文／中国の大法弟子口述（同修が整理）

　【明慧日本2025年12月9日】（前文に続く）

　十一、夫の不幸な死去

　夫が不当に刑務所に拘禁された後、私も刑務所、司法機関に文書を提出し、他の文書のコピーを刑務所に郵送しました。

　夫は刑務所で長期間、深刻な貧血状態にあり、片目はすでにほぼ失明し、専門医に相談したところ、慢性的な臓器不全、特に心臓不全を引き起こし、常に命の危険に晒されているとのことでした。

　私は刑務所、刑務所管理局、司法省に「夫の生命安全保護申請書」を郵送提出しました（将来の行政訴訟を円滑に進めるために職務遂行のための申請書と明記しました）。

　私と娘は、夫の医療仮釈放を申請し、様々な書類を提出するために、刑務所と、州刑務所管理局に何度も連絡を散りました。しかし刑務所は1年以上も対応を遅らせていました。私は苦情申立て、すぐに刑務所の担当者が2人が来てくれました。ある日の午前中、医療仮釈放手続きをしていた担当者2人が、私たちのところに到着しました。彼らはすぐに私の娘と一緒に地区司法局へ行き、話し合いを始めました。

　娘が教えてくれたところによると、司法局の職員たちは当初、非常に横柄で、私をならず者よわばりしたそうです（おそらく彼らが私を追い出そうとした時、私が帰らなかったことを指しているのでしょう）。彼らは、私は私が書類を渡したと主張しましたが、実は私が古い書類をいくつか見ただけでした。後に刑務官が彼らを遮り、彼らは国民のために職務を遂行しているだけであり、それ以上のことは話さないと言いました。娘によると、刑務所の職員はとても説得力があり、医療仮釈放の書類作成にとても尽力してくれたそうです。話し合いを重ねた結果、最終的に医療仮釈放の書類の形式が問題になったそうです。刑務官は、州全体でこのようなことは頻繁に扱っており、誰も苦情を言っていないと言いました。あなた方にそのような要件があるだけです。地区司法局は自らの立場を固辞し、地元の刑務所が発行した文書を提示して、それに従って作成しければならないと主張しました。その後、刑務所職員は娘の前ででJ所長を呼ぶしかなく、J所長は司法局の要件に従って修正し、次回提出すると言いました。

　私の娘は刑務所側が本心から保釈就医の手続きをしており、しかも公正な話もしたのを見て、心の中で非常に感謝し、出た後、私の娘は彼らを食事に招待すると言いました。彼らは、それはできない、それは私たちに間違いを犯させることになる、後で機会があればと言いました。最後に、ある刑務官が私の娘に言いました。「刑務所長Jが特別に言い付けました。あなたたちに伝えるよう言われました。あなたのお母さんは非常に厳しく、文書の水準は非常に高い、今後はもう告訴しないようお母さんに言ってくださいと」。私の娘も誇らしげに言いました。「もちろんです。母は若い時、南北を駆け巡りました。私たちの家は母に頼っています」。後に私たちが知ったところでは、その刑務所長Jは2、3か月後に異動しました。

　刑務所は2回目に司法局に来た時、彼らはやはり手続きが不適格だという理由で受理を拒否しました。

　半年後、私の夫はまた入院しましたが、刑務所は私に連絡をせず、娘に連絡し、同時に娘を騙して、私を信じ込ませ、私に知らせませんでした。後に私は事情を知り、病院の主治医、病院長に連絡をとりました。医師によると夫はすでに危篤で、すでに3回重体通知が出ているとのことでした。すぐ病院に来るように言われました。

　それを聞いて、私は心の中で非常に焦り、すぐに刑務所病院の院長に電話をかけ、夫はどうかと尋ねました。院長は「やはりあの状態です」と言いました。私は「夫が危篤で、もうだめだと聞きました」と言いました。院長は「誰が言ったのですか。誰があなたに言ったのですか」と言いました。私は「誰が言ったかではなく本当かどうか教えて下さい」と言いました。院長は私の毅然とした態度を見て、院長は態度を和らげ、「では明日来てください」と言いました。

　翌日、私と娘はすぐに出発しました。2022年のパンデミックの最中だったため、私たちは防護服まで買いましたが、途中まで行ったところで前に進むことを許されず、やむを得ず戻りました。その後、私の訴えが認められ、刑務所側はようやく例外を認め、刑務所病院長のLが翌日、夫との面会を許可してくれました。しかし出発前に、Lから夫が亡くなったと言う知らせが届きました。

　刑務所は車で迎えに行くと言いましたが、私は断りました。「夫が生前、最後に一度も合わせてもらえなかったのです。今は、亡くなって話もできないのに、、私たちに行かせて何の意味があるのですか。何を言われるのを恐れているのですか？」

