文／中国の大法弟子（本人の口述　同修が整理）

　【明慧ネット2025年12月11日】同修と比べると、私の行いは十分とは言えません。毎日口を動かし、足を動かす、ごく平凡なことです。誰にでもできることではありませんか？　大法弟子の基準からすれば、私にはまだ大きな差があります。私は「年を取った」という考えは持っていません。年齢に関係なく、毎日必ず行うべきことは法輪大法の真実を伝え人を救うことです。これを必ず成し遂げなければなりません！

　——本文より抜粋

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　地元の同修と交流後、法会のための体験文章を投稿するにあたり、私は何度かある年配の女性（以下、Aさん）を訪ね、この20年間の修煉体験談を話してもらおうとしました。しかし、Aさんは「他の同修と比べたら、私はよくできていないわ。毎日口を動かすだけ、足を動かすだけ、ごく普通のことで、誰にだってできることよ。書くことなんて特にないわ」と言いました。Aさんが口先だけの謙遜をしているわけではないと私は知っているのです。Aさんは質素で、あまり多くを語らず、目立たない人で、本当にそう思っているのです。

　Aさんは今年83歳ですが、見た目は60歳くらいです。優しい目つきで、いつも笑顔を絶やさず、肌は白くて血色が良いのです。2005年9月～今日まで、特別な祝日や雨の日を除き、ほぼ毎日三輪車に乗ったり歩いたりして法輪大法の真実を伝え、人々を救うことを行なっています。田んぼのあぜ道や街角の路地裏にも、法輪大法の真実を伝えるAさんの姿がありました。毎週10人から30人ほどに「三退」（中国共産党の組織からの脱退）を勧めており、これを20年間も続けてきました。Aさん自身の言葉によれば「法輪大法が迫害を受け始めてから、法輪大法の真実を伝え人々を救うことは、私の人生において毎日必ず行うべき大事なこととなった」と言いました。

　以下、Aさんの口述を、同修が整理した修煉体験です。

　「私は幸せな人間です」

　1996年1月、私は隣人の紹介で法輪大法を学び始めました。「真・善・忍」の三文字が私の心身を大きく変えました。わずか5カ月余りの修煉で、長年治らなかった気管支炎、頭痛、腰痛、脚の痛みなどの病気がすべて消え去りました。法輪佛法の光に包まれ、私は一日中嬉しくて笑みが絶えませんでした。無私無我、他人のために尽くすということが、この時から私の心に深く根を下ろしました。私は幸せです。これほど素晴らしい功法に恵まれたのですから、もっと多くの人々にその恩恵を受けさせてあげたいと強く願いました。

　しかし、1999年7月、江沢民グループが法輪功を狂ったかのように迫害し始め、全国各地で法輪功学習者（以下、学習者）に対する逮捕、洗脳、労働教養、判決が横行しました。私は退職した学歴の低い老女でありながら、その対象から逃れることができなかったのです。

　2000年11月、私は洗脳班に閉じ込められました。警官が門を警備し、私は閉鎖管理下で強制洗脳が行われ、家族の付き添いや食費、宿泊費は自己負担でした。この拘束は2カ月以上続きました。しかし、それは私の法輪大法を固く修める決意を変えるどころか、真実を知らない悪事を働く者たちが非常に哀れに思え「法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい」と人々に伝えたいという思いは、ますます強くなりました。

　「この幸せをもっと多くの人に伝えたい」

　師父は私にこれほど多くのものを与えてくださったのですが、お返しできることはなく、ただより多くの人に「法輪大法は素晴らしい」ことを知ってもらい、美しい未来を選び、より多くの人を幸せにすることだけです。それ以来、私は大法の真実を伝えるため、街角や路地、田んぼのあぜ道に頻繁に姿を現すようになりました。

　ある夏の日、ある小区の入り口で、2人の地方から来た人のバイクがエンジンがかからなくなりました。彼らは長い間修理しても直らず、焦って汗だくになりながら、遠くから私を見て「おばさん、修理屋はどこにありますか？」と尋ねました。

　私は「縁のある人がまた来たのだ。ちょうど彼らに大法の真実を伝える良い機会だ」と心の中で喜びました。私は彼らを600メートル先の修理屋に案内しながら、法輪大法は人に善人になることを教えること「天安門焼身事件」は、江沢民グループが演出したもので、目的は法輪大法への憎悪を煽ることだと伝えました。また「中共は腐敗の極みに達し、天が中共を滅ぼし、神が清算します。あなたがその一員なら、党員・団員・少年先鋒隊を脱退すべきです。三退すれば平安が保たれ、一銭もかけずに命の保険が買えたようなものです。これほど良いことはないだろう？」と話すと、2人とも喜んで共産党組織から脱退しました。私は2人に法輪大法のお守りカードを贈りました。

