　【明慧日本2025年12月18日】山東省菏沢市曹県に住む70代の法輪功学習者（以下、学習者）・郜孟花さんは、4年前（2021年8月）に不当に懲役4年の判決を受けたが、刑は執行されなかった。しかし今年8月中旬、彼女は山東省女子刑務所に拘禁され、迫害を受けている。

　郜さんはおよそ75歳で、山東省菏沢市曹県の食糧システムを退職した職員。法輪大法を修煉した後、「真・善・忍」の法理に従って良い人となり、心身ともに恩恵を受けた。中国共産党（以下、中共）による法輪功への残酷な迫害の中で、郜さんはかつて一度不当な労働教養と、二度の不当な判決を受けたことがある。

　2020年3月、郜さんは無料で法輪功に関する資料を配布したことで連行され、その後、いわゆる「裁判待ちの保釈」となった。2021年8月、郜さんは曹県裁判所により不当にも懲役4年を宣告されたが、拘禁はされなかった。理由は不明である。4年が経過した今年8月中旬、曹県裁判所はその違法な判決を執行し、郜さんを山東省済南女子刑務所に拘禁した。

　5年前の連行と4年前の不当な判決

　2020年3月、郜さんは法輪功の資料を配布していたところ、地元の警官に連行され、家宅捜索を受け、その後「裁判待ちの保釈」となった。

　2020年6月30日、「中共100周年誕生記念のための治安維持」を口実に、曹県公安局曹城派出所が青菏派出所と結託し、合計4人の警官が郜さんを曹城鎮派出所に連行し、その後、強制的に病院で採血と身体検査を受けさせた。当時、郜さんは入院中の百歳になる母親と、体の不自由な夫（すでに肢体切断手術を受けており、当時70代）の看護をしていた。

　その後、郜さんは菏沢市鄄城県の拘置所に連行され、再び強制的な採血と身体検査を受けた。身体検査の結果、郜さんに重度の心臓病（心拍数は毎分約150回）と高血圧が見つかったため、彼女は拘置所には入所しなかった。その夜10時、郜さんは自宅に送り返された。警官はさらに、これで終わりではないと脅した。

　曹県の公安局、検察院庁、裁判所は共謀して引き続きでっち上げの罪状を仕立てた。2021年8月、郜さんは曹県裁判所により不当にも懲役4年の判決を受けた。郜さんは不当に判決を受けた後、彼女の健康上の理由か、あるいは当時のパンデミック（コロナ禍）の理由からか、拘禁はされなかった可能性がある。

　5年が経過し、善良な70代の年配女性が刑務所に拘禁される

　5年前の連行から、中共は「真・善・忍」を信仰し、ひたすら良い人であろうとするこの善良な年配女性を迫害し続けている。

　2020年6月、曹県裁判所で行われた郜さんの裁判で、郜さんは素朴で正直な言葉で、公安局、検察庁、裁判所が彼女にかけた罪状はすべてでっち上げだと一つ一つ説明し、法廷にいた全員が耳を傾けた。郜さんは核心をついた真実を語り、道理と法律にかなっており、何度も満席の聴衆を笑わせ、邪悪な党員による彼女への汚名を着せる告発を論破した。法廷の警官や裁判官でさえ笑いをこらえきれなかった。

　70歳を超えた善良な学習者が、地に足をつけて生活し、真剣に人々に「法輪大法は素晴らしい」と伝えて、誰に危害を加えたというのであろうか？　彼女は人々に真相を伝え、自分が悪い人間ではないこと、法輪功は邪悪なものではなく合法であること、これは彼女の思想と信仰であり、信仰は中国の憲法で保護されていると告げた。郜さんの語る真実は、かえって人々を感心させ、心身ともに健康な生活をもたらすだろう。法廷の告発は、中共の政法委員会と「610弁公室」の管理下にある罪を犯す行為であり、法律を使わず、法律に依拠しない不当な判決である。

　理由不明のまま、郜さんは当時、不当な判決を執行されなかった。4年が経過したが、曹県の公安局、検察庁、裁判所は依然として法を犯すことを固執し、不当に郜さんを連行し、今年8月中旬、彼女を山東省済南女子刑務所に拘禁し、迫害を加えている。

　山東省の女性学習者は、不当に判決を受けた後、すべて山東省女子刑務所に送られ迫害を受ける。山東省女子刑務所は、中共による法輪功迫害が最も残酷な刑務所の一つである。1999年に中国共産党が法輪功への迫害を開始して以来、山東省女子刑務所で迫害により死亡または負傷した学習者は数多くいるが、中共の情報封鎖により、完全な統計は不可能である。

　現刑務所長である李延群が山東省女子刑務所に就任したわずか1年あまりの間に、学習者の林建平さん、李鳳英さん、王玉玲さん、徐海紅さんの4人が、刑務所による残虐な迫害により冤罪のままこの世を去り、多数の学習者が迫害によって障害を負ったり負傷したりした。現在もなお、多くの法輪功学習者がこの刑務所に不当に拘束され、迫害に苦しんでいる。

　現在、郜さんは山東省女子刑務所に拘禁されてから3カ月余りが経過しており、彼女の近況は不明である。

　かつて受けた迫害

　2000年10月、郜さんは法輪功のために正当性を訴えるべく北京へ行ったが、曹県公安局の悪辣な警官により山東省王村女子労働教養所に不当に監禁され、3年間の不当な労働教養を科された。その間、彼女は体調が深刻な状態になったため、「医療のための保釈」となった。

　2005年10月、郜さんが法輪功迫害の真相を伝えていた際、曹県公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の副科長の李兵や王侠などの警官に連行され、曹県拘置所に不当に監禁され迫害を受け、心身ともに甚大な苦痛を被った。

　2006年9月、郜さんは秘密裏に不当にも懲役4年の判決を受けた。彼女は曹県拘置所で様々な病気を発症するほどに苦しめられていたため、山東省女子刑務所へ3度送致されたが、いずれも刑務所側に受け入れを拒否された。その後、曹県公安局副局長が自ら女子刑務所へ行った結果、郜さんはようやく拘禁された。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）