文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年12月18日】私の父は、修煉を始めてからもう30年近くになる大法弟子であり、修煉の道で精進し続け、かつては北京へ陳情に行き、資料作りをし、さらに不法に労働教養で刑罰されたこともあります。しかしここ5年ほどの間、父は携帯電話の動画に夢中してしまいました。最初、母（同修）が短い動画を見せた時、父は「内容が良くない」と、たまに見る程度でしたが、だんだんとスマホの短編動画に夢中になり、2～3種類の短編動画アプリを入れては、交互に延々と見続けるようになりました。『明慧週刊』の短編動画の害についての交流文章を読んで、父は何度も短編動画アプリを削除しようと試みましたが、数日するとまたインストールし直し、WeChat の短編動画も含めて見続けていました。毎日短編動画にはまり、わずかな学法・煉功・発正念の時間を除けば、スマホ動画が父の親密な相棒となり、常に手放せず、自制できない状態でした。

　ここ1年ほどで父の修煉状態はますます悪くなり、発正念中に眠ってしまい、集中力が続かず、学法も落ち着いてできず、読み間違いや字を飛ばすことが頻繁に起こり、身体の老化も著しく、多くの病業状態が現れました。母はすでに短編動画を数年前に断ち、その害を深く理解しているため、ほぼ毎日父と交流してきましたが、父の「動画への依存症」があまりにも深く、忠告を聞かず、しばしば母と衝突し、口論していました。私はそれを見て心が痛み、何度か強制的にアプリを削除しましたが、すべて失敗に終わりました。父の「激怒」や「悲しげな姿」を見ると私は心が弱くなり、大法の基準で量れず、同修に対して責任を持てず、結局父が短編動画を見るのを許し、スマホの裏に隠れた魔に同修を迫害させ続けてしまいました。

　そして数日前、私はついに決心し、父のスマホを自分の部屋に置き、「今日から、あなたはスマホと絶縁です。このまま放っておけば、あなた自身を駄目にしてしまう」とはっきり伝えました。すると、今回は父は驚くほど静かで、多くを語りませんでした。もしかすると、父はすでに短編動画の害を理解しており、自分の力では断てず、外からの助けが必要だと分かっていたのかもしれません。

　昼食の時間になると、父はお茶碗を手にスマホを取りに来ましたが、私は渡しませんでした。父はそのまま背を向けて去りました。夜になって、「天気予報を見たいからスマホを」と言われましたが、やはり渡しませんでした。父は腹を立てたまま気落ちして、ぼんやり窓の外を見つめたり、そのまま落ち込んで横になって寝たりしました。

　しかし、常人の短編動画がなくなると、父はラジオの同修の交流文章を静かに聴き、師父の説法を読み始めました。父の変化は非常に明らかで、1日経つと、父の目に光が戻り、以前のような呆けた目つきや、だらしなさ・焦燥感が薄れていきました。父の心は次第に落ち着き、何事にも集中して取り組めるようになったのです。以前は料理、食事、トイレ、寝る前まで、何でも短編動画を見ながらで、30分以上かかることもありましたが、今では作業が短く、素早くなり、効率が大幅に上がりました。毎日慌ただしくしていた父が、今では余裕を持って行動でき、その節約できた大量の時間を学法に使えるようになりました。

　短編動画を断って2日目のこと、私は偶然、父の様子が変わっているのを見ました。顔がふっくらして若々しく、一瞬だけまるで別人のようでした。そして4日目、父が学法している時、私はさらに驚きました。父の顔がまた変わり、まるで十代の少年のように丸くて若々しかったのです。ほんの数秒でしたが、私はとても嬉しくなりました。父は大法の中で、これほどまでに修めていたのです。

　父の変化を見て、私は心から嬉しくなり、長い間見られなかった父同修の姿を再び見たように感じました。短編動画という魔の妨害がなくなり、父の空間場は清らかで、明るく、塵ひとつない状態に戻っていました。まるで1999年7月20日以前に修煉していた頃の父の姿を見たかのようでした。これは、慈悲で偉大なる師父が、父にもう一度修煉の機会を与えてくださったのだと思いました。

　思い返すと、今まで強制的にアプリを削除させようとした時は、すべて人情の基点に立ち、子としての情を使い、「あなたのためよ」、「私の言うことを聞いて」と父を強制していました。しかし今回は同じく強制的にスマホを取り上げたものの、修煉者としての基点から、同修を本心から思い、責任を持って行ったことでした。もちろん、父がスマホを断つ3日間、ずっと平穏だったわけではなく、正念を発して父の空間場の邪悪を厳正に取り除く必要がありました。

　もし父が短編動画に夢中し続けていたらどうなっていたかと考えるだけでも恐ろしいことです。父は同修と交流する際も、反応は鈍く、目は虚ろで、同修の法に基づく交流も上の空で聞き流し、何度も同修から「家で短編動画を見ているのでは？」と聞かれましたが、父はごまかし続け、最後には否定できず、「短編動画を見ている」と認めました。同修は真面目に何度も動画の害について交流してくれました。

　私は次のように悟りました。スマホの短編動画だけでなく、WeChat、ネットゲームなども同じく断つべきものであり、問題が起きてから後悔して「内に向けて探す」のでは遅いのです。積極的に大法に同化し、大法の基準に合わないことはしてはならないのです。師父は私たちを大切にしてくださっています。だからこそ、私たちも自分を大切にしなければなりません。同修の皆さん、どうか常人の執着を放下し、修煉の道を正しく歩みましょう。時間はもう多く残されていません。