　【明慧日本2025年12月21日】天津市西青区の法輪功学習者（以下、学習者）・蔺福華さんさんは、法輪大法の「真・善・忍」を信じ続けていることを理由に長年中国共産党（以下、中共）から迫害を受け、住まいを失い、借家で生活している。

　今年11月中旬、河北省高碑店市の警官が蔺さんの大家のもとを訪れ、蔺さんに家を貸してはならないと威圧し、従わなければ罰金を科すと脅した。公民の生存権を公然と奪う、重大な違法行為となる。

　蔺さんは現在56歳で、もとは天津市西青区・楊柳青第三中学校の教師だった。自宅は同区の楊柳青十二街にあった。1998年8月、病気をきっかけに法輪大法の修煉を始めた。修煉後は心身ともに恩恵を受け、健康を回復し、道徳も向上した。

　「真・善・忍」を基準に人としてより良い人になろうと努め、職場では実直に働き、争わず奪わず、家庭では義父母に孝行し、親族に善意で接し、社会では周囲の人々から善い人として認められていた。

　しかし、中共が1999年7月から法輪功に対して弾圧を開始して以降、蔺さんは残酷な迫害を受け、労働教養や刑事判決によって合計10年半の自由を奪われた。

　蔺さんが受けた迫害の概要

　2000年3月、蔺さん学習者たちは政府に法輪功の実情を伝えようとした。このことを楊柳青鎮東派出所が知り、学校の幹部に蔺さんを自宅から誘い出させ、留置場に連行して17日間の不法拘束を行った。その後、学校は蔺さんから第一線の授業担当を奪った。

　2002年5月7日、警官が自宅に押し入り蔺さんを連行し、家宅捜索を行った。その後、天津市西青区裁判所、および天津市中級裁判所（二審）が不当に4年の刑を宣告した。2003年、蔺さんは天津女子刑務所第5監区へ移送され、迫害を受けた。

　2006年5月、不当な拘禁期間を終えた後、西青区人事局は蔺さんを公職から追放し、生活の糧を奪った。

　2009年6月30日、蔺さんなど4人の学習者は、北京中関村の鼎好電子商城で真相を伝えていたところ、誰かに通報され、中関村派出所の警官に連行され、海淀留置場に不当に拘束された。その後、蔺さんは2年間の不当な労働教養を科され、北京女子労教所と内モンゴルフフホト女子労教所に次々と送られ、迫害を受けた。

　2013年5月16日、蔺さんを含む9人の学習者は、昌平区十三陵地区で法輪功を中傷する掲示板を取り除いていた際、昌平公安局の警官に連行された。2014年11月13日、蔺さんたち8人の学習者は昌平裁判所によって不当に有罪判決を受け、蔺さんは4年6カ月の不当な判決を言い渡された。2015年4月、彼女は天津女子刑務所3監区に送られ、迫害を受けた。

　蔺さんが迫害されている間、警官の度重なる嫌がらせや家宅捜索に耐えられなくなった夫は、彼女と離婚した。蔺さんはその後、身を寄せる家もなく放浪生活を余儀なくされた。

　2019年8月8日の朝、蔺さんが自分の借家でパソコンを見ていたところ、数人の警官が突然、何の手続きもなく家に押し入り、部屋を勝手に物色し、大法の書籍などを押収し、蔺さんを連行した。同年9月6日、家族が2,000元の保証金を強要され、彼女は裁判待ちとしての一時釈放となった。

　2019年のコロナ禍の時期、蔺さんは故郷である河北省保定市高碑店市に戻り、自力で生活の道を探し、学んだ知識を活かして学生向けの託児所や学習支援クラスを経営した。彼女は誠実で、優しく、仕事にも熱心で、料金も良心的だった。生徒を大切にし、責任を持って知識を教えたため、何人もの学生が成績を向上させた。

　今年6月と8月、天津市西青区鎮西派出所と楊柳青鎮政府の関係者が、蔺さんの母親の住居を2回にわたり追跡して訪れ、蔺さんに「真・善・忍」の信仰を放棄させようと強要した。しかし目的は達成できなかった。

　11月中旬には、天津市西青区鎮西派出所の警官が、蔺さんの居住先である高碑店市辛橋郷派出所の警官と連携し、再び彼女に法輪大法の信仰を放棄するよう強要したが、蔺さんは再度拒否した。その後、辛橋郷派出所の警官は、地元の村委員会や村書記らとともに蔺さんの大家を訪れ、「蔺さんに家を貸すのを止めろ！　もしまた貸したら罰金を科す」と脅迫した。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）