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柳志梅さん迫害事件についての解析(三)

(明慧日本)
 
 三、柳志梅さんが受けた性的迫害
 
 事情を知る人によると、柳志梅さんが入獄した当初、眉目秀麗ですらりとして美しい人だった。家に帰った彼女は、妊娠したように太っていた。彼女の生理は乱れて、異臭を伴った。彼女の臀部から足首までの肌一面が黒紫色になっており、乳房はほとんど腰まで垂れ下がって、仰向けに横たわると、乳房はベッドまで垂れ下がった。
 
 志梅さんはよくとても緊張した表情をして、手を胸元に置いて外に向けて何かを押し出す姿勢をとった。恐怖の中で自分を守ろうとしているかのようだ。ある日、親戚は志梅さんに服を着替えさせるとき、うっかり彼女の胸に触れた。志梅さんは突然親戚の手を自分の乳房の上にしっかり押さえて、何かを思い出したように、もう1本の手で力強く乳房を殴って揉んで、「彼らは私をこのように殴ったのよ、このように、このように……、私はとても痛かった」と言った。
 
 刑務所で、彼女が残酷な性的迫害を受けたことは言うまでもない。美しい未来があるべき清純な女子大生が、中共(中国共産党)にそれほどまで乱暴に蹂躙されたのである。刑務所の警官らの下劣さは本当に人間の限度を超えている!
 
 それはただ、志梅さん自身の言葉から我々が知ったことである、実際に当時、彼女が受けた性的虐待は、きっとそれより遥かに深刻だったはずだ。明慧ネットにこのような報道がある。
 
 「志梅さんは釈放された3日目から心神喪失になった。オートバイに乗る若い男性を見かけると、裸で家から出てオートバイに乗ろうとしたことが数回起きた。彼女は時にとても男性に非常に興味を示し、時にまた極めて男性が嫌いなようだ」
 
 志梅さんの反応は、必ず山東省女子刑務所で受けた性的虐待に関係があり、他の解釈はできない。
 
 しかし、出獄してから彼女はまた別の形で性的侵害を受けていた。これも言うまでもなく中共の陰謀だった。下記の報道を見てみよう。
 
 「心神喪失になってから、『彼女の面倒を見る、治療する』と名乗る怪しい男性数人がそれぞれ家に来て、志梅さんを連れ出して、数日後また彼女を帰した。志梅さんは時に独り言を言ったが、聞いてみると強姦の経過を言っていた。誰かにどこに連れ出されたか、どのように服を脱がされたか、男はどのような動作をしたか、ないし男が服を脱いでからの肌の色など。時には場所と男の名前もはっきり言える」
 
 「それから志梅さんは妊娠したが、彼女自身はまったく無知な状態だった。妊娠5カ月の時に体形が次第に変わった。2009年5月の下旬、親戚は彼女に中絶手術をさせた」
 
 では、この男性たちは何者なのか、中共関係者なのか。志梅さんが連行されて、また家に帰された後の一つの出来事を見れば謎を解くことができる。
 
 「4月18日、志梅さんは実家に帰された。数日後、ある怪しい男性が突然現れて、彼女の交際相手と自称して、彼女を連れて市場へ行ったり街をぶらついたりした。2人は親密に付き合っているように見え、志梅さんはとても大人しくその男に従順だった」
 
 この男性は誰なのか。連行の少し前に志梅さんの状況が公に報道され、世界中が関心を寄せた。当然、中共の関心も引き起こした。志梅さんと彼女を看護していた4人の法輪功修煉者が連行されたのは、中共の「関心」の結果だと考えられる。その後、1人の男性が公然と彼女の周りに現れるのは、中共の黙認がないとあり得ない。いや、黙認どころか、明らかにそれは中共の手配そのものだ!
 
 前文に触れた怪しい男性数人を分析しよう。彼らもきっと普通の悪人ではない。志梅さんはすでに精神病患者であり、なぜ精神状態が異常な病人と接触するのか? この男性たちが「それぞれ」志梅さんを連れ出したのは、明らかに何らかの命令を受けたのだ。
 
 では、誰がこのような命令を出したのか。自然に筆者の頭には山東省女子刑務所が浮かんでくる。この刑務所の警官こそ、志梅さんを容易に「連れ出せる」ことを知っている。なぜかというと、刑務所にいた時から、彼女はとっくに「男性に非常に興味を持ち」、しかも警官を怖がるように蹂躙されたのだ。次に、強姦されたら志梅さんはなお一層家族に嫌われて見捨てられると計算し、刑務所はこの男性たちを派遣して彼女を強姦させたのだ。目的は、徹底的に彼女を滅ぼすためだ。
 
 志梅さんがこの男性たちに強姦された時、彼女の迫害の実情はまだ公に報道されていなかった。しかし、報道されるのは時間の問題だと山東省女子刑務所は分かっている。では、罪を永遠に隠すために、彼女の精神状態を徹底的に壊すしかない。彼女の精神的負担を増やすことは、彼女を滅ぼすために最も効果がある方法だ。彼女の弱点を利用して彼女を連れ出し、強姦して妊娠させたら、家族と隣人はきっと彼女をいっそう嫌いになるに違いない。つまり、体と精神の両面から彼女に重いプレッシャーをかける手段だ。精神病患者にとって、これはまさに「症状にあわせて出した適宜な処置」なのだ!
 
 当然、志梅さんの状況が報道されてから、中共側から彼女に対する監視がいっそう厳しくなった。下記2点を見れば分かる。
 
 一つ目は、志梅さんたちを連行した警官が言った、「命令を受けてここの借家をすでに20数日も監視していた」こと、および借家に突入した時に使った「戸籍簿確認」という口実だ。明らかに、「監視」と「戸籍簿確認」は志梅さんを狙って行なったことだ。法輪功修煉者の看護のもとで彼女の記憶が蘇ったら、彼女はきっと自ら山東省女子刑務所の罪を暴露し、それはまさに世間を驚かせる重大な法輪功迫害の案件になるに違いない。
 
 二つ目は、中共に派遣されたその男性が志梅さんの家に住み込んで、密接に彼女をコントロールし、他の法輪功修煉者と接触する機会を与えない目的は、永遠に彼女をそのまま精神異常の状態に保たせるためだ。
 
 これは、山東省女子刑務所所の能力範囲を超えている。では上に遡って、どこまでの共産党組織が志梅さんに「関心」を持つか分析してみよう。
 
 志梅さんの迫害案件が報道されて、中共は国内外から大きな非難を受けた。国家主席・胡錦濤(1960年代半ばに清華大学卒業)が外国を訪問した時、海外にいる清華大学の同級生が公開状を書き、後輩の志梅さんの迫害事件を調査するよう胡錦濤に請願した。また、多くの海外メディアも志梅さんの迫害案件を転載した。中共中央「610弁公室」が警戒するのは当然だ。志梅さんを監視すること、および志梅さんの家に住み込みの男性を派遣することは、少なくとも山東省「610弁公室」の決定で、当然、中央「610弁公室」が直接出した命令の可能性もある。志梅さんへの強姦は、山東省女子刑務所が首謀者である可能性が最も大きい。
 
 事情を知る目撃者の証言が寄せられることを期待する。中共が志梅さんに犯した罪が暴露される日はきっとやってくるはずだ。
 
 (完) 
 
2011年02月20日

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