　私たちが行かないとわかると、刑務所側から連絡が入りました。教育部長のHは非常に横柄で、すぐに火葬すべきだ。適時に処理しないと、時間が長くなると顔が黒くなる、その時はあなたが同意しなくても火葬しなければならないと言いました。私は言いました。「火葬してみてください。夫は訳も分からず刑務所で亡くなりました。、私たち家族は誰も立ち会っていません。裏で何が起こっていたか説明もせず、火葬するのですか」。彼は何も言わなくなりました。

　またある人が私に困っているのか訪ね、、数千元の補助金を申し出ました。私は困っていない、年金もあるしお金には困っていないと言いました。「あなたたちは夫のことを明らかにしてください。一体どうなっているのですか。あなたたちははっきり説明しなければなりません」

　教育科長のHは、また言いました。「あなたの夫に卵入り麺を作りました。あなたの家の子供が世話するよりまだ良いです」。私は言いました。「誰を騙そうとしているのですか。刑務所はあれほど多くの大法弟子を迫害して死に追いやっているのに、。あなたたちが夫をちゃんと扱えると思っているのですか？」

　その後、数組の人がやって来て、最後に彼らは言いました。「他の人にはは8千元から9千元出しますが、あなたには多く出します。1万元から2万元、最大で5万元を超えることはできません」。私は言いました。「もう良いです。話したくありません。今後、あなたたちも来ないでください。私は法輪功を修煉しています。以前の私だったら、とっくに大棒で殴っています。今、あなたたちも嘘の被害者であり、利用されている人だと見ています。あなたたちは急いで真実を理解してください。そうでないと結果は非常に良くありません」。

　最後に、司法界の重鎮であり、刑務所長Gが出てきました。「夫は危篤で通告も3回も受けたのに、なぜ面会させてくれないのですか？　刑務所職員は一体何をしているのですか。あなたたちは職務怠慢だと思いませんか。ここには必ず理由があります。私は必ず徹底的に追及します」。その後、彼らは夫の遺体を葬儀場で冷凍し、しばらくの間、刑務所側から私と話し合いに来る人はいませんでした。

　十二、突然の予期せぬ公聴会は誰もが避けたかった事件に変わる

　何度もの要求、申請の下、2023年10月中旬、私はわざわざ刑務所に行き、夫が刑務所にいた時の監視カメラ映像を見ることを申請しましたが、思いがけず、精巧に編集された数個の映像断片を10分余り見せられただけでした。

　私は完全な映像を見ることを要求しましたが、刑務所側は、彼らはすでに映像を削除した、この10分余りだけを保留したと言いました。私は事が異常である以上、必ず人に見せられない事があると考え、そのため帰宅後、『政府情報公開申請表』を提出し、法に依って政府情報公開を申請しました。しかし回答しませんでした。

　検察庁駐在刑務所グループに電話をかけ、また河北省刑務所管理局に電話をかけ、再度、完全な原始映像を見ることを申請しようとしましたが、私は1か月余りの間に少なくとも27回電話をかけましたが、誰も出ませんでした。続く2カ月間で299回電話をかけ、13回つながりましたが、すべて仕事ができる人は見つかりませんでした。電話をかけるたびに私は記録しました。

　2023年末、私は刑務所病院の院長から電話を受け、刑務所長がある日、私と会いに来ると言いました。その日、私と子供たちは彼らが指定したあるホテル内の会議室で会いました。そこに着いて見ると、中にはすでに10人余りが座っており、現場にはカメラも設置され、レンズは私たちのために残された座席に向けられていました。この時、彼らは初めて私と子供たちに公聴会を開くと告げました。

　当時、私は聞いてすぐ焦り、本当にすぐに帰りたくなりました。彼らはこれほど多くの人が来て、一見して準備された鴻門の宴です。事前に知らせず、私たちを不意打ちにし、完全な映像を見せないばかりか突然襲撃してこの不公平、不公正な公聴会を開くのです。私に付き添って来たのは2人の娘と1人の甥だけです。後に考えました。すでに来た以上、彼らが何を言うか聞き、彼らが何をしようとしているのかを見よう、私は大法弟子だ、何を恐れることがあろうかと思いました。

　公聴会が始まり、司会者はまず自己紹介し、彼は私たちの地元の市政法委員会調査研究員だと言い、また一人一人、刑務所から来た4人、私たち地元の6人、人民代表大会代表、政治協商会議代表を紹介しました。区防犯事務所主任Bも意外にも座っていました。私はすぐに司会者の話を遮り、言いました。「司会者、まだ話さないでください。今、紹介された人を、私は一人も覚えていません。ちょっと待ってください」。私はカバンから小さなノートを取り出し、一人一人に自分の氏名、電話などを書かせました。司会者はすぐに言いました。「記録する必要はありません。記録しないでください」。私は言いました。「いいえ、将来、私はまたあなたたちを訪ねなければなりません」。彼は私を阻止できないのを見て、同意せざるを得ませんでした。

