　【明慧日本2025年12月19日】（中国／明慧記者）1999年7月20日、中国共産党（以下、中共）の江沢民集団が法輪功への迫害を開始して以来、2025年11月25日までに、幾重もの封鎖をくぐり抜け、民間ルートで伝わり、迫害されて死亡した法輪功学習者（以下、学習者）の人数は、名前が確認できるだけでも5,283人に達したことが分かった。その中には、法輪功を修煉する会計士が15人含まれている。学習者は、ただ「真・善・忍」の理念に従って良い人であろうという理由だけで、中共の人員により、恣意的な拷問、強制洗脳、公職追放、拘留、労働教養、判決から虐殺に至るまでの迫害を受け、さらには生きたまま臓器を摘出され利益を図られるに至った。

迫害され死亡した会計士職の学習者の一部の写真

周淑傑さん

金春仙さん

王娟さん

毛坤さん

高蓉蓉さん

魯桂芳さん

　これら15人の会計士は、真・善・忍を守り善き人であろうとする信仰を放棄しなかったがゆえに、数千万の学習者と同様に、「政治上で名誉を汚し、経済上で断ち、肉体上で消滅させる」、「殴り殺しても責任を負わず、自殺と見なす」という絶滅的な迫害を受け、その虐殺の事実は以下の通りである。

　1、瀋陽魯迅美術学院の会計士・高蓉蓉さん　顔面毀損の拷問を受け死亡

　学習者・高蓉蓉さんは魯迅美術学院財務処の会計士である。家庭では優しい娘、職場では評判の良い同僚であり、貧困学生への支援も行っていた。だが、法輪功を堅持したことから、1999年4月25日以後、中央から地方に至る政法委・610弁公室・国安・公安および勤務先、遼寧省高等教育工作委員会などにより、度重なる連行・拘禁・拷問を受け、2005年6月16日に死亡した。享年37歳。

　主な迫害の事実

　◎何度も北京に行き陳情、暴行・灌食・強制労働などの迫害を受ける

　1999年7月23日、高蓉蓉さんは法律に基づいて北京で陳情した。同年8〜10月にも3度陳情し、警官に連行され、髪を掴まれ、首を踏みつけられ、灌食され、胸部を殴打されるなどの迫害を受けた。

拷問のイメージ図：「飛行機」

拷問の再現：灌食される

　2000年2月4日（旧暦大晦日）、帰省の際に自宅階下で張り込みの公安と勤務先保衛処の人員により連行、瀋陽市拘置所に拘束され、強制労働、「飛行機」という拷問の苦しい姿勢などを強いられた。

　◎瀋陽市拘置所で拷問を受ける

　2003年6月20日、高蓉蓉さんは同僚に法輪功迫害の実態を伝えたことで同僚の妻に通報され、学院幹部・市公安局・市科教工委書記らが呼び出され「学生との接触・法輪功の話題を禁じる」として、瀋陽市拘置所に拘束された。

　警官は高蓉蓉さんに後ろ手錠をかけ、廊下の床に押さえつけ、4人の警官が4本のスタンガンで電気ショックを与えた。さらに拷問室へ連れて行き暴行が続き、高蓉蓉さんの全身に濃い紫色のあざができた。また、足錠で床の鉄の輪に固定され、手錠は手首に食い込み出血した。

拷問の再現：後ろ手錠をかける

拷問の再現：足かせをつける

　2003年6月、高蓉蓉さんは断食で抗議すると、鼻チューブで高濃度の塩を混ぜた粥状のトウモロコシを強制注入され、窒息寸前まで灌注された。チューブを抜かれると、頭部は割れるような激痛に襲われ、直ちに嘔吐と下痢を起こした。

　◎瀋陽龍山教養所でのさらなる拷問

　2003年7月8日、高蓉蓉さんは龍山教養所へ移送された。法輪功の放棄を強要するため、体罰と洗脳が常態化していた。同日、入口で「法輪大法は素晴らしい」と叫んだことを理由に、副大隊長・唐玉宝から平手打ちと拳を加えられ、顔面は腫れ上がり、片耳は数日聴力低下を来した。

　2004年5月7日の午前10時頃、高蓉蓉さんは2階の隊長室に呼び出された。そこで、警官の蒋昭華は高蓉蓉さんを蹴り、平手打ちし、2本のスタンガンで高蓉蓉さんの顔と手に電気ショックを与えた。さらに暖房パイプに手錠で繋ぎ、拷問を加えた。

拷問の再現：スタンガンで電気ショックを与える

拷問の再現：暴行を加える

迫害を受ける前の高蓉蓉さん

拷問を加えられた10日目の写真

　2005年3月6日、高蓉蓉さんは再度連行され、そのわずか3カ月後の6月16日、迫害され死亡した。享年37歳。高蓉蓉さんの救出に関わった学習者たちも労働教養を科された。