　その時、私は「もう一度試してみて、バイクのエンジンがかかるかどうか見てください」と言いました。2人は半信半疑でエンジンをかけると、なんと動いたのです！　2人は感激して叫びました。「修理しなくても直った！　法輪功は本当にすごいわ」。これは師父が助けてくださったのだと私は知っていたのです。

　真実を伝える中で、真相を知らない人に出会ったり、警官に通報する人にも遭遇しました。

　ある時、私はある同修と外で大法の真実を伝えていたところ、突然パトカーが目の前に停まり、2人の警官が降りてきて「さあ、派出所に同行してください」と言いました。説明も許さず、私たちのバッグを奪い取りました。

　しかし、私は全く怖くありませんでした。心の中で「この人たちは本当に哀れだ。衆生に大法に対して罪を犯させてはいけない。師父、弟子をお守りください」と言いました。

　私は微笑みながら「お若い方、あなたたちは悪い人を捕まえるのでしょう？　私たちは悪い人じゃないわ！　法輪功は人に善を教え、真・善・忍に従って良い人になることを教えているの。私たちは善行を行なっているのよ。褒められるべきなのに、どうして捕まえるの？」と言いました。

　2人の警官は笑い、見物人も笑いました。警官は「通報があったから来たんだ」と説明し、私は「さあ、お2人はお仕事に戻ってください。私たちも急いでいるんですから」と言いました。

　パトカーは去り、私たちは前へ進み、大法の真相を伝え続けました。すると間もなくパトカーが戻ってきました。「どうしたのだろう？」と不思議に思っていると、若い警官が息を切らして走って戻ってきて「お2人の鍵を車に置き忘れていました。お昼に家に帰ったらドアを開けられないでしょう」と言いました

　警官が戻ってきたのは鍵を届けるためだったのです。警官は法輪大法の真実を理解し、大法弟子を気遣ってくれました。きっと福報があるだろう。私は胸が熱くなり、両手を合わせて「師父、ありがとうございます！　師父、ありがとうございます！」と言いました。

　「真相を伝えるには一分一秒を争う」

　夫は早くに亡くなり、息子も娘も良い仕事に就き、とても親孝行で、家も裕福です。子供たちは私を自分の家に迎え、面倒を見ようとします。私はどこの家にも行かず、一人で暮らしています。そうすれば時間を無駄にせず、法輪大法の真相を伝えるのも便利で自由だからです。

　私と同年代の常人の女性は私のことを理解できず「食事も住む場所もあるし、世話をしてくれる人もいるのに、幸せを享受せず、わざわざ一人暮らしをするの？」と言いました。私はただ笑いました。「私はもっと多くの人々、法輪大法が良いことを知る必要がある人々に幸せを享受してほしい」と心の中で思っています。

　ある日、私は夢を見ました。「蓮の池のほとりを歩いていると、池の魚たちが翼を生やしたかのように、私の手の中に飛び込んできて、両手で抱えきれないほどでした」。これは師父が私に啓発を与えてくださったのだと理解しました。衆生は皆助けを求めており、時間は待ってくれません。心は焦り、1日でも外に出ないわけにはいかず、必ず外に出なければなりません。

　毎年誕生日になると、子供たちが集まり、ケーキを買い、レストランで誕生日会を開き、子孫に囲まれて賑やかですが、1日を無駄に過ごしているのです。私は修煉者であり、時間を人を救うことに使わなければなりません。今年は意味のある誕生日を過ごそうと、外に出て大法の真相を伝えようと思ったのです。

　師父にご加護を願い、今年の誕生日は子供たちに誰にも思い出させず、皆に忘れさせ、誰も来させないようにしてほしいのです。誕生日の朝早く、私は大法の真実を伝えに出かけました。

　この日は師父のご加護があり、真実を聞く人々はまるで私を待っていたかのように、次々と脱退しました。さらに不思議なことに、袁さんという人が少年先鋒隊を脱退しました。私は彼に偽名を付け「この名前はどうですか？」と尋ねると、彼は驚いて口を開けました。「これこそが私の本名です！　全く同じ字です！　どうして知っているんですか？！」と聞かれ、私は「私は知りません。でも私の師父は知っています。あなたには縁があります！　福があるのです！」と答えました

