　【明慧日本2025年12月28日】（重慶市の明慧記者）重慶市城口県葛城鎮に在住の桂逢翠さん（78歳女性）と朱会傑さん（74歳女性）は、法輪功を学んだおかげで心身ともに健康になった。1999年7月に中国共産党が法輪功に対する狂気じみた迫害を開始して以降、2人はたびたび連行され、家宅捜索を受け、いずれも3度にわたり不当な判決を宣告され、計6年6カ月に及ぶ拘禁迫害を受けた。

　朱さんは高望鎮小学校の退職教師であり、桂さんとともに長年さまざまな病気に苦しみ、治療しても治らなかった。1998年春、2人は法輪功に出会い修煉を始めた。修煉後まもなく、長年治らなかった疾患が自然に治癒し、身体は病気のない軽快な状態へと回復し、精神状態も活力を取り戻した。

　一回目の懲役3年の不法判決

　2008年7月のある日、朱さんと桂さんは市場へ買い物に行き、城口葛城中学付近で中学生に出会い、善意から法輪功の小冊子を一部手渡した。その後、その学生に通報された。午後、城口県公安局国安大隊および葛城鎮派出所の警官らが、2人の自宅を急襲した。法輪功の書籍、資料、煉功音楽プレーヤーなどの私有財産が押収され、2人は城口県公安局拘置所に拘束された。

　2009年2月中旬、2人はそれぞれ懲役3年と罰金5000元（約6万円）を言い渡された。同年4月初旬、重慶市永川女子刑務所へ移送された。2011年7月、朱さんと桂さんは刑期満了によりようやく帰宅することができた。

　2回目、懲役6カ月の不法判決

　2017年1月9日午後4時頃、葛城鎮派出所の警官3人が朱さん宅、続いて桂さん宅に行き、中学校の塀外に法輪功資料を貼った疑いがあるとして派出所への出頭を求めた。2人が拒否すると、副所長は「私たちは制服も着ておらず、警察車両も使っていない。影響を考慮しているのだ。ただ事情を確認するだけで、すぐ戻れる。心配はいらない」と騙した。

　2人は派出所に着くと、監視映像を見せられた後、供述調書作成、写真撮影、指紋押捺、署名を強要された。同年12月末、国安、派出所、検察庁、裁判所が結託し、2人にそれぞれ懲役6カ月の不当判決を言い渡した。桂さんは永川女子刑務所へ送られ、朱さんは罰金および刑務所外執行6カ月とされた。

　3回目、懲役3年の不法判決

　2022年9月19日午前10時過ぎ、朱さんと桂さんは城口県任河北路の杜家壩大橋付近で雨宿りをしていた際、同じく雨を避けていた学生・周と賈の2人に出会い、法輪功迫害の実態を伝え、周学生にストラップを一つ贈った。その後、2人の学生は葛城派出所へ通報した。

　同日午後、警官6人が相前後して桂さんと朱さんの自宅へ侵入し、家中を捜索して法輪功の書籍、音楽プレーヤー、ストラップなどの私物を押収した後、2人を城口県拘置所に拘束した。

　2023年4月初旬、2人は重慶市開州区の拘禁施設へ移送された。同年9月27日午前、重慶市開州区裁判所は桂さん、朱さんにそれぞれ懲役3年と罰金一万元（約12万円）の不当判決を下した。

　刑務所で受けた拷問

　2023年12月20日、桂さんと朱さんは、重慶市開州区刑務所の警官3人により同市九龍坡女子刑務所へ移送された。2人が開州区刑務所において自費で購入していた布団、ベッドシーツ、衣類などの私有財産は、同刑務所の警官に押収され、持ち出しは一切許されなかった。

　2人は、重慶市開州区刑務所で8カ月余りにわたり拘禁されていた。その間、桂さんは洗脳による迫害に抵抗したため、足枷と手錠を付けられ、長時間にわたり壁に向かって立たされる懲罰を受けた。さらに、食事を与えられず、トイレの使用も禁止された。長期にわたる過酷な刑罰と精神的迫害の結果、桂さんは歩行時にふらつきやめまいを起こすようになり、洗面所で転倒して右腕を骨折した。

　重慶市九龍坡女子刑務所で、桂さんと朱さんは、第1監獄区の新犯グループに配属された。ここは、法輪功学習者に対して強制的な洗脳による「転向」を集中的に行う闇の拠点である。具体的には、独房への監禁、拷問、強制労働、食事に中枢神経系を破壊する詳細不明な薬物を混入するなどの手段が用いられており、その結果、一部の学習者には精神錯乱、反応の鈍化、記憶喪失などの異常な状態が生じた。

　桂さんと朱さんは2025年9月18日、重慶市九龍坡女子刑務所において刑期を満了し、解放された。