　私は一人一人に名前、電話、所属、職務を尋ね、彼らは仕方なく書きました。最後の一人だけ、私が氏名を尋ねた時、彼はすぐに怖がって後退し、繰り返し手を振って言いました。「私を記録しないでください。私は弁護士です、弁護士です」。私は笑いました。弁護士が何を恐れるのでしょうか。どうやらこの弁護士も、彼らがしていることが道理に合わないことを知っており、彼らと来ることさえ不名誉だと感じているのです。

　後に私は知りました。彼らはずっと法輪功学習者が裏で私を助けているのではないかと疑っていました。私たちが入った後、刑務所の者は後ろで一気に私の甥を囲み、彼が法輪功学習者だと思い、彼の氏名、電話を無理に聞き出そうとしました。私が一人一人を訪ねて登録したことは、おそらく彼らの予想を大きく超え、彼らは一気に混乱し、少し途方に暮れ、もう甥を追及する者もいませんでした。甥は前日、夢を見ました。夢の中で常に誰かが紙を持って彼を追いかけ、署名させようとしていました。

　刑務所病院長は主に夫が監獄にいた期間、刑務所がいかに積極的に治療し、積極的に保釈就医の手続きをしたかを話し、彼らは完全に職責を尽くし、責任を尽くし、力を尽くしたと言いました。刑務所病院長は非常に狡猾で偽善的でした。以前は監獄と私たちの主な連絡相手で、電話、面会は数十回に及びます。夫と娘に3回だけ電話を通させ、私たちに面会させたことは一度もありません。彼らは夫を缶詰のように封鎖したと思っており、刑務所内部のことについて、彼らがどう言おうと正しいと思っていました。

　刑務所は本来、勝利を確信していましたが、彼らが大いに意外に思ったのは、この刑務所病院長の発言に対して、私と次女が机を叩いて立ち上がり、面と向かって彼の嘘を暴露し、さらに彼が自分と刑務所のために弁解できないようにし、慌てて口ごもり、絶えず事前に原稿で準備したものを繰り返し読みました。見る目のある人が聞けば、すぐに的外れで、全く説得力がないことが分かります。最後には治療記録を私に渡すことに同意せざるを得ませんでした。

　どれほど厳重な刑務所でも、見落としは起こり得ます。私が粘り強く要請し、家族と共に刑務所を訪れ、検察庁駐在事務所と面談した後、刑務所側は積極的に治療したことを証明するため、4回の入院の医療記録のコピーを私に提供しました。4回入院で、1万元余りの医療費が発生しました。刑務所側はこれが法律に基づき職務を遂行した十分な証拠であると繰り返し強調しました。

　しかし彼らが思いもしなかったのは、同修がこれらのカルテから、私と病院医師の電話録音と結び付けて問題を分析したことです。

　同修は分析しました。全額自己負担の医療費14万元、一見すると、ある程度の金額です。しかし詳しく見ると、7割の入院時間と8割5分の治療費用は、すべて夫が亡くなる前のあの2回の1週間間隔の入院に費やされました。

　最後の2回のこの入院で、主にどんな治療をしたのでしょうか。入院した病院の主任は、もし刑務所が送ってきたのでなければ、普通の患者なら、彼らは絶対に受け入れなかった、なぜならこの種の病気の末期患者は全く治療できず、北京のどこに行っても治療できないからだと言いました。彼らは受け入れましたが、主に患者の苦痛を減らし、できるだけ生命時間を延ばし、家族が最後に会えるようにするためでした。そのため最後のこの入院はすでに本当の夫の病気治療とは言えませんでした。

　前の2回の治療では、退院時の医学的指標はまだ危険段階にあるのに退院しました。娘は彼らを厳しく叱責しました。「あなたたちのこれは全く治療ではありません。風邪を引いて入院してもこれより多く使います」

　本来、彼らが聴聞会を開いた目的は、1万元の賠償でこの件を終結させようとすることでした。彼らは10人余り来て、この陣容で私たちを脅迫、恐喝して賠償協議に署名させようとしましたが、思いもよらず、私たちが突然、彼らを駁して何も言えなくしました。後にまた5万元でこの件を終結させようと言いましたが、私と家族に厳しく拒否されました。

　その後、刑務所が行った不合理かつ不当な審問に対して、私たちは刑務所、省刑務所管理局、司法省に『政府情報公開申請書』を提出しました。彼らは敢えて回答しなかったため、省政府に『行政再考申請書』を提出し、ようやく司法省が回答しました。しかし、刑務所に電話をかけても、回答はなく、私はまた苦情や情報も提出しましたが、誰も回答しませんでした。

　（続く）