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ラジオフリーアジア「米国、中国における宗教の自由の著しい侵害を懸念」

(明慧日本)米国務省は4月28日、2010年度の宗教の自由に関する年次報告書を発表し、中国など13カ国で宗教の自由の著しい侵害が特に懸念されるとした。中国は昨年度、当委員会によって「計画的に、極めて悪質的に宗教あるいは信仰の自由を侵害している」と批判された。最新の年度報告では「中国は過去1年の間に、さらに悪質に宗教の信仰の自由を侵害した」と指摘した。

 ラジオフリーアジアの報道によると、過去10年間、中国共産党は残酷に法輪功を迫害し、大勢の法輪功修煉者を監禁した。そして、法輪功に対する信仰を放棄しない修煉者を殴り、拘束したと指摘した。報道は、一部の修煉者は拘束中に死亡し、中国共産政権の法輪功に対する弾圧は、法律に違反することだと指摘した。

 報告は「多くの地方の官吏と家庭教会を含む『愛国宗教の組織』に加入しない宗教団体は強制的に、政府の宗教事務主管部門に登録される。一部の地区の組織員は行動さえ登録されており、教会の指導者と礼拝に行くメンバ−の姓名、住所、甚だしきに至っては指紋まで収集して記録されている」と指摘した。

 米国務省の国際宗教自由委員会アジア部の主任スコット・フィリップス氏は、登録しない宗教団体は、教えが政府当局のコントロールを受けることを恐れ、「愛国宗教組織」の加入を拒否していると述べた。

 「キリスト教のプロテスタントの信徒、特に政府に登録していないキリストとカトリック教の信徒に対して、政府は依然として登録するように絶えず圧力を加えている。決まりによると、個人の住宅で、友達と家族が一緒に祈る会と聖書を学ぶ団体は登録する必要はないうえ合法的だが、国家の宗教事務局は依然として登録していない教会は違法だとしている。家庭教会の報告によると、現地の政府はいつも個人の住宅での友達と家族の集まりを邪魔すると述べており、しかも不法集会の参加者として逮捕される」と指摘した。

 フィリップス氏は過去2、3年間、中国が宗教の自由に対して、特に少数民族と登録していない宗教団体に対して、逆行の現象が現れていると述べた。

 米国務省の2010年度の報告は再度、ミャンマー、中国、エリトリア、イラン、北朝鮮、サウジアラビア、スーダンなどの国を「特に懸念する国」とした。それは、きわめて深刻に宗教の自由を侵害しているからである。

 2010年4月30日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/4/30/222613.html

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