　【明慧日本2025年12月19日】（明慧記者＝王英）12月9日、『ジェノサイドの防止及び処罰に関する条約』採択から77周年にあたるこの日、12月9日強制臓器摘出反対医師会（DAFOH）は国際シンポジウムを開催した。各国の政治家や著名な専門家が発言し、中国共産党（以下、中共）による法輪功学習者（以下、学習者）からの臓器収奪を非難し、このジェノサイドの終結を訴えた。

'图1：二零二五年十二月九日，反对活摘器官医生组织（DAFOH）举行国际研讨会。多国政要以及知名专家发言谴责中共活摘法轮功学员器官的行径。'

2025年12月9日、強制臓器摘出に反対する医師団（DAFOH）が国際シンポジウムを開催した。各国の政治家や著名な専門家が発言し、中共による学習者からの臓器収奪を非難した

　ドイツ国会議員：犠牲者の多くは学習者である

ドイツ国会議員のホッホスト氏は、私たちの文明の根底に触れる問題について議論する必要があると述べた

　ドイツ連邦議会のニコ・ホッホスト氏は、発言の中で「文明の根幹に関わる問題、すなわち侵すべからざる人間の尊厳について議論することが急務である」と述べた。

　ホッホスト氏は、「貧富の差や居住環境、あるいは専制政権下にあるかどうかにかかわらず、キリスト教徒であれ学習者であれ、政治犯であれ、すべての人の尊厳が問われている。これは臓器売買、移植ツーリズム、そして抵抗する術を持たない人々への搾取の問題だ。こうした搾取は、しばしば医療上の必要性や経済的考慮、あるいは国家による弾圧という名目の下に隠蔽されている」と指摘した。

　また同氏は、「生体臓器収奪の被害者の多くはキリスト教徒や学習者である。神学的な違いはあるものの、両者は真・善・忍という核心的な道徳的価値観を強調している」と述べた。

　ホッホスト氏は、「キリスト教は真理、慈愛、憐れみを説いている。一方、法輪功は真・善・忍を説いている。これらの価値観を抑圧・迫害し、さらには最も残酷な方法で無実の人々から臓器を摘出するような社会は、道徳的指針を完全に喪失した社会である」と表明した。

　また、「このような共通の道徳的基盤は、これらの人々を保護することが単なる政治的必要性にとどまらず、一つの道徳的義務であることを明確に示している」と述べた。

　イギリス国会議員が中共による学習者への臓器収奪を非難

'图3：英国国会议员吉姆·香农表示，中共将拘留中心变成器官库，是为进一步镇压法轮功学员，同时创造器官供应，导致器官移植等待时间异常短。'

イギリスのジム・シャノン国会議員は、中共が拘禁施設を臓器バンクに変えたことは、学習者をさらに鎮圧すると同時に臓器供給源を作り出すためであり、それが臓器移植の待ち時間を異常に短くさせている原因であると述べた

　イギリスのジム・シャノン国会議員は、自身が国際宗教の自由に関する超党派グループのメンバーであることを明かした上で、「今日、私は中国で起きている、学習者を対象とした組織的な迫害と人権侵害について話したい。これらの行為はすでに20年以上続いている」と述べた。

　同氏は、「法輪功は、日に日に厳しさを増す大規模な監視、拷問、そして恣意的な拘留に直面している。さらに衝撃的なのは、中国において生体臓器収奪が行われているという信頼できる報告が存在することだ。いくつかの証拠は、これが一種の商業運営モデルであることを示している」と語った。

　シャノン氏は、証拠もその点を示しているとし、「本人の同意がないまま、拘禁者の心臓、腎臓、肝臓などの重要臓器が摘出されている。中共当局の公式な、かつ法律上の許可の下で、学習者は強制的な血液検査やその他の身体検査を受けさせられている」と述べた。

　彼は中国で、臓器移植の待機時間がとても短いことを表明した。なぜなら施設をいわゆる『臓器バンク』に変えたためだ。これは中共当局にとって二重の目的を持っている。つまり、学習者をさらに鎮圧すると同時に、臓器供給を作り出し、移植の待ち時間を異常に短くさせているのだ。国連や欧州連合（EU）などの機関は、少数民族や宗教的少数グループの拘禁者を対象としたこのような臓器収奪行為を、すでに広く非難している」との見解を示した。

　シャノン氏は、中共が依然として臓器収奪を続けていることを非難し、「世界中から広く非難を浴びているにもかかわらず、中共は依然としてこのような言語道断な行為を継続しており、我々自由世界が立ち上がってこの公然たる人権侵害に反対しない限り、今後も続くだろう。したがって、今日、私はこれを聞き、見、注目しているすべての人に対し、自ら声を上げることのできない人々のために声を上げるよう促したい」と述べた。

　さらに、「私たちは、中共を野放しにしてはならず、倫理にかなった臓器移植の慣行を支持しなければならない」とし、「私たちは、中共が学習者に対して犯した罪についての独立した調査を呼びかけ、中国で起きている良心の囚人からの臓器収奪行為を阻止しなければならない。私はこのような恐ろしい行為に巻き込まれている人々のために祈り、そしてこれからも祈り続ける」と語った。