　そして、私たちは大笑いしました。

　この日の午前中だけで、私は計16人を脱退に導きました。普段より7、8人多かったのです。夕方になっても子供たちの誰からも電話はかかってこなかったのです。以前なら数日前から騒ぎ始めていたのに、今回は皆忘れていました。この誕生日はとても意義があるものでした。私は心の中で、自分が正しいことをしたのだと悟りました。師父が私を導いてくださっているのです。師父、ありがとうございます！

　「いったい何を求めているのか？」

　弟子の向上のたびに、師父の苦労と心血が滲んでいます。弟子の歩みの一歩一歩に、師父の慈悲深い守りがあります。師父はいつも私のそばにいてくださいます。目には見えないけれど、それが真実だと信じています。

　私はパソコンの操作ができません。ある朝6時半頃、急いで同修の家へ三退リストを届けに走り、ネットに投稿しようとしました。急いでいたため、トイレの床の水に気づかず、足が滑って仰向けに後ろへ倒れました。「ドスン」という音と共に、私の頭はちょうど便器にぶつかったのです！

　意識を失いました。どれくらい経ったかわかりませんが、目が覚めると大量の汗で服がびしょ濡れ、まるで水浴びをしたかのようでした。先ほど転んだことを思い出しました。その時、頭が割れるような痛みで、手足が言うことを聞かず、起き上がれませんでした。

　家には私一人だったので、大声で叫びました。「師父、早く助けてください！　師父、早く助けてください！」と叫んだのです。すると徐々に手足が動くようになり、頭の痛みも和らぎました。私は立ち上がりました！　「師父が私を守ってくださった！　師父が私を救ってくださった！」と私は急いで師父の写真の前に行き、両手を合わせて涙を流しました。80歳を超える老人が普通の人間なら、こんな転び方をしたら結果は想像を絶するものだとわかっていると思います。

　私は急いで着替え、三退リストを手に取り、同修の家へ急いで行きました。同修はちょうど出勤しようとしているところでした。時計を見るとちょうど7時30分。つまり転倒から意識不明、目覚め、師父による助け、そして同修の家まで、わずか1時間しかかからなかったのです。本当に不思議です！　この経緯を話すと、同修も私も涙を流し、心から、師父への感謝が一層深まりました。

　法輪大法を学び始めた当初、私はただ病気を治し健康を得たいと願っていたのです。それは私利私欲に過ぎないと思います。修煉を重ねるうちに次第に理解しました。大法弟子の使命は、師父が法を正すことを手伝い、衆生を救い済度することであり、それは私心のない無私の行為なのだとわかるようになりました。「私利私欲」から「無私無我」へのこの真の転換こそが、法を正す時期の大法弟子という称号にふさわしく、真に法輪大法の一粒子となり、法に溶け込んで三つのことを行うことで初めて法の力を得られ、思いのままに物事を成し遂げられるのです。ですから、法輪大法の真実を伝え人を救うことが私の毎日の最重要任務なのです。

　ある時、真相を伝える中で、私と同年代の退職した元幹部に出会いました。相手は頭の回転が速く、高官のようでした。彼は同修から何度も大法の真相を聞いているようで、どうしても理解できない質問をしてきました。「あなたのように80歳を超えた年齢なら、家で余生を楽しみ、子供や孫に世話をされるべきでしょう。毎日あちこち走り回って疲れないのですか？　誰からも一銭ももらっていないのに、時には罵られ、警察に捕まることもあるのに。いったい何を求めてやっているのか？」と聞かれました

　「そうだな！　いったい何を求めてやっているのか？」

　私は師父の『洪吟三』にある詩『心静かに見てほしい』の一節を彼に朗誦し、その中の「何の報いも求めはしない　ただあなたが大難から逃れるため」二句を繰り返し唱えました。

　「多くの大法弟子が苦労を厭わず、生死を恐れず、何10年も変わらず続けてきたのは、あなた方に大法の真実を理解し救われることを願ってのことです」と私は言いました。彼は理解し、心から「ありがとう！　ありがとう！　本当にお疲れ様です！」と繰り返し言いました。私は「私にお礼を言わないでください。私の師父が大法弟子にそうするようおっしゃったのです。お礼を言うなら私の師父に言ってください」と言いました。

　同修と比べれば、私の行いは十分とは言えません。毎日口を動かし、足を動かし、ごく平凡なことです。誰にでもできることではありませんか？　大法弟子の基準からすれば、私にはまだ大きな差があります。

　私は「年を取った」という考えは持っていません。年齢に関係なく、毎日必ず行うべきことは法輪大法の真実を伝え人を救うことです。これを必ず成し遂げなければなりません！

　（明慧ネット第22回中国法会原稿）