　【明慧日本2025年12月8日】ウルムチ市の法輪功学習者・潘秀花さんと羅伝梅さんは、人々に法輪功を伝えたため、2025年3月上旬に新市区公安局の警官に騙されて事情聴取を受けさせられ、連行された。現在、第四拘置所に拘禁されている。羅さんは迫害ですでに立つこと、歩行することが困難になり、身体が非常に衰弱している。潘さん（71）も体調が極めて悪く、歩行障害になって、車椅子が必要となった。

　潘さんと羅さんは現在、自立した日常生活ができない状態である。にもかかわらず、拘置所に拘束されている。当局は2人に3年以上の判決を科すとほのめかしている。

　中国共産党による法輪功への継続的な迫害の中で、潘さんと羅さんは繰り返し連行、家宅捜索、拘束などの迫害を受けてきた。特に潘さんは何度も判決を宣告され、拷問を受けた。羅さんは2006年3月8日に連行された後、秘密裏に判決を言い渡された。

　潘さんは1954年生まれで、これまでに何度も連行、労働教養、判決などの迫害を受けてきた。潘さんの夫は警官による理不尽な嫌がらせや脅迫に耐えきれず、やむなく離婚した。潘さんは一人暮らしで、中国共産党による恐怖の圧力の中で頑強に生き抜いている。

　2007年2月3日午後、潘さんは法輪功を伝える資料を配布中に、東山区ソウ子湾派出所の警官と治安維持隊の人員に連行された。その後、六道湾女子拘置所に拘禁された。2007年6月18日、ウルムチ市中級裁判所は「国家政権転覆扇動罪」という罪を潘さんに被せ、潘さんに懲役3年の判決を宣告した。2007年10月頃、潘さんは新疆女子刑務所に収容された。刑務所では点呼に応じないなどの理由で、潘さんは刑務官らに何度も蹴ったり殴られたりされた、さらに迫害に抗議するため断食したことで、強制的に灌食をされた。2011年11月1日、潘さんは1年6カ月の労働教養を宣告された。

　2014年6月28日、潘さんはウルムチ市公安局米東区分局に連行され、同年8月1日に逮捕許可を出された。2015年4月10日11時、ウルムチ市新市区裁判所は法輪功学習者・潘さん、王世連さん、崔徳美さんに対し裁判を行った。検察官は、潘さんと王世連さん、孔秋閣さん（2014年10月に迫害により死亡）が2014年1月と4月に印刷用紙を購入後、ある平屋で資料を作成したと起訴した。潘さんは「王世連さんと崔徳美さんの2人は一度も会ったことがなく、全く面識がありません」と述べた。また、平屋で資料を作成したとする起訴内容について、その平屋は数年前には既に取り壊されていたと指摘した（これは証人と証拠がある）。

　弁護士は、物的証拠は一切存在しないと強調し、検察側が提出した王世連さん・崔徳美さんのいわゆる「物的証拠」について問いただしたが、裁判官はこれを一切認めなかった。弁護士が「共犯者であるならなぜ対質を許さないのか」と問うと、裁判官は「潘とは無関係だから」と答えた。（無関係なら共犯関係などありえない！これは矛盾しているのではないか！）弁護士は最後に「最高裁判所と最高検察庁による刑法300条の司法解釈自体が国家法体系の破壊であり、国家法の実施を妨害しているのだ」と指摘すると、裁判官の黄勇琪は激怒して弁護士を法廷から追い出したが、その後、何か思ったがわからないが、法廷警官に弁護士を呼び戻させた。黄は「そんなに大げさに言うな。最高裁判所と最高検察庁の司法解釈は我々にはどうにもならないし、俺が解決できる問題でもない」と弁護士に言った。

　2017年5月26日、潘さんは再び連行され濡れ衣を着せられ、同年12月に米東区裁判所で懲役3年6カ月の判決を受けた。

　2025年10月1日は新疆ウイグル自治区成立70周年（1955～2025年）にあたる。中国共産党は大規模な記念行事を計画し、治安維持を強化するため、ウルムチ市公安部門は大量の警力を投入した。派出所や地域担当の警官は法輪功学習者とその家族に、自宅訪問や電話による嫌がらせをし、監視、顔認識追跡行動などを実施し、家族構成・居住地・子供の状況などを照合した。彼らは「生活状況への関心」「活動参加の有無確認」など様々な口実で、法輪功学習者の写真撮影をし、公民の信仰の自由や人格権・住宅権・肖像権などを侵害する違法行為を行い、家族に心理的圧力と精神的負担を与え、正常な生活を妨害した。

　ウルムチ市天山区第三拘置所は鉄場溝に移転済み。第四拘置所（刑務所病院と同じ敷地内、同じ門から入る）は現在第四拘置所と呼ばれ、男性拘置所も同施設内に所在する。