　【明慧日本2025年11月28日】（明慧黒竜江省報道局の報道）黒竜江省チチハル市の李春華さん（61歳）が10月25日前後、チチハル市公安局竜沙支局国内安全保衛部門（以下、国保）および五竜派出所の警官らにより再び連行された。理由は、李さんが以前、五竜派出所の警官が自らに故意傷害罪を犯し、拷問を加えたとしてチチハル市検察庁に告訴したことへの報復であるとされる。

　2カ月前の2025年8月21日、法輪功学習者・李春華さん（以下、学習者）は、五竜派出所の警官に連行され、鉄の椅子に30時間以上拘束されて拷問を受け、腰部に深刻な損傷を負った。18日後、李さんは「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで帰宅を許された。9月中旬、李さんは事件に関与した警官らに対してチチハル市検察庁へ刑事告発を行った。

　今回の再拘束は、竜沙支局国保および五竜派出所の警官による李さんへの報復行為であるとされる。国保の関係者は「裁判は開かない、直接刑務所へ送る」と言ったという。現在、李さんが拘束されている場所は不明である。

拷問の再現：鉄の椅子に縛り付けられる

　李さんはかつてチチハル市建華区文化局に勤務し、美術・撮影・文学創作に従事していた。国家、省、市レベルの優秀美術教師として選ばれ、写真作品は国家、省、市での受賞歴がある。文学作品も『散文』月刊に掲載されたことがある。

　李さんは、重度の低血圧や頸椎症などの病を患い、悪化すると、嘔吐、めまいが生じ、耐え難い苦痛に襲われていた。李さんは、法輪功を学んでから1カ月余りで、すべての病症が消え、健康を取り戻した。1999年7.20、中国共産党（以下、中共）による法輪功への迫害が始まった後、李さんは法輪功を学び続け、迫害の実態を伝えたとして、中共当局の残酷な迫害を受けた。

　鉄椅子に拘束され重傷

　今年8月21日夕方頃、李さんは法輪功が受けた迫害の事実を書いたことを理由に、チチハル市公安局竜沙支局五竜派出所の警官らにより連行された。

　五竜派出所の地下尋問室で、李さんは手足を鉄椅子に縛り付けられて30時間以上にわたり拷問され、途中で意識を失った。尋問中、国保のリーダーは李さんの耳に水をかけ、服の中に水を流し込み、顔に息を吹きかけるなどの虐待を行った。

　李さんは、過去にも中共関係者による迫害で腰椎を骨折したことがあり、今回も30時間以上鉄椅子に拘束され、さらに無理やり引きずられて車に押し込まれ、病院へ連行されたため、腰部が再び深刻な損傷を受けた。その後、チチハル市拘置所に移送され、211号監房に放り投げられた。翌日、五竜派出所の曲永鵬、楊忠宇らが拘置所に来て尋問を行ったとき、李さんは車椅子に乗せられて取調室へ押し込まれた。

　8月29日午前、上層部の指導者が拘置所に来て再び取調べを行った。李さんは手錠をかけられたまま、強く引きずられて階段を上り下りさせられ、地下室へ連れて行かれた。もともと腰部が負傷し、左肩から胸部にかけての筋肉も引きずられたことで損傷し、左側胸壁に激痛が生じた。着いた時、李さんは立つことすらできず、抱えられて車椅子に乗せられ、撮影室へ連行された。拘置所の医師が検査を行ったが、鋭い物で足を刺しても感覚がなく、足裏をこすっても反応はなかった。医師は「この人はもう駄目だ」と言ったという。

　9月8日午後、李さんは「保証人を立てて尋問を待つ」の措置で2万元（約44万円）を強要され、家族に背負われて帰宅した。

　法律に基づき告訴　報復として再び連行

　9月中旬、李さんは五竜派出所の李宏宇、曲永鵬、楊忠宇、国保の警官および拘置所の宋薇らの違法行為について、チチハル市検察庁へ刑事告発を行った。

　10月25日前後、李さんは、同市公安局竜沙支局国保および五竜派出所警官により再び連行された。現在、どこに拘束されているかは不明である。

　これまで何度も中共による迫害を受けてきた

　1999年7.20に、中共当局が法輪功迫害を開始して以来、李さんは法輪功をやめず、迫害の事実を伝えたとして、残酷な迫害を受け続けてきた。李さんは離婚を強いられ、労働教養処分を受けた。拘置所、労働教養所では、手錠や足枷、独房監禁、吊し上げ、しゃがんだままの姿勢を強要、睡眠の剥奪、暴行、罵倒などの迫害を受け、防護措置のないまま農薬生産を強制された。労働教養期間が満了してもさらに10カ月超過・拘禁され、釈放後も警官らが押しかけ迫害し、逃れる途中で転落し重傷を負った。迫害を避けるため放浪生活を余儀なくされ、遼寧省鞍山市国保の警官に殴打されて意識不明になり、野外に放置されたことがある。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）