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山東省:禹城市の法輪功修煉者・冉龍さんが迫害により死亡

(明慧日本)山東省禹城市の法輪功修煉者・冉龍さんはかつて不法に労働教養3年を科されたことがある。この数年、よく禹城市610弁公室の警官に荒らされるので、自宅にいられず、放浪生活を余儀なくされた。そのため、濱州陽信県のあるレストランでアルバイトをしていた。2006年12月、610弁公室のボス・王公民は私服で当レストランに出向き、マネージャーに冉龍さんのことを訊ねた。

 2009年2月26日、陽信県警察署は冉龍さんの家に電話して、郊外で冉龍さんの死体を発見したと伝えた。死因について尋ねると、言葉を濁し、脳血栓が原因で自然に死亡したと誤魔化した。しかし、家族が死体を確認したところ、冉龍さんの頭には大きな穴が開き、鼻や目、耳から血が流れ出ており、頚には五つの手形が残っていた。基本的な医学的常識によってみても、脳血栓の症状は内部の出血であり、顔にある七つの穴からの出血はあり得ない。そのため、殴打による死亡と推測できる。

 冉龍さん(男性・1963年生・身長180センチ)は禹城市房寺鎮冉寨村に住んでいた。1998年に法輪大法を修煉し始め、心身共に健康となった。2002年8月29日、北京へ陳情に行った際、天安門広場で捕えられた。そして、所在地の警察署の610弁公室により禹城市留置場へ連行され、2週間監禁された。冉龍さんが法輪大法を堅持したため、不法に労働教養刑2年を科された。ところが、当時の三八病院の身体検査で高血圧症であると診断され、教養所側に収容を拒絶された。それでも不法に留置場へ3カ月間拘禁された。その間、一度また王村労働教養所に移送されたが、やはり体が原因で拒絶された。三度目は、610弁公室が山東省第二労働教養所に2箱の酒を贈り、また教養所の関係者に頼み、血圧測定しないで、冉龍さんを労働教養所に強行に拘禁することができた。

 労働教養所での20日間、冉龍さんは毎日強行に洗脳され、法輪功を誹謗中傷するビデオを見せられたり、拷問用の小さい椅子に座らされたりした。冉龍さんは脅迫されて転向した。その後もずっと血圧は高く、教養所は無理に拘禁することからくるトラブルに遭うのを恐れ、冉龍さんを帰宅させた。

 2005年3月5日、両会(中国共産党の政治協商会議と人民代表大会)にあたり、中央の命令により、一時出所もしくは病気が理由で出所した人も全員再び労働教養所で監禁することとなった。当時、冉龍さんは地方でアルバイトをしていたが、610弁公室と房寺鎮の警察官に連行された。

 冉龍さんが不法に監禁、迫害されていた間、610弁公室と房寺鎮の警察官は家宅捜索し、大法書籍を没収した。加えて、5千元の罰金を科すと子供と家族を脅した。現金がすぐに出きないため、警察官はさらに冉龍さんの家の牛を連れて帰ると脅迫した。仕方なく、家族は1千元を借りて渡した。しかし、領収書は貰えなかった。

 2009年2月23日午後、冉龍さんの勤務先のレストランは奥さんに電話して、本人が2日間来なかったと話した。つまり、21日午後に仕事を終えてから行方不明となっていたのである。2月26日、家族が電話を受けてから、冒頭の事実が発覚した。家族は犯人を追及する勇気が持てず、2月27日、早々に遺体を火葬した。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

  2009年3月30日


(中国語:http://jp.minghui.org/2009/03/24/mh251456.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2009/3/19/105736.html