁さんは楽昌市裁判所より懲役5年の不当な判決を言い渡された。

　梁さんへの迫害の間、曹さんは当時10歳の娘を連れて奔走し、夫を支援した。そのため、曹さんも迫害の対象となった。2018年4月13日午前8時過ぎ、楽昌市国保の李偉忠らが曹さんを「広東省法制教育管理所」（三水洗脳班）へ連行した。楽昌市政法委書記・黄学斌は、曹さんの姉に「政府が運営する学校でしっかり教育する」と申し渡した。さらに、曹さんの娘を車に押し込んで湖南省宜章の実家に連れていき、そこに軟禁した。

　三水洗脳班では、曹さんは警官から度重なる罵倒や暴行を受け、「転向しなくても転向させる。ここには転向しない者はいない。6月までに転向しなければ、地元国保に連れ戻され、留置場か刑務所に入れられるか、裁判にかけられるか、精神病院に秘密拘禁される」と脅されたという。また、食事に何かの薬物が混入されたらしく、食欲減退、高血圧、めまい、無気力、著しい体重減少、長期の下痢などの症状が現れた。曹さんはこれらの症状に加え、自宅に戻った後もしばらくの間、過去の記憶を思い出せない症状に苦しんだ。

　2021年4月25日には、曹さんは自宅で警官に身柄を拘束され、約1カ月間、韶関拘留所に拘禁され、6月10日に帰宅した。

　現在、梁さん、曹さん夫婦は再び中共当局により身柄を拘束され、再度の迫害に遭っている。