　2、何度も拷問を受けた陳楚君さん　精神病院で虐殺された

　学習者の陳楚君陳さんは、懷化市鉄路南駅の会計士だった。中共による法輪功への迫害が始まった後、法輪功の学習を続け、7回も陳情したことがある。そのため何度も拘禁され、残酷な迫害を受け、かろうじて一命を取り留めたが、2009年3月、懐化精神病院で迫害され死亡した。30代の若さであった。

　◎湖南株洲白馬壠女子労働教養所で中枢神経を損傷する薬物を注射された

　2000年9月、陳楚君さんは労働教養を科され、湖南省株洲市の白馬壠女子労働教養所に移送された。「転向チーム」に行くことを抗議したため、地面に押し倒され、両手をロープで縛り付けられ、無理やり髪を切られた。6日後、陳さんは医療室で点滴を打たれ、約半月後も、二人の監視役に医療室で監視されていた。目撃者によると、警官らは点滴にクロルプロマジン（強力な精神安定剤）などを入れ、中枢神経に害を及ぼしたため、陳さんの大脳に大きな影響を受け、記憶が減退した。他の人に見られないように、警官らは毎日、陳さんに少量の薬物を注射し、慢性中毒に見せかけた。この薬を注射されると、冬眠するように眠り、起きた時は何も覚えておらず、痴呆症のようになったという。

拷問の再現：薬物を注射される

拷問のイメージ図：暴行、電気ショックを加え、足を踏みつける

　労働教養所の警官は、同じ部屋のすべての法輪功修煉者を一緒に縛り付け、吊るし、足の先しか地面につけられない状態だった。陳さんは吊るされたあと、全身が激しく身震いし、ベッドも揺れていた。警官は少しのことでも部屋全員に夜通しで直立不動の姿勢を強制し、少しでも命令に従わないとスタンガンで電気ショックを与え、足を蹴った。女性の学習者が寝るべきところに、手錠とスタンガンを持つ男性警官らが配置され、一つの部屋に一人配置されていた。夜、誰かが煉功すると、特殊警官が手錠をかけ、電気ショックを与えた。こうして学習者たちの身体がほぼ電気ショックの痕を負い、それはとても生々しいものである。

　◎湖南省女子刑務所での長期拷問

　2002年8月中旬、陳さんは北京へ陳情したことを理由に懐鉄運輸裁判所から懲役3年を宣告され、湖南省女子刑務所に拘禁された。刑務所での生活は学習者がお互い助け合うことができず、強制労働の時もお互い手伝うことができない。監視役は眼を離さずに厳しく監視し、学習者同士が話しかけると監視役に止められる。学習者が立っても座っても、必ず監視役がそばにおり、トイレに行くことさえ、ついて行き監視される。

　2004年6月、陳さんは厳しい管理チームに移送された。隊長の李春暉などが受刑者の顔美英、張根林らに指示し、陳さん、言虹さん、肖瑞林さんを宙に吊り下げて殴打した。陳さん、言虹さん、肖瑞林さんが気を失ってから、わいせつ行為をした。

拷問の再現：吊るし上げられる

拷問の再現：殴打される

　2005年3月、20日間以上も断食を続けていた陳さんは、5階から1階まで無理やり引きずり出され、独房に閉じ込められた。一緒に拘禁されている学習者5人は皆、瀕死の状態になるまで拷問を受けた。

拷問のイメージ図：手錠、足かせを付けられる

拷問のイメージ図：無理やり引きずり出される

　陳さんは迫害されて失明し、さらに歩けなくなり、トイレに行く時は助けが必要になった。ある時、警官の李玲がスタンガンで電気ショックを与え、陳さんを縛り、吊るし上げた。陳さんが気を失ってから、監視役の顔美英は陳さんの首を絞めて左右に振り、「生きている、問題がなければ続けて吊るす」と言った。

　◎オリンピック前に連行され、虐殺された

　2008年5月、北京オリンピックを口実に、懐化市の政府部門・610弁公室などが市内で大規模な連行・家宅捜索・嫌がらせを行い、数十人の学習者を拘束した。

　5月10日前後、陳さんがタクシーに乗ろうとしたとき、610弁公室の関係者らに強制連行された。その後、地元から離れたシ江留置場に拘禁された。拘禁中、薬物乱用罪で逮捕された受刑者の肖前蓉、陳亜冬に殴打され、頭にけがを負い、血が流れた。

