　【明慧日本2025年11月27日】2025年、中国共産党（以下、中共）の査察団による不当な干渉の下、法輪功学習者（以下、学習者）は「例外なく収監」された。6月18日、自活も困難な74歳の韓麗華さんは強制的に収監され、大慶留置場に拘束された後、7月29日には黒竜江省女子刑務所に送致され、迫害を受けている。家族が刑務所に韓麗華さんの状況を電話で問い合わせたところ、刑務所側は3カ月間面会を禁止すると告げた。

　大慶市の学習者である韓麗華さんは、2022年12月に不当に懲役8年の判決を受けたが、身体的に自立生活が困難なため、何度か留置場に送られたが入所しなかった。裁判所による「刑務所外での執行」となっていた。伝えられるところによると、不当な刑期は今回留置場に送られてから始まると見られる。留置場は、韓麗華さんの家族に車椅子と便器の提供を要求した。公安局、検察庁、裁判所、留置場は法を踏みにじり、自立生活が困難な韓麗華さんは、健康上基準に満たしていない（善良な人間が拘禁され、迫害されるべきではない）。

　韓麗華さん

　韓麗華さんは、大慶油田採油六廠の住宅管理幼稚園の元退職者で、後に大慶創業グループ慶新実業公司に所属した。以前は讓胡路区採油六廠に住んでいたが、後に讓胡路区陽光佳城に引っ越した。韓麗華さんは法輪大法を修煉し、「真・善・忍」の基準に従って良い人であろうと努め、心身ともに恩恵を受けた。

　2018年夏、韓麗華さんはショッピングセンターのエスカレーターで、転倒しそうになったお年寄りを助けようとして、不注意で自身が転倒し、足の骨を折った。立ち上がることができなくなったが、しばらく煉功を続けたところ、足の骨折が大幅に改善し、物に掴まりながら歩けるようになった。

　2020年11月22日、韓麗華さんは大慶公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）と鉄人分局の警官20人余りによって不当に連行され、家宅捜索を受け、家の中にあった大法書籍、コンピューター、カラープリンター2台などの私物を押収された。その日の夜に「保釈」という形で自宅に戻されたが、その後、司法関係者による迫害に遭い、『刑法』第300条の「邪教組織を利用して法律の実施を破壊した」という罪名で、讓胡路検察庁と裁判所により、濡れ衣を着せられた。

　2022年12月28日、讓胡路裁判所は韓麗華さんに不当に懲役8年の判決を下した（検察官は封光、裁判長は冷志強）。韓麗華さんは、不当な判決の前後、何度か大慶留置場に連行され苦しめられたが、心身への更なる迫害により血圧が高くなり、いずれも留置場の収容を拒否され、讓胡路裁判所から「刑務所外での執行」とされた。

　2025年6月18日、完全に自立生活ができない韓麗華さんは不当に収監され、警官によってまず大慶留置場に連行され、不当に拘禁され、7月29日に黒竜江省女子刑務所に送致され、引き続き迫害を受けている。

　韓麗華さんが以前に受けた迫害の概要

　1999年7月20日に邪悪な中国共産党が法輪功への狂気の迫害を開始して以来、韓麗華さんは何度も連行、家宅捜索、拘禁、洗脳、労働教養、嫌がらせを受け、不当な判決を二度受けるなど、様々な迫害に苦しんできた。

　2000年11月16日、警官に自宅から連行・不当に拘禁され、讓胡路区拘留所で半月、市留置場で1か月、大同区拘留所で2か月、さらにサルツ区収容所に移されて2か月拘禁された。この不当な拘禁中に、彼女の夫が2000年12月19日に亡くなったが、彼女には知らされず、葬儀が終わった後、子どもとの面会で初めて夫の死を知った。

　2001年、不当に労働教養3年を宣告され、黒竜江省女子薬物中毒労働教養所に送られたが、健康診断で基準に達していないため、労働教養所には収容入所しなかった。

　2001年9月25日、勤務先に法輪功の真実を伝えに行った際、勤務先が慶新派出所の王琪ら警官4人と共謀し、韓麗華さんを自宅から連行し、拘留所で4か月以上迫害した。韓麗華さんは極度に衰弱し、何度もショック状態に陥り、命が危険な状態になったところでようやく自宅に解放された。

　2003年4月22日、大慶「610」事務所、慶新派出所、勤務先の退職者センターの十数人に連行され、讓胡路紅衛星洗脳班に送られた。そこで恣意的な暴行や罵倒を受け、強制的な洗脳による「転向」を強要されたが、信仰を捨てることを拒否し、法輪功を中傷する「五書」の作成も拒否した。その結果、監禁室に閉じ込められ、睡眠を許されず、強制的にしゃがまされた。職員は監禁室の監視カメラで韓麗華さんを監視し、少しでも姿勢を変えると殴打された。韓麗華さんが転向しなかったため、洗脳班に連続で3期、計6か月間にわたって拘禁・迫害された。

　2008年5月4日、讓胡路区喇嘛甸公安分局の李志有、王琪、張有福ら警官によって家に侵入されて、連行され、家宅捜索を受け、コンピューター、プリンター、裁断機、大法書籍などの私物を押収された。喇嘛甸分局に連行された後、警官は彼女を鉄の椅子に縛り付け、手足を手錠で拘束して、拷問による自白強要を行った。韓麗華さんが署名を拒否すると、警官の李志有は両拳で韓麗華さんの手首に嵌められた手錠を強く叩きつけた。大慶市局の警官の一人は鉄の椅子を倒し、寝ることも立ち上がることもできない、吊るされた状態にした。韓麗華さんは鉄の椅子の上で5日4夜にわたって苦しめられ、5月9日に大慶市留置場に送られ、不当な司法関係者によって濡れ衣を着せられた。

　2008年10月下旬、いかなる署名もないまま、大慶市讓胡路裁判所から不当に懲役7年の判決を受け、2009年1月14日に黒竜江女子刑務所九監区に収容され、迫害を受け、2014年10月4日に冤罪の刑期を終えて帰宅した。

　韓さんが解放された後、大慶市社会保証局は、「労働社会保障局通達（2001年労社庁涵（2001年）第44号」に基づき、判決を受けた期間と労働教養期間の年金は支給しないと主張し、不当に拘禁期間中に受け取った年金約18万元を返還するよう要求した。韓麗華さんは不当な判決を受けて拘禁され迫害をされたため、このような多額の年金を受け取ることは到底、不可能であり、法的に受け取るべきではないため、社会保障局は現在に至るまで彼女の年金支給を差し止めている。

　2018年、足を骨折した前後、警官が何度か彼女の自宅に嫌がらせに来た。