文／黒龍江省の大法弟子

　【明慧日本2025年12月17日】中国共産党が法輪功への迫害を始めてから、すでに26年が過ぎました。私は嫌がらせや監禁、労働教養などの迫害を受け、やむを得ず流離し、居場所も仕事も失いました。「名誉を汚し、経済を破綻させ、肉体を消滅させる」というのが中共の迫害方針で、その圧力の中で生き抜くのは非常に難しかったのです。迫害の中で、家族3人は不安定な日々を送りましたが、私たちは乗り越えることができました。それは、師父と大法のおかげです。

　私は法輪大法を修煉していますが、夫と息子は修煉していません。しかし、2人とも師父と大法を深く信じ、どんなに苦しい時も不満を言ったことはありませんでした。私たちは皆、大法に出会うために来た生命で、ただ私が先に修煉を始めただけです。ここでは、さまざまな出来事の中からいくつかを書き留めたいと思います。

　1997年秋に法輪功のことを聞き、心の中に喜びが湧き、修煉を決めました。それ以来、法輪大法との縁が結ばれ、毎日学法と煉功を続け、心は充実し、生活は喜びに満ちていました。1999年7月、突然迫害が始まりました。心の準備はできていませんでしたが、「大法を修煉することは間違っていない。大法は私にとって後悔のない選択だ」という思いがはっきりありました。

　困難の中で、夫と息子はいつもそばにいてくれた

　2003年秋、私たち家族は流転生活を終えて故郷に戻り、郊外に家を借りて暮らしました。警察がまだ私を探していたため自宅には戻れず、夫も職場に戻ることができませんでした。夫は小さな店の配達の仕事を見つけましたが、薄給でした。夫は働き者で有能、謙虚で善良な人柄です。修煉はしていませんが、大法の基準に従ってふるまい、「大法弟子の家族として、大法に恥をかかせてはいけない」と心に決めていました。夫は取引先を広げ、荷物の整理や帳簿もこなし、店主の負担を大幅に減らしました。早朝から夜遅くまで働き、本当につらかったと思います。

　数カ月後、私が学法を続けて正念が強くなってきた頃、ある晩、夫に「家に帰りましょう。もう家で暮らしましょう」と言いました。夫が「大丈夫か？」と尋ね、私は「大丈夫です。師父が正念をくださいました」と答えました。

　翌日、夫は店主に事情を正直に話しました。「妻は法輪功を修煉していて、連行されてから家に住むことも働くこともできませんでした。でも、これからはどんな困難があっても向き合い、新しい生活を始めたいんです」と話し、外での生活についても説明しました。店主は感動し、大法に対する見方も変わりました。「友達でいたい。あなたたちが良い生活を送れるよう願っています」と言ってくれました。こうして夫は仕事を辞め、店主と別れました。

　息子の正念

　法輪功迫害の元凶である江沢民を告訴する大きな流れが起きた際、私も告訴を申し込みました。しかし、それを口実に再び迫害が始まり、警察が大勢で来て私を連行しました。息子はすぐに師父の写真の前で、「師父、母を助けてください。6年前の悲劇を繰り返させないでください」と祈りました。6年前、私は不当に労働教養処分を受け、息子は恐怖の中で師父に助けを求め続け、私が連行されたことを同修に知らせました。その日は多くの同修が連行され、皆で正念を発しました。師父の加持のもと、私は高血圧の症状が出て拘置所に収容を拒否され、その日の夜に家へ戻ることができました。息子は家に帰ると、自分がしたことを嬉しそうに話しました。大事な時にまず師父を思い、真剣に求めた息子は、本当にすばらしいと思いました。

　長年にわたり、大法弟子は常に迫害の圧力の中で生活してきました。迫害の形が変わっても、しっかり学法し、心に法があり、師父がいらっしゃれば越えられない困難はありません。

　私は毎日学法と煉功を続け、大法に従って行う中で心身が変化し、心性が高まり、人生の目的と生命の意味を悟りました。大法弟子として行うべき「3つのこと」を実践する中で、ときに恐怖心や名利を求める心、人の情に心を動かされることもありましたが、修煉の道はより明確になり、師父と大法を堅く信じ、本当の帰郷の道を歩んでいます。

　「家に帰って師父にお礼を言いましょう！」

　中国共産党の統治下で、大法弟子の生活には常人には想像できない苦難が伴います。しかし、師父に守られ、大法に従って着実に修煉すれば、すべてが変わっていきます。

　夫は修煉していませんが、大法の真相を理解し、師父と大法を信じ、良い人になろうとしています。夫は勤勉で人助けが好きです。師父は夫を導き、機会を与え、困難から抜け出せるようにしてくださいました。私が労働教養を受けていた時、夫は仕事を失い、息子の面倒を見て生活を支え、さらに私の安否を案じていました。よく眠れず、毎日が長く苦しかったはずですが、不満を言ったことはありませんでした。私が戻った時も、一言も責めませんでした。

　ある偶然な機会で、夫は幸運にも現在の仕事を得ました。通常20万元以上を払っても得られない職だと言われましたが、夫は一銭も使わず、正常に採用されました。家も小さな家から大きな家に変わり、昨年は車も買いました。ある夜、雪がちらつく中、遅い時間で道路に車はなく、強いライトが私を照らしました。夫が新しい車を運転して家に帰ってきました。うれしそうに車を降りた夫は、「これがずっと欲しかった車なんだ。ドライブしてみよう」と私を抱き寄せました。私は涙がにじみました。師父がまた夫を励まし、報いてくださったのだと分かったからです。私が「今、私が何を思っているか分かりますか？」と聞くと、夫は「分かっているよ。家に帰って師父の写真の前でお礼を言いましょう」と答えました。

　私たち家族には、まだたくさんの物語があります。私たちは皆、大法のために来た生命であり、ただ私が先に修煉しただけで、皆、師父の慈悲深い守りの中にいます。ここで師父に感謝します。私たちの家の経験から、師父がすべての人のために手配してくださったことを悟りました。大法に対する正念さえあれば、この世に来た宿願を果たすことができ、本当の故郷へ返る道を歩み、使命を果たすことができます。

　師父、ありがとうございます！