　留置場に拘禁されて間もなく、陳さんは再度株洲白馬壠女子労働教養所に移送された。2009年3月、懷化市第四人民病院（精神病院）で迫害され死亡した。

　3、黒竜江省大慶油田の会計士・高秀蘭さん夫婦が迫害され死亡

　学習者の高秀蘭さんは、大慶油田採油第三工場作業大隊の財務責任者兼会計士であった。若年時より重度の神経性頭痛、不眠、胃疾患に苦しみ、気性も荒くなっていたが、1998年4月に法輪功を学び始め、諸病が奇跡的に快癒して笑顔を取り戻した。これを見た夫の趙成孝さんも修煉を始めた。

高秀蘭さん

　中共と江沢民集団の迫害開始後、高さん夫婦は真・善・忍の信念を貫いたがゆえに、長年にわたり嫌がらせ・連行・拘禁・判決・経済的な迫害を受け、身心は極度に損なわれた。高さんは2021年4月27日に75歳で、趙成孝さんは2022年2月19日に76歳で、それぞれ迫害の中で亡くなった。

　◎何度も連行・拘禁され、金銭をゆすり取られる

　2000年12月22日、高さんは北京で陳情したが、連行されたのち地元に戻され、大慶拘置所に4カ月以上拘禁され、1,759元をゆすり取られた。

　2000年12月、趙成孝さんも北京で陳情して法輪功の無実を訴えたことで、天安門の警官に連行され、その後大慶市へ連れ戻され4カ月あまり拘禁された。期間中、大慶駐京弁に2,000元、採油三廠総合弁公室に2,982元を強要された。

　2001年3月24日、夫婦はチチハル市鉄鋒公安局による家宅捜索で現金1万4,000元を押収された。

　2009年、高さんは法輪功迫害の実態を伝えたことで連行され、「保証人を立てて尋問を待つ」措置で帰宅した。

　2010年4月1日、高さんは讓胡路区で迫害の実態を伝えたとして龍崗公安支局の警官に連行され、のち1年の労働教養を宣告された。身体状況により入所の基準に達していないため、「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで帰宅した。

　2011年、高さんは薩区新村で法輪功の資料配布中に連行され、その後解放された。

　◎再び連行・家宅捜索・不法判決を受ける

　2014年8月5日午後、高さんは法輪功の資料を配布していたところ、乘風公安支局の警官に尾行・連行された。警官らはカバンから鍵を見つけると自宅へ押し入り、資料を印刷していた夫の趙成孝さんも連行し、法輪功関連書籍、法輪功創始者の写真、資料、パソコン、プリンターなどの私物を一掃した。

　夫婦は3度の裁判の末、それぞれ懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡された。控訴も大慶高等裁判所が原判決を維持した。夫の趙成孝さんは2015年5月13日に黒竜江省呼蘭刑務所へ、高さんは5月20日に黒竜江省女子刑務所へ移送された。

　迫害を受けた趙さん夫婦は心身ともに大きな損害を与えられ、健康状態が悪くなり、前後して死亡した。高さんは2021年4月27日、75歳で亡くなった。趙さんは2022年2月19日に亡くなった。享年76歳。

　4、他の12人の会計士職の学習者が迫害により死亡した状況

会計士職の学習者12人の迫害致死の状況

	名前	性别	迫害され死亡時年齢	職務	明慧ネットで掲載された状況（中国語版）
1	周淑傑	女	66歳	ジャムス市永紅区印刷工場の会計主任	明慧ネット2025年2月15日報道
2	王娟	女	54歳	チチハル市建設機械工場の会計士	明慧ネット2025年2月15日報道
3	金春仙	女	66歳	黒竜江省東寧県発電所の会計士	明慧ネット2025年2月15日報道
4	郭秀珍	女	44歳	チチハル市フラルジ区牛乳会社の会計士	明慧ネット2025年2月15日報道
5	魯桂芳	女	63歳	遼寧省営口市タバコ工場の会計主任	明慧ネット2007年8月31日報道
6	李鳳君	女	52歳	遼寧省錦州市錦鉄建設エンジニアリング第2課の会計補佐	明慧ネット2005年4月6日報道
7	呉英子	女	68歳	吉林省汪清県社会福祉工場の会計士	明慧ネット2010年11月12日報道
8	余毅	女	49歳	湖北省電力建設第二会社の会計士	明慧ネット2019年12月19日報道
9	欧雪昀	女	37歳	雲南航空物流会社の最高財務責任者兼会計士	明慧ネット2021年1月8日報道
10	毛坤	女	57歳	成都市の優秀会計士	明慧ネット2021年8月17日報道
11	趙玉琳	男	60歳前後	広東アルミニウム合金プロファイル工場の会計士	明慧ネット2012年12月9日報道
12	梁惠霊	女	61歳	石家荘第39中学校の会計係	明慧ネット2011年5月3日報道