日本明慧
■印刷版   

教育界の迫害案件、国連に提出

(明慧日本)教育は、人類が文明に向かう道と標識であり、教師を尊び教育を重んじることは中華民族の優良な伝統であった。しかし、中共(中国共産党)による法輪功修煉者への十数年にわたる迫害の中で、多くの教師は信条を持ち続けていることを理由に、差別待遇を受け、さらに強制的に講壇から下ろされた。信条を持ち続ける学生も多くの圧力を受け、結局、余儀なく退学を迫られた。
 
 このほど、法輪功人権ワーキンググループが国連に提出した二つの案件は、この問題を暴露した。
 
 案件の一つは、中国科学院広州華南植物園の博士・于亜欧氏(28)が博士論文の発表を拒否された件である。于亜欧さんは論文の「感謝の意を表す」というページに、「まず法輪大法に感謝したい」という言葉を書いたため、2010年2月4日の論文発表を植物園のリーダーに取り消された。
 
 その後、植物園教学部の指示に従って、于氏は関連部門と関連教師に説明文書を提出して、博士論文の発表を続けたいという意思を表した。しかし、植物園のリーダーは于氏の要求を無視し、さらに于さんを除籍した。その後、于氏は広州の洗脳班に強制的に送られた。
 
 もう一つの案件は、河北省阜平県阜平鎮の教師・趙宗然氏が信条を放棄しないとして、絶えず脅され、家宅捜索を受け、労働教養を強いられ、給料を差し引かれ、ついに解雇された事件である。
 
 2008年の北京五輪期間中、趙氏の所属学校の教師全員が「趙宗然を毎日24時間、監視せよ!」という教育局の指示を受けたという。2008年7月、趙氏は高級教師に進級するはずだったが、法輪功を修煉しているという理由で資格をはく奪された。また、趙氏は1年間の労働教養刑を強いられ、給料の至急を中断された。2008年に釈放されて学校へ戻ったが、給料を1ランク下げられた。2009年3月、趙氏は授業をする資格を奪われ、学校の雑用にされた。同年9月、趙氏は解雇された。
 
 教育を受けることは、人間の基本的な権利である。しかし、中国では、法輪功を修煉しているため学校を退学させられた学生、解雇された教師が多くいる。この現象によって、中国国内における法輪功への迫害の卑劣さが分かる。宗教または信条の自由に関する国連特別報告官Asma Jahangir氏は、人権委員会の会議で「政府および如何なる組織も、国民の信仰を干渉する権利はない」、「中国における法輪功への迫害に重大な関心を寄せている」と述べた。また、人権理事会のメンバーであるロザリン・ヒギンズ氏(Rosalyn Higgins)は「宗教の内容が正しいかどうかに関して、政府が絶対的な決定権を握っていることに私は反対する。信仰の内容は信仰する者本人が決めるべきだ」との見解を示した。
 
2010年10月06日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/2/230465.html

■関連文章
国連2010年度報告書、中共による法輪功への迫害事実を暴く
国連サミット期間中、法輪功への迫害制止を訴える(写真)
国連サミットのスタッフ「私は迫害制止に協力します」(写真)
ニューヨーク:国連前で正義を呼びかける(写真)
国連:特別調査官、中国の拷問問題について報告
多数の法輪功修煉者が2009年に迫害された案件を国連に提出
国連拷問問題の調査官、総括レポートで実地調査を妨害した中共を非難
国連特別調査官:中国共産党による法輪功修煉者への臓器狩りに関する報告
国連2010年レポート、中国の人権弁護士の状況に注目
国連シンポジウム:江沢民起訴、薬物による法輪功迫害について討議