　最後に同氏は、「臓器収奪という行為は決して容認されるべきではなく、私たちは自らの声を発し、この行為が完全に制止されるようにしなければならない」と強調した。

　残りのセクション（前オランダ国会議員、デービッド・マタス氏、スウェーデン国会議員などの発言）についても、同様に詳細な翻訳が必要だろうか。

　前オランダ国会議員：中共による学習者への臓器収奪の証拠は確実である

前オランダ国会議員のファン・ボメル氏は、学習者の置かれている境遇が相応の注目を集めていないと述べた

　19年間にわたりオランダ国会議員を務めたハリー・ファン・ボメル氏は、中国の状況、特にウイグル族、チベット人、そして学習者の置かれている境遇を常に密接に注視してきたと述べた。

　同氏は、極めて遺憾なこととして、「ウイグル族やチベット人の運命は、国際社会およびオランダ国内で広く注目されてきた。しかし、学習者の境遇は、真に中国を注視している人々の間では周知の事実であるにもかかわらず、受けるべき関心を集めていない」と語った。

　ファン・ボメル氏は、今回のシンポジウムにおいて、人権侵害を受けた学習者の目撃者、科学者、医師、その他の関係者、そして当然ながらオランダ在住の学習者とも交流したと述べ、「中国政府が学習者に対して強制的な生体臓器狩りを行っている証拠は、疑いの余地なく確実である」と表明した。

　同氏は、今回の活動が一つの契機であり、オランダ議会への請願を通じて、中国における学習者の境遇に人々の関心を向けることを目的としているとした。

　ファン・ボメル氏は、「シンポジウムの参加者全員が、中国に強制的な臓器収奪を停止させるため、特に学習者を標的とした強制的な臓器収奪を止めさせるために行動を起こすべきだと確信している。私が述べた通り、証拠は私が言及した報告書の中だけでなく、証言の中にも確実に出揃っている。米国では、学習者に関する保護法案がすでに下院を通過した。現在、米国ではこの法案を正式に法律とすべきかどうかが議論されている」と述べた。

　マタス氏：中共による法輪功への迫害はジェノサイド罪である

'图5：国际知名人权律师大卫·麦塔斯表示，法轮功学员之所以成为活摘器官的目标，是因为他们是法轮功学员。'

人権弁護士のデービッド・マタス氏は、学習者が長年にわたり臓器狩りの標的となっているのは、彼らが学習者であるからだと述べた

　国際的な人権弁護士であるデービッド・マタス氏は、中共が学習者に対して行っている大規模な活摘行為は、ジェノサイド（集団殺害）であると述べた。

　同氏は、「1999年11月30日、李嵐清（当時の共産党幹部）は北京の人民大会堂で3,000人の共産党幹部に対し、法輪功への弾圧政策、すなわち『名誉を汚し、経済を破綻させ、肉体を消滅させる』ことを宣言した」と語った。

　また、「学習者が臓器収奪の標的とされるのは、彼らが学習者であるからだ。彼らを犠牲者たらしめているのは、彼らから搾取される金銭ではなく、まさにそのアイデンティティなのである」と指摘した。

　マタス氏は、中国を統治する中共の本質を忘れないよう注意を促し、「共産党が最も関心を持っているのは、中国の統治勢力としての自らの存亡である」とした上で、「中共は、法輪功が自らの統治継続に対する主要な脅威であると見なしている」と分析した。

　スウェーデン国会議員：中国で起きていることは全人類への試練である

スウェーデンの国会議員ニマ・ゴラム・アリ・プール氏は、中共が人道に対する罪を犯していると述べた

　スウェーデンの国会議員ニマ・ゴラム・アリ・プール氏は、「世界で最も強力な国の一つが人々の臓器を強制的に摘出し、それを公開市場で売買すると言う人道に対する罪を犯した」と述べた。

　同氏はこのように述べた。「民主主義国家がこのような臓器売買を容認するならば、もはや人権擁護を主張する説得力は失われます。人権という概念に真の意味を与えるためには、より多くの政治家が勇気を持って立ち上がり、中共による臓器売買を明らかにしなければなりません。国家が国民の臓器を奪うというこの卑劣な行為に立ち向かうことができないならば、我々には人権について語る資格などまったくありません」

　また、同氏はこのような状況がすでに長年続いていることを指摘した。関連する報告書はすでに存在し、証言も数えきれないほどあるが、沈黙があまりにも重く響いている。「中共はその権力を利用して、あまりにも多くの政治家やオピニオンリーダーたちに対し、このようなことは起きていない、あるいは単発の事件に過ぎないと信じ込ませてきた。中共の嘘を信じる人々は、歴史の誤った側にいる」

　「中共がどれほど強大になっても、これらの卑劣な行為は決して正当化されることはない。人間の尊厳と、誰もが自らの身体を持つ権利のために立ち上がる人々は常に存在する。これは中国だけの問題ではなく、全人類の問題である。私たちの価値観が、単なる宣言文に書かれた空虚な言葉以上のものであるかどうかに関わる問題なのだ」

　同氏はさらに、「もしヨーロッパが本当に人権を重視するならば、次の点を明確にすべきである。いかなる国家も自国民を殺害してその臓器を売買すべきではない。スウェーデンで研修を受けた医師はいかなる者も、このようなシステムに関与すべきではない。また、いかなるスウェーデン市民も、臓器を購入するために中国へ渡航することを許されるべきではない。なぜなら、彼らが購入しているのは臓器ではなく、生きた人間そのものだからである。中国で起きていることは、全人類に対する試練である」